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本と音楽とねこと

【旧作ベストセラー】納棺夫日記【斜め読み】

青木新門,1996,『納棺夫日記 増補改訂版』文藝春秋(文庫,¥490)'12.2.19

 死と真摯に向きあうことではじめて得られた、斬新な仏教死生観にとても共鳴した。
 ひとは一人で死んでいく。死後の世界などあろうはずもなく、葬儀にも法要にもなんの意味もない。しかし、死の直前に「ひかり」と出会えるのかもしれない。そのためだけに、いまを生きるのみだ。

目次
納棺夫日記
みぞれの季節
人の死いろいろ
ひかりといのち
『納棺夫日記』を著して

掌に受ければ瞬く間に水になってしまうみぞれ。日本海の鉛色の空から、そのみぞれが降るなか、著者は死者を棺に納める仕事を続けてきた。一見、顔をそむけたくなる風景に対峙しながら、著者は宮沢賢治や親鸞に導かれるかのように「光」を見出す。「生」と「死」を考えるために読み継がれてほしい一冊。

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