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本と音楽とねこと

推し、燃ゆ

宇佐見りん,2020,推し、燃ゆ,河出書房新社.(11.4.2021)

 こころがひりひりするような、痛い小説だ。
 「推し」に執心するこころの弱い人々をくいものにして増長する、アイドルビジネス。筆者は、そのビジネスの被害者である主人公に同情しない。冷たい筆致で、セルフネグレクトにまで至る、主人公の弱いこころを徹底してさらけだす。
 読んだ後に、ざらざらした後味の悪さをひきずる、こんな小説もたまには良い。

推しが炎上した。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。第164回芥川龍之介賞受賞。

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