Food For Five thousand 2

宣教師と妻と母の3つの帽子をかぶりながら奮闘中の宣教主婦、JCFN 尾関祐子のブログです。

2020年の感謝

2020-11-17 06:40:16 | testimony
 今年も感謝祭の季節が近づいてきました。
 しかし2020年の感謝は例年の感謝とはまったく違うような気がしています。コロナにはじまり、BLM運動、大統領選挙にまつわる様々な騒動、そして西海岸を襲った山火事。早く新しい、平和な2021年がきて欲しい、と思っている方も多いかもしれません。

 この記事を書いているちょうど今週も、アーバインで山火事が起こりました。幸い我が家は無事でしたが、近い友人たちが避難生活を強いられ、我が家にも二家族ほどお迎えしました。また、つい先日子どもの学校でコロナ感染者がでました。学校や習い事を休み、予定をキャンセルし、家族で隔離することになりました。まったく今年は「自分の計画を手放す」学校の生徒になった気分です。

 もちろん感謝すべきことはたくさんあります。我が家の場合、幸い職を失うことはなく、インターネットのおかげで子どもたちも勉強を続けることができています。今まで以上に家族の時間も増えました。生活がスローダウンしたおかげで、今まで気にかけながらも、つい連絡が途絶えがちだった友人たちと話すことができるようになりました。

 このように「悪いこともあるけど、いいこともある。」とポジティブなことにフォーカスするのも良いことですが、それだと限界があります。ネガティブなことが増えればがっかりするからです。何があってもなくても、変わらず感謝できることはなんだろう、と思い巡らした時、今年の感謝は「自分が神ではないことを知る」つまり「自分ができることは実は本当に限られている」ことを学んだことなのかもしれないと思わされています。

 ラインホルド・ニーバーという人の書いた、有名な「平静の祈り」という祈りがあります。

「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。」

 これは、まさに2020年の感謝祭にふさわしい祈りです。自分は神ではなく、変えられないことはたくさんあるのです。状況に振り回されることは多く、嘆くことも多く、ストレスも多い。しかし、変えられることもたくさんあります。健康を保つために運動し、ストレスをためすぎて家族に八つ当たりしたり、イライラしないために休んだり気分転換すること、また国のリーダーを選ぶために選挙に参加すること、周りの人を助けることなどは、自分が「変えることができる」ことです。

 そして、何よりも私には変えられないことを変えることができるお方に祈ることができます。すべてを知り、支配しておられる神がおられ、その神は善であり、私たちを愛しておられる、ということを心から信じる時に、すべて自分に変えられないことを神の手に委ねることができ、感謝と平安が満ち溢れてくるのです。

「わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている– 主のことば。―。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ29:11)

平安と、将来と希望を与えることのできる神に、今日も自分に変えられないことを委ねて感謝をもって歩んでいきたいと思わされます。

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