今日、日本でまた犬にまつわる不幸な事件が起きました。
奈良県のペット繁殖業者のケネルで火事があり、70~80匹の犬達が犠牲になったそうです。
報道では、この業者を「ブリーダー」と記していますが、私の意見ではブリーダーなんかじゃありません。
ただの「ペット増殖所」だと思っています。
狭い施設に、数百等の犬達を閉じ込めて、販売目的の為だけに繁殖している業者でしょう。
この数年、ペット繁殖業者が関係する事件が多く報道されるようになりました。
一時期のペットブーム時に、タケノコのようににょきにょきと増殖したペット繁殖施設にこのような事件が多いのは何故でしょう?
個人的には、我々の業界でのダークサイドと考えています。
犠牲になった多くの犬達も、違う環境にいれば全く異なった一生が待っていた事と思います。
それを思うと胸が痛みます。
微力なのは承知ですが、ファティーランドではこのような施設から仔犬を分けてもらわないようにしてきました。
需要がなければ、供給も無くなる・・・。
これから少しでも日本のペット環境を良くするためには、とても大切な事だと思います。
この不況で、全国的に仔犬の販売頭数が大幅に減っているようです。
全国で販売されている仔犬のほとんどが、店頭で展示販売されている仔犬達だと思われます。
当店では展示販売を行っていないので、もともと衝動買いのお客様が少ないせいかあまり影響はないようです。
展示販売されている仔犬達のほとんどが、このような「ペット繁殖業者」から供給されている事を考えれば、今の状況は幸か不幸か、状況の改善に少し役立ってくれるかもしれませんね。
でも、一番の特効薬は、一般の消費者の方々の意識が高くなり、状況改善に向けてそのような悪質な環境を排除する方向に向かう事ではないかとも考えています。
皆さんはどう思いますか?
業界の自浄作用は、もうしばらく期待できないように思います、残念ながら・・・。