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O大T研 競馬部会報

馬券買いに於して勝つこと甚だかたし ただ自己の無理をせざる犠牲に於して馬券を娯しむこと

兵庫の岩田康誠騎手、中央へ

2006-02-17 00:10:30 | 競馬コラム
騎手免許試験合格者が16日発表され、兵庫園田競馬所属の岩田康誠騎手が合格した。岩田康誠騎手は地方・中央で通算勝利数3000勝以上を挙げ、2004年はデルタブルースで菊花賞を勝利。地方所属騎手初のクラシック制覇を成し遂げた。まさに、地方競馬の雄である。

過去に地方から中央に移籍した騎手は、安藤勝巳、小牧太といった錚々たる面々。いずれも移籍初年度からリーディング争いに名を連ねている。岩田騎手も実績では引けを取らず、また中央実績も豊富であり、今年は中央で数多くの勝ち星を重ねるだろう。

現在の中央競馬は武豊騎手の一人勝ち状態である。最近では福永騎手や池添騎手など若い騎手も台頭しているが、勝利数を比較すればその差は歴然。そんな中、地方から中央への門戸開放という時代の流れを受け”地方の雄”岩田騎手は中央に移籍した。まさに”対 武豊”真打ちの登場である。

去年のディープインパクトの活躍もあり、中央競馬は盛り上がりつつある。確かに、競馬は馬が主人公である。しかし、その馬を勝利に導くためしのぎを削る騎手達の戦いも競馬の大事な要素である。武豊と対等に渡り合えるライバルが登場したとき、競馬はもっと熱くなるはずだ。岩田騎手にはそういう存在になってくれることを期待したい。そして”武、岩田時代”の到来を心から楽しみにしている。

有力馬 出走情報

2006-02-12 17:07:33 | 競馬コラム
有力馬の出走情報をまとめてみました.
今年は古馬,クラッシック,ともに面白そうです.

ディープインパクト 
阪神大賞典→天皇賞(春)→キングジョージ?凱旋門賞?

ハーツクライ    ドバイシーマクラシック
ハットトリック   ドバイデューティフリー
アサクサデンエン  ドバイデューティフリー

カネヒキリ     フェブラリーS→ドバイWC

シックスセンス   京都記念
デルタブルース   京都記念→阪神大賞典
サクラセンチュリー 京都記念
トウショウナイト  京都記念→日経賞

リンカーン     阪神大賞典?日経賞?
ナリタセンチュリー 阪神大賞典?
スズカマンボ    日経賞
ローゼンクロイツ  中京記念
アドマイヤジャパン 大阪杯?

ラインクラフト   
高松宮記念?阪神牝馬S?→ヴィクトリアマイル
(今年から阪神牝馬Sは2回阪神開催)
エアメサイア    中山記念


フサイチリシャール 皐月賞→NHKマイルC→東京優駿?
ショウナンタキオン 弥生賞?スプリングS?
スーパーホーネット 弥生賞

イチオシ馬
ニシノナースコール 中山牝馬S

小倉番長、見参!

2006-02-04 00:02:41 | 競馬コラム
あしたは小倉大賞典。

小倉といえば・・・そう、小倉番長として名高いメイショウカイドウが登場!

よく東京巧者とか京都巧者とか言いますが、メイショウカイドウの”小倉巧者”ほど、コース適正に関して説得力のある成績を残している馬はいないでしょう。

昨年は小倉三冠(こんな言い方があったのか)を成し遂げたメイショウカイドウ。今年も是非三冠を勝ち取り、小倉競馬場に銅像を立てて欲しいと思います・・・。

そういえばツルマルヨカニセも小倉番長か・・・。
「ヨカニセ」とは鹿児島弁で(顔が)かっこいい男、つまり「イケメン」を意味します。
ちなみにワタクシTボウは「ツルマル高校」の出身。
しかし、「ツルマルヨカニセ」とはいかなかったようで・・・orz

逃げ切れなかった女 オースミハルカ (2005年エリザベス女王杯)

2006-01-31 16:39:35 | 競馬コラム
たかが一完歩、されど一完歩。

僅かな差がG1という舞台で明暗を大きくわける。

89年、オグリキャップとバンブーメモリーのマイルCS
99年、グラスワンダーとスペシャルウィークの有馬記念
05年、エアメサイアとラインクラフトの秋華賞

2006年京都牝馬ステークス。過酷とも言える59キロの斤量を背負った彼女は、寂しく、しかし凛々しく、その現役生活を終えた。

オースミハルカ  6歳牝馬 鹿毛。

決して華やかではなかった彼女の歴史は、一完歩逃げ切れなかった2005年のエリザベス女王杯に集約される―。

2005年エリザベス女王杯。華やかな乙女たちが繰り広げる、美しくも激しい2200mのドラマ。
その日、注目を浴びたのは3頭の牝馬だった。

スイープトウショウ
その年、宝塚記念を制した。39年ぶりの牝馬勝利はまさに歴史的快挙。しかし気性は激しく、昨年のエリザベス女王杯は最後まで枠入りを嫌って5着まで。強さとともに危険な香りが漂う我がまま娘。

エアメサイア
前走秋華賞ではラインクラフトとの死闘を制し、念願のクラシックタイトルを獲得。母エアデジャヴーは、桜花賞3着、オークス2着、秋華賞3着。母がどうしても届かなかったクラシックを、見事勝ち取ってみせた孝行娘。

アドマイヤグルーヴ
エアグルーヴの仔。偉大な母の影をいつも背負っていた。母のお陰で注目される、そんな状況を自分の力で打破してきた。2003年、2004年、エリザベス女王杯2連覇。自分の存在を圧倒的な実績で証明してきた、名実ともに真の女王。

この3頭に比べると、オースミハルカにはどうしても地味な印象をもってしまう。過去重賞4勝と、申し分の無い力を発揮してきた。実績では引けを取らない。しかし、なかなか届かないG1のタイトル。最も近づいたのは昨年のエリザベス女王杯、アドマイヤグルーヴの2着。3/4馬身届かなかった。あと少し、もう一完歩―。

この日、オースミハルカは「満を持して」の出走だった。逃げ馬としては絶好の1番枠。しかも同型はおらず単騎逃げ濃厚。調教は水、木通しての一番時計。状態は申し分ない。
「ここを逃してはならない」
悲願のG1制覇、鞍上川島信二の夢をのせてオースミハルカのエリザベス女王杯は幕を開けた。

スタート。
最内枠のオースミハルカは勢いよく最高のスタートを切る。ハナを奪ってそのまま単騎逃げの形に持ち込む。1コーナーを過ぎる。スタンドがどよめく。なんと10馬身もの大逃げを打ったオースミハルカ。こらえきれずにマイネサマンサが前に行く。向正面で4馬身のリード、集団とは10馬身以上、まだ手ごたえはいい川島信二。そしてそのまま最後の直線へ―。

夢を見た。
あと300、先頭は完全にオースミハルカ。
今年は遂に逃げ切るか。
しかし後ろから強烈な追い上げをみせる一頭が―。
スイープトウショウだった。
それでも勝てると思った。それでも逃げ切れると思った。最後の一歩まで信じていた。

運命とは残酷なものである。
ゴール板を最初に通り抜けたのは、わずかにスイープトウショウ。
あと1/2馬身逃げ切れなかった―。

たかが一完歩、されど一完歩。
逃げ切れなかったオースミハルカはその悔しさを晴らすことなくターフを去った。
奇しくも同時期、アドマイヤグルーヴは有終の美を飾り華々しく引退。

最後まで華を飾る事は出来なかった。しかし、一瞬の夢を見せてくれた懸命な姿を忘れる事は無いだろう。
オースミハルカ
次の時代を担う仔を生み出すことを期待して、夢は3年後に引き継がれる。

注目馬、フサイチジャンク勝利 (若駒ステークス)

2006-01-21 17:05:04 | 競馬コラム
過去にトウカイテイオー、リンカーン、そして去年はディープインパクトが勝利した若駒ステークス。今年は注目の良血馬フサイチジャンクが勝利した。

4コーナー手前で先頭にたつ早めの競馬でそのままゴールまで押し切った。強い内容だったが、勝ちタイム2.03.0、上がり34.1と時計は平凡かやや遅め。出走わずか6頭、相手関係も楽なことから「きっちり勝って後に疲れを残さない」ことを心がけたのか。しかし、早めの競馬が経験できたことは収穫。クラシックを狙うのならば、力のみならず展開の器用さも重要となる。競馬の選択肢が広がったことで、今後の調教やレース戦略の幅が広がった。

「この時期3勝目をあげられたことは大きい。今日は早めの競馬も出来る事が分かった。この後の1ヶ月はテンションを落ち着ける折り合い重視の調教にしたい。」と池江泰寿調教師。今後は皐月賞を意識してコーナー4つ、2000のレースを使う予定。おそらく弥生賞へ向かうだろう。

クラシックに向けた戦いはすでに始まっている。今年の3歳世代はディープインパクトのような「抜けた馬」がいない。さらにSS産駒は最後の世代となり、他産駒の台頭もあってか様々な展開のレースが繰り広げられている。今年のクラシックは例年にも増して白熱したレースが期待できるだろう。