https://www.youtube.com/watch?v=tIe-kXTmj3E
(プロモーションビデオ。紅白での映像ではありません)
こちらの画像は紅白でのものです。
そりゃあユーミンと桑田佳祐の「歴史的共演」も凄かった。宣伝文句でもなんでもなく、ほんとに「歴史的」だもんね。まさに「平成最後のお祭り」だからこそ起こりえたこと。
しかしそれよりも強烈に心に残ったのは、椎名林檎と宮本浩次の「獣ゆく細道」のほうで……じっさい、寝た後で夢に出てきたからね。大晦日の晩だから、あれが初夢じゃなくてよかったですよ。
なんだろう、安吾の「桜の森の満開の下」のようでもあり、鏡花の「高野聖」を頂点とする「妖女もの」のようでもあり、もちろん林檎さんのことだから、そういうのぜんぶひととおり踏まえたうえでやってんだろうけど、芸能史ってより、「ニホン文学史にのこる」と言いたいパフォーマンスでした。
またあの宮本浩次ってひとが全身から色気をぼたぼた滴らせててね……。町田康ではないんだね。かなり似てると思うけど。踊り回るオトコと、動かないオンナ。どっちもむちゃくちゃ色っぽいんだから、参るね。2015年の「長く短い祭り」にはじまる「林檎紅白」の、ひとつの完成形だろうか。