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本と音楽とねこと

宴のあとの経済学

Schumacher,E.F.,1979,Good Work.Harpercollins(=2011,伊藤拓一訳『宴のあとの経済学』筑摩書房(文庫,¥1,155)'12.2.14

 3.11後に本書を再版した筑摩書房はさすがだ。
 シューマッハーの思想と実践が、世界各地で脈々と息づいてきたことをあらためて再確認した。
 レオポルド・コール、エイモリー・ロビンス、ロベルト・ユンク等の著作も、金融危機、フクシマ以降のいまこそ読み直したい。電子書籍でいいから再版を期待する。

目次
1 ひとつの時代の終焉
2 人間の身の丈にあったテクノロジー
3 みずみずしい未来を予見する
4 適正な所有と行動の様式
5 よき仕事への教育
6 宴は終わった
意義ある仕事への道標(ピーター・N・ギリンガム)

『スモール・イズ・ビューティフル』の著者シューマッハーが、その思想を受け継ぎ、社会を変えていこうと志す者のために残した、希望あふれる遺言。人々が物心ともに充実した生活を営むために、化石燃料や原子力に依存する経済活動・生活様式に別れを告げ、地産地消を軸とする暮らしに立ち戻ることを訴える。その具体的な方策として、本書では、産業構造を人間の身の丈にあったレベルに戻す「中間テクノロジー」の研究や、企業を共同所有化する試み、田畑を無理なく順次有機農園に変えていく「救命艇」方式など、生前著者が行ったユニークなプロジェクトが数多く報告されている。

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