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2009年度映像技術賞アニメ部門に 「ホッタラケの島」

2010-04-23 00:58:21 | 日記
2009年度映像技術賞アニメ部門に 「ホッタラケの島」


 社団法人日本映画テレビ技術協会は、2009年度の第9回映像技術賞のアニメ部門の受賞作品に、2009年に劇場公開された『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』が選ばれた。同作はこれまで国内ではあまり例がなかった3DCGアニメーションを最大限に活用した長編アニメーションである。日本ではなかなか難しいとされてきた、3DCGの表現に大きな成果を残した。
 アニメーション制作を国内でも有数のアニメスタジオであるプロダクション I.Gが行ったほか、CGアニメーション制作ではポリゴン・ピクチャアズが協力、日本を代表するCGアニメーション会社が制作に参加した。
 映像技術賞は映像技術に与えられる賞のため、特定のチームやクリエイター、技術者を受賞者とすることも少なくない。しかし、今回日本映画テレビ技術協会は、受賞者を『ホッタラケの島』制作スタッフとし、映画制作チーム全体を選び出した。

 日本映画テレビ技術協会が選考する映像技術賞は、映像制作現場の優秀な技術や開発をより広く顕彰する目的で設けられている。映像技術そのものに与えられる技術開発賞、そして映像技術の開発に貢献した作品に与えられる映像技術賞の2賞から構成される。さらに6月に発表される、特に優秀なものを顕彰する経済産業大臣賞がある。
 映像技術賞2001年より設けられ、第7回からは技術、ジャンルごとに受賞作品が選ばれている。昨年のアニメ部門には劇場映画『崖の上のポニョ』と短編アニメーション『KUDAN』の2作品が選ばれていた。しかし、今年は『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』の1作品にとどまった。
 
 一方、映像技術賞に準ずる映像技術奨励賞には、テレビアニメ『空中ブランコ』が選ばれている。こちらの受賞者は東映アニメーションと『空中ブランコ』スタッフである。
 同作は東映アニメーションが制作、フジテレビのアニメ放映枠「ノイタミナ」などで放映された。実は昨年2008年度の映像技術奨励賞も東映アニメーションが制作しノイタミナで放映された『墓場鬼太郎』である。東映アニメーションとノイタミナは、2年連続で同賞に輝いたことになる。

社団法人日本映画テレビ技術協会 http://www.mpte.jp/