「社会的なもの」、この社会学の存在事由、また福祉国家、さらには福祉社会の思想的根幹に直結する概念をめぐって、多数の専門を異にする学者による論議が展開されている。議論はときにかみ合わず散逸的ではあるが、なるほどそういう解釈があったかという気づきと、過去の思想家たちの思考の系譜を復習する収穫はあった。
目次
はじめに
第一章 ネオリベラリズムと社会的な国家
第二章 労働はまだ社会的なものの基盤たりうるか
第三章 社会的なものと/の境界
第四章 社会的なものの認識の歩みとデモクラシーの未来
第五章 日本における社会的なものをめぐる抗争
第六章 〈3・11以後〉と社会的なもの
おわりに
平等・連帯・自律を志向する理念としての“社会的なもの”。暗闇の時代に、その潜勢力を来たるべき政治にむけて徹底的に討議する。
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