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本と音楽とねこと

太郎が恋をする頃までには…

栗原美和子,『太郎が恋をする頃までには…』幻冬舎(2008年)(¥1,575,文庫版あり)'11.1.15

 実体験に基づいた小説だが、登場人物の台詞回しや心理描写が巧い。さすがである。
 被差別問題の本質を把握するためにも役に立つ作品だ。

五十嵐今日子、42歳。元亜細亜テレビの看板キャスターであり、新聞記者に転身後も“ラブ&ヒューマン”をテーマに第一線で活躍を続ける、シングル女性のトップランナーである。“お転婆”“じゃじゃ馬”“生意気女”、絶対結婚しないと思われていた今日子が、突然結婚した。しかも、バブルの申し子のような彼女が選んだお相手は、離婚歴ありの猿まわし師、海地ハジメ―。取材がきっかけで出逢った二人は、一見華やかな人生を送っているかに見えるその奥底に、互いに強烈な淋しさを感じとる。連日、今日子の元に押しかけて、プロポーズを繰り返すハジメ。違和感と反発を覚えながら、やがてハジメの人間としての強さ、優しさ、そして底知れぬ哀しさに強く惹かれていく今日子。そんなある夜、ハジメは「俺の…俺の家族の歴史を聞いてくれないか?」と口にする。そして彼はゆっくりと、自分と、自分の家族を縛る事実について語り始めた…。

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