本と音楽とねこと

睡眠障害

 今週は土曜日に出勤しないといけないんで、授業も会議も入っていない本日はお休みとさせていただき、天神の診療所に、睡眠導入剤と胃腸の調子を整える漢方薬を処方してもらいに逝ってきた。
 わたしは、すでに高校生のときから睡眠障害を発症していたんだが、大学生のとき、それが一気に悪化した。夜、ベッドに入っても、明け方まで眠れないわけよ。けっこう苦しいんだよ、これが。仕方ないから、どうしても大学やバイトに逝かないといけないときは、一睡もしないで出かけてた。24時間起きてて、12時間眠る生活。当時のわたしにとっての一日は36時間。(笑) 社会は一日24時間でまわってるから、当然、適応障害ということになりますわな。就職して歳くうにしたがって、はちゃめちゃな生活時間でしのいでいくのがさすがにきつくなって、精神科で睡眠導入剤を処方してもらうようになった。
 いまにして思うと、なんでもっと早く精神科にお薬を処方してもらいに行かなかったんだろ、と思う。睡眠導入剤で、夜、寝られるようになってたら、若いときにあんなに苦労することもなかっただろうに。もしかしたら、精神科の診察を受けに行くのに抵抗感があったのかもしれない。
 昨日、3年ゼミが終わった後、なんで日本では未だに精神障害に対する偏見が強いのか、学生と話したんだが、自説では、儒教と世俗化した仏教とが混交した世界観においては、障害を負うことはすなわち社会の最下層に位置づけられることとなり、その責は家族・親族にも向けられる。親の因果が子に報いる、とはいまでも何かにつけて思念されることだ。だから、日本では、障害者を共同体内部で徹底的に隠匿してきた伝統がある。
 そんなことがわかるようになってきてから、初めて、わたしやわたしの家族、そして知人や職場の人たちの「障害」が、なんらスティグマをともなうものではないように感じられるようになったのである。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事