わたしも、人々が抱く「無縁社会」への過剰な恐怖に疑問を感じていたので、結局「人はひとりで死ぬ」という諦念を説く本書を共感をもって読んだ。
できるだけ他者に迷惑をかけずに淡々と生きひっそりと死んで無に帰すこと、そのことの自覚と諦観がわたしたちには必要だ。
目次
第1章 「無縁社会」の衝撃
第2章 個人を縛る有縁社会
第3章 無縁が求められた時代
第4章 都会のなかでの有縁化
第5章 世間を作り上げた新宗教の緑
第6章 サラリーマン社会が生む無縁化
第7章 無縁死に向かう「おひとりさま」
第8章 無縁社会における生と死
第9章 無縁死を求める信仰
第10章 人はひとりで死ぬ
世のあらゆる緑を失い、孤独な死を迎える―「無縁死」することへの不安がいま広がっている。だが、かつてのような緑の強い社会を取り戻すことや、政府・行政の対策を拡充することでこの問題は解消されるのだろうか。我々が自由と豊かさを求めた果てに到来したこの「無縁社会」。そのなかで、ひとりひとりが十分に生き、そして死んでいくために見すえるべき真実とは何か。
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