わたしの講義科目の試験は、なんでも持ち込み可(むろん他人が書いたものの書き写しは厳禁)で、複数テーマ択一選択式の論述試験である。この問題形式は、大学に就職して以来、ずっと変えていない。前任大学では、A3の答案用紙の1/3くらいしか文字で埋めていない答案が少なからずあって、試験時、簡単にあきらめないでできるだけたくさん書くよう言ってたものだが、いまの勤務先ではそうした指示は不要である。ほとんどの学生がびっしりと書き込んでいる。目が疲れるからできるだけ簡潔に書けとも言えないし、がんばって書けるだけ書くのはけっこうなんだが、誤字・脱字の残ったままの答案が多いのに危惧している。電子辞書も使っていいんだから、あやしい漢字や英単語については調べてから書くようにしていただきたいものである。あるいは、書いたあとに間違いがないかちゃんと点検すべきだろう。
大学の定期試験は、学習の到達度を評価するためだけでなく、試験対策をこうじ、答案を作成していくなかで、あらためて自分のみになる知識、分析力、思考力、想像・創造力をつけてもらうためにある。力作も少なからずあったが、誤字・脱字を文章に残さぬための点検も含めて、もう少し丁寧に文章を書くようにしていただきたく思う。
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