森林３次元計測システム実演会

　１０月１２日（金）出雲市多伎町小田地内の森林及び出雲市役所多伎支所において、森林３次元計測システム実演会を開催しました。実演会には県内各森林組合職員を中心に、約３０名の参加者がありました。講師はこの計測システムを取り扱っている企業からおいでいただきました。
　森林３次元計測システムは計測装置と専用ソフトを使用して、森林資源の情報化・解析を行うシステムです。計測装置の小型レーザースキャナーを回転させることでドーム状のスキャンデータを得、それを基に本数、直径、樹高はもちろんのこと、立木位置図や３次元立木マップを得ることができます。
　当日は、森林内にて計測装置を用いて短時間でスキャンデータを取得後、多伎支所に移動してデータ解析を行って、データ利用方法等について意見交換を行いました。
　林業事業体の収益確保や森林所有者の所得向上を図るためには、経営力の向上を図ることが必要となっています。そのためには、できるだけ効率的な森林の生産管理手法の導入が求められており、情報通信技術（ICT）を活用して瞬時に森林を計測し、評価していくことが有効です。今後、地域林業の将来のために、森林組合等林業事業体において、積極的にICTによる森林情報把握やその活用に取り組んでいただければと考えています。