見出し画像

本と音楽とねこと

貧困待ったなし!

自立生活サポートセンター・もやい編 ,2012,『貧困待ったなし!──とっちらかりの10年間』岩波書店.(12.27.2018)

 生活困窮者支援事業の草分けとも言える「自立生活サポートセンター・もやい」。そのほぼ10年間における活動の記録。
 「もやい」が全国のホームレス支援団体に与えた影響は大きかった。それ以上に、「貧困」という問題をメディアをとおして可視化させ、一時的にも行政を大きく動かした功績は大きい。また、生活困窮者支援事業は、現在の「子ども食堂」の展開の下地ともなった。
 この画期的な社会事業・社会運動の記録は、長く読みつがれるべき貴重なものだと思う。

目次
1 前史から派遣村まで
ホームレスの連帯保証人になる―“もやい”設立までと、その後
居場所を作る―人間関係の結び直し
「グリーンネックレス」―女性のための居場所
生活相談の変遷―当事者スタッフの視点から
2 派遣村
インタビュー“もやい”と社会―派遣村の経験を中心に
3 派遣村以降
野戦病院化と綻びるつながり―リーマン・ショックと派遣村
腹を割って話し合う―有給化、ジェンダー問題
お墓を作り、被災地に出向く―ジレンマを抱えながら

「お金がない」「住まいがない」「頼れる人がいない」…貧困の現実を前に、どう動いたか。常に問題の最前線に立ち続け、保証人提供以外に、生活困窮者の方々への相談支援や、生活保護申請への同行支援、居場所作りなどを行ってきた“もやい”。年越し派遣村以後、相談窓口に生活困窮者の方々が殺到、野戦病院化した“もやい”は運営の危機を迎える。その危機は、どうやって乗り越えられたのか。スタッフたちが語る、等身大のストーリー。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事