携帯電話3キャリアの2006年夏モデルが発表された。11月に開始が予定されている MNP を意識してか、各社とも意欲的なモデルをラインアップしている。その中でも、特にユーザーの興味を引きつけているモデルは、どのモデルだろうか。
インターネットコム株式会社 と JR東海エクスプレスリサーチ は「携帯電話2006年夏モデルに関する意識調査」を行い、各キャリアの新モデルの評判や、購入意向などを調査した。
調査対象は、20代~60代の、男女332人。男女比は男性72.0%、女性28.0%、年齢別は、20代16.3%、30代37.7%、40代32.8%、50代11.7%、60代1.5%。地域別は、北海道0.0%、東北1.5%、関東44.9%、甲信越0.3%、東海22.2%、北陸0.9 %、近畿26.8%、中国3.6%、四国0.0%、九州沖縄0.0%。
今回は、3キャリアの2006年夏モデルのうち「魅力的だと感じるモデルはどれですか?」との質問を行い、魅力的と感じるモデルをすべて選んでもらった。
NTTドコモ では、国内初の HSDPA 対応音声端末である N902iXHIGH-SPEED がもっとも人気を集め、27.4%(91人)となった。HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)は、下り最大 3.6Mbps という通信速度を実現する通信方式。
それ以下は、防水モデルの SO902iWP+ が20.2%(67人)、着せ替えモデル P902iS が19.6%(65人)、すでに発売されている SH902iS が同じく19.6%(65人)、DOLCE SL が19.3%(64人)とほぼ同数で並んでいる。
au( KDDI )では、 ウォークマンケータイW42S が1位で、35.5%(118人)となった。1GB の音楽専用メモリを備え、 LISMO に対応するのはもちろん、ATRAC3 の再生にも対応する。本体下部の「ミュージックシャトル」は、左右にひねることで早送り・巻き戻しといった操作を行える。国内では初めて、「ウォークマン」の名を冠したモデルだ。
2位は、 G’zOneW42CA で17.2%(57人)。耐水・耐衝撃性能を備えた「G’zOne」では初の WIN 端末だ。それに次いだのは、ワンセグ対応機 W33SA のセカンドモデル W33SAII で16.3%(54人)。au の場合は、NTT ドコモの結果に比べて、順位がしっかり分かれたようだ。
ボーダフォン では、3キャリアの中でもっとも、人気が1つのモデルに集中した。1位は、ワンセグに対応し、画面を90度回転できる「AQUOS ケータイ」 Vodafone905SH で41.9%(139人)であった。これは、全キャリアを通しても1位となる値だ。
それに次いだのは、2G モデルのプリペイドサービス専用機 V201SH で16.6%(55人)。今回の夏モデルでは、数少ないストレートモデルであり、ストレート派の人気を集めたのかもしれない。
NTT ドコモでは、モデルごとの人気にあまり偏りがなく、au はきれいに順位がつき、ボーダフォンでは1モデルに人気が集中した。キャリアによって、人気の偏り方が大きく異なっているのはとても興味深い。キャリアのラインアップ傾向を表すひとつの指標としてとらえてもいいだろう。
なお「2006年夏モデルを購入する予定はありますか?」との質問を行ったところ、19%(63人)が「ある」と回答している。5人に1人程度のユーザーが、この夏には新モデルを手にするようだ。
現在、いくつかのモデルは、すでに発売されている状況。魅力的な夏モデルを街中で見かけるのが楽しみだ。
(調査協力: JR東海エクスプレスリサーチ )
(2006.6.2/japan.internet.com)