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窓の向こう冬薔薇

J-popが好きの熊一匹。

本物の中華料理(?)

2013-06-16 22:01:48 | 暗黒料理
面白い現象を発見した。日本にいて、街を出たら、「中華料理」の店はよく視界に入ってくる。でも、「日本料理」はほとんど見えない。それに反して、中国では、「日本料理」に名乗っている店は近年増えていくんだが、「中華料理」のような店名は存在しない。

それは当然のことだろう。一般的に、外国でしか、「ある国の料理」は全体として認識されない。日本でなら、ラーメン屋、蕎麦屋、寿司屋、カレイライス、牛丼屋、天ぷら屋は常態だ。中国の場合、「餃子」、「火鍋」、「北京ダック」「小籠包」、あるいは、「四川料理」「北京料理」「広東料理」のほうは自然の様子だ。

日本に来た前に、こんなことを考えたことはなかった。そもそも、自分で料理を作ることもほとんどなかった。恥ずかしいが、素人のままで主婦になった。最初はネットで中国語の料理サイトのレシピを読みながら、簡単なものから作り始めた。半年経ったら、どんどんどんどん、少しだけかもしれないが、上手くなったかなと勝手に思ってる。

気づかなかったが、日本にいても、作った料理で「中華料理」が多数を占める。わざとではなく、ただ習慣に従って、幼い頃から食べた料理を検索したわけだろう。例えば、両親が作ってくれたおかずを思い出して、その作り方を探して、自分の手で作ってみただけ。それは血筋みたいなものかも。

日本で「中華料理」を注目したら、いろいろ面白いことを見つけた。「青椒肉絲」や「麻婆豆腐」はとても人気とか、聞いたことのない料理を「中華飯店」のメニューに見かけたとか。横浜と神戸の中華街も行ってきた。そこの風景をみたらちょっと驚いた。「なんだか...饅頭だらけだね」肉マン、あんまん、胡麻もん...次から次へと目に入ってきた。でも、中国人はそんなに饅頭が好きだと思わないよ。(笑)

しかし、中国人だから、作った料理は本物の「中華料理」と言い切れるかな?そんなことはどうでもいいって思いながら、「本物」の自信を持って、「中華料理」を作り続けるつもりだ。(笑)

昨日は日本で人気No.1の「麻婆豆腐」を作った。肉のミンチはちょっと多すぎたと思ったが...これはもっと美味しいだと思うから、気にしなくていい。



トリっぺ(夫)は「うまいからもっと作って」と言ったから、やる気満々で作った。(ちなみに私自身は肉を食べないから、これは全部こいつの分だ)

そういえば、トリッペ(変なハンドルネームだね)が日本に来たのは私より三ヶ月早かった。在留資格とかの手続きは時間がかかったから。その間、彼は外食や弁当店でお弁当を買うほかなかった。可哀相だったね。

私は初めて二人の住所に足を踏み入れた時、想像以上のぐちゃぐちゃな部屋だった。自分はそんなにきちんとしている人間だと思わないけど、実にこの光景に負けた。

でもしょうがないだろう。一人暮らしの二十代の男の子の部屋だから。

だから主婦が必要だね。素人でも。

「二人で食べる食事はご飯だけど、ひとりで食べる食事はエサだ」と、最近見たドラマ『最高の離婚』のこのセリフは印象深かった。

最初はとっても下手だったから、失敗な作品も出たけど、トリっぺは文句言わずに食べてくれた。これは「暗黒料理」だと言いながら、私の「料理人修業」を励ましてくれた。

心地良いことを思い出したから、もう一品の「定番の中華料理」を紹介しよう。



「紅焼肉」というものだ。中国で肉料理の人気王みたいな存在だが、日本に滅多になさそうだ。どうしてかな。油っこすぎるかもしれないね。でもそれこそ、肉好きな人にとって、贅沢な料理だろう。

最近は中国語だけでなく、日本語のレシピも読み始めた。前も和式料理を作ってみたことがあったが、これからもっと勉強したい。実は「素人」の私にとって、料理を作るのは自由なことだ。「中華」、「和食」、「洋食」...なんでもいいよ、おいしくさえあれば。

料理はやはり楽しい、そして愛情が溢れることだと思う。何しろ、「食べる」は一番大切なことだから。