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本と音楽とねこと

ソーシャルワーカーのための反『優生学講座』

藤井渉,2022,ソーシャルワーカーのための反『優生学講座』──「役立たず」の歴史に抗う福祉実践,現代書館.(8.29.23)

 「相模原障がい者殺傷事件」と1930年代に出版された『優生学講座』を議論の出発点におき、周到な文献レビューを行いながら、優生思想と社会福祉制度の変遷を通歴史的に再構成した、たいへんな秀作。
 社会福祉の研究と実践に役立つ、必読の文献だ。

障害者に「傷痕」を与えてきた優生思想の歴史を、いま、福祉現場はどう問い直すことができるのか。社会福祉本来の役割である「個人の幸福の保障」を取り戻すために、戦前・後の障害者福祉政策の歴史を専門とする著者が、現場と同じ目線にたって丁寧にひも解く一冊。

目次
第1章 狭い現場から少し距離をとって見つめ直す
第2章 「隠さない」実践
第3章 入所施設と向き合う
第4章 反「スケープゴート」の実践
第5章 「役立たず」の論理を問う
第6章 戦争にとっての「役立たず」
第7章 「役立たず」のルーツを問う
第8章 「普通」ってなんだろう?
おわりに 「傷痕の歴史」について

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