f2o2の勝手なSF的恋愛論、あるいは科学っぽい少子化対策

人類の永遠のテーマ、「恋愛」のメカニズムを解き明かしていくブログ。

笑っていい……のか?

2012年09月22日 18時44分17秒 | 日記

前回の続きです。

イジメをしている子供達はキモイだとかウザイだとか面と向かってひどい事を言います。
彼らになぜそんなひどい事を言うのか?と聞くと皆口を揃えて
『だって本当のことだもん』と言います。

 

気持ち悪い、うざったらしいというのは非常に主観的な問題で、
それが本当かどうかは検証することは非常に難しいのですが…
しかし、本当かどうかはトモカクとして、

本当のことなら言ってもいいのか…?
相手を激しく傷付けてまで言う必要のあることなのか?
一体誰がそんなことを推奨しているのか?

 

ビーチパラソルs

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつものとおり、イラストと内容は関係ありません。

 

個人的に現代の通称“バラエティ番組”での“お笑い”の形式をTVが最初に取り入れたのは
『コント55号』ではないかと思っています。

 

同時期に放送されていたドリフターズの『8時だよ全員集合』や『松竹新喜劇』『吉本新喜劇』等の
あからさまに作り物、フィクションであるという前提のコント、コメディに比べ
コント55号の笑いは、その場のノリで表現をエスカレートさせるアドリブを効かせた(ように見える)演技で笑いを取るという
ライブ感を重視した形式の物でした。

 

他番組では、ある程度本人とは別の“役”を演ずることで笑いを取っていたが、
コント55号ではどんな設定でも欽ちゃんと次郎さんであり、
二人の人間関係が反映されているのではないか…という錯覚をさせる賭け合わせが多く、ある種の緊迫感がそこに生まれていた。

 

そして数年後その“ライブ感”を前面に押し出した番組が登場します。
現在のバラエティ番組の祖となった伝説のお笑い番組『オレたちひょうきん族』と
現在までも続くフジテレビのお昼の顔『笑ってい○とも』です。

 

ある意味この時期が現代イジメの解禁元年だと思います。
『ひょうきん族』ではアツアツのおでんを片岡鶴太郎に無理やり食わせてアチアチアチとかやってるし、
『笑っていいとも』ではネクラと名古屋弁を標的に気持ち悪いとしてあからさまに責め立てる。

 

タモリさんやタケシさんは言ってはいけないことを言って笑いを取る、
本来隠しておくべき本音を暴露することで笑いを取ることが魅力です。

 

しかしながら、それはあくまでTVの中での話であって、
実際に言われる方の身になってみれば腹が立つし深く傷付きます。

 

本来なら、少なくとも建前として
人の容姿や個性を個人的な好悪の感覚だけで非難罵倒することは良くないこととされており、
弱い物いじめや一人を大勢でいじめるなど卑怯者のやることとされていたはずです。
しかし、この二つの番組ではあっさりとそのタブーを破ってしまった。

 

人を笑わせるという芸としては、コントや喜劇コメディとしての作り物だという前提で、
その中でのみ存在が許されてきたイジメ、イジメられの構図が
一般的な人間関係にはみ出してきたのです。

 

相手が嫌がること傷付くことを言っても良い、
禿げてる人に面と向かってハゲと言って罵倒しても良い、
不細工な人に向かってブスと言って罵っても良い、
そういう考え方をTVが日本社会に広め始めたのです。

 

当事、おとなしい性格の子供たちが、ネクラだといって周りの子供達にからかわれているのをよく見かけ、
私自身も標的にされたこともあります。

 

いじめっ子、ガキ大将という力の強い者が傍若無人にふるまうという時代は終わりを告げ、
多くの子供達が、より弱い一人を標的に、
容姿やしぐさ、性格などという本来非難されるべきではないことを理由に
仲間はずれにする、持ち物を隠す汚す壊す、よってたかってヒドイ言葉を投げつける…という
陰湿で見苦しい現代の“イジメ”の時代が幕を開けたのです。

 

 

今の先生方は子供達と一緒になってイジメをしている場合があると聞きます。

 

子供のあまり良くない性向性格を本人にキチンと正面から諭すのではなく、
クラスの皆の前でそれをからかう事で気付かせようとする困った性癖の先生は昔からいましたが、
もしかしたら、そういう教師としての適性を欠いた人物が増えているのかも知れませんね…

 

バラエティ番組の芸人司会者と同じようなことをやっていては、イジメは止められません。
むしろ助長してしまいます。

教師の仕事はクラスで人気者になることではなく、群れのリーダーとしてクラスを率いていくことです。
生徒と友達になることではなく、社会的規範を押し付け、子供を社会人へ矯正して行くことです。
先生方にはもっと“強く”あって欲しい…。

スルリs

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり、イラストと内容は関係ありません。

個人的にはイジメをやめさせるだけでは十分ではないと考えます。
なぜなら、大人になってもイジメはなくならない、
大人社会では、性や金銭、生活が絡み、むしろ、より苛烈で深刻になって行きます。

 

もしも、学校が教育の場だと言うのなら、イジメから自力で脱出する方法を教えるべきです…。
どんなやり方でもいい、自力で解決しようと努力する…それ自体が大事だと思うのです。
そうでなければ、学校などという場で集団生活をする意味がありません。
学校をやめてイジメのあるその場からさっさと去ればいいのですから…

 

イジメがTVを通じて日本社会の中で肯定され始めてもう四半世紀以上が経ち
現代では、強盗や傷害などの重大な事件に発展してしまっている場合もあり、
そうなると司法、警察当局の手が必要になってしまいます。


TVを観て笑っているあなたのその“笑い”、
本当に笑っていていいものですか?
一度考え直してみる必要があるのではないでしょうか?


イジメ…

2012年09月19日 18時58分06秒 | 日記

先日、某横文字4文字のベテランアイドルグループのリーダーさんがMCを勤める番組で
イジメについて特集していたのを見て思わず吹き出してしまった^^;

もちろんイジメは悪い。
番組の内容はマジメな物で笑えるような物ではなかった。

浴衣s

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例によって、イラストは本文とは一切関係ありません。

では何故?
それは、やはり彼自身がメインを勤めていた某『黒バラ』という別のTV番組内においてイジメをしていたからである。

その番組では役者で気象予報士の石原家の次男さんをターゲットに、
仲間はずれにしたり、あしざまに罵倒したり、ヒドイ目に合いそうなネタは全て彼に振るなど
子供のイジメと同じことを再現して笑いを取っていた。

もちろん、ヤラセの部分も大きく、双方とも仕事としてやっていることで、本当のイジメとは全然違う(と思う)のですが、
そんなことは視聴者には関係ありません。
一人をターゲットにしてイジメて笑いをとっているのだから、
イジメを是として世間に振り蒔いていることに変わりはないのです。

そんなことを散々しておきながら、いまさらイジメは良くないとか…意味不明です^^;

彼自身はイジメが一体何であるか、根本的には全く理解していないか、
そんなことには本来興味がない、本気で考えてはいない、単なる仕事として流してるだけではないだろうか?


そもそも現在のバラエティ番組ではイジメの構図が欠かせません。
先輩芸人が後輩芸人をイジメて困ってる顔をさせて笑いものにする
恥をかかせて泣き顔を笑いものにする、
出来そうもないことに挑戦させて失敗した状態を笑いものにする。

コレは、実は売れっ子の先輩芸人が駆け出しの若手を引き上げてTVに出してやっているという微笑ましい光景なのですが…
しかしながら、
そんなことが視聴者に伝わってしまっては番組が台無しです。
ばれないように必死になってイジメてイジメられてドタバタを繰り広げるワケです。

コレは基本的には、漫才の形式のボケとツッコミの構図とも共通するものであり
コントやコメディ喜劇でもしばしば見られる構図なのですが…
しかし、何かが違う。

何が違うのか…

ぬぎ!s

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり、イラストと内容は関係ありません。

私は前提となる視聴者に向けた建前…というか"設定"が違うのではないかと思います。

計算されて構築され完成されたネタ、芸という作り物としての漫才やコント、コメディの設定と、
雑談の中で実際に恥をかき恥をかかされているという、会話もリアクションも即興でありリアルである…
TV内で展開される人間関係が本物である…という前提のバラエティ番組の設定。

そう、そこにボケと突っ込みのようなイジメの構図が存在すれば、
視聴者、特にそれがある程度は作り物であるということが良く分かっていない子供達は、
そのままそれを受け取ってしまう。

TVの中ではスベリ芸の芸人が滑ったことを非難されて皆に笑いものにされる。
不細工な女芸人が容姿について正面から罵倒され皆に笑いものにされる。
寄ってたかってそれらのことについて責められる。
そして、そこには責められた人を慰めたり「そういうことを言うな」と諭す者は存在しない…

子供達はコレが普通のことだと、当たり前のことなんだと、
少なくとも、一々否定する者は、同時にTVを見ている親も含めて、どこにも存在していない。
コレでは、イジメは正しいと子供たちに教育し、
イジメのやり方を子供たちに丁寧に何度も繰り返し伝授しているようなものです。

TVのヴァラエティ番組で『いじめを撲滅』とぶち上げるとか…?
チャンチャラおかしいや^^/