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備忘録 「病気のこと 本のこと 映画のこと」 

東野圭吾 「虚像の道化師」 文春文庫

2015年03月29日 | 
東野圭吾 恐るべし ですね。
引き出しの多さはすごい。
ミステリーもサスペンスも時にはファンタジーでさえ。

帯に有るテレビと違うガリレオを楽しもう手に取りましたが、テレビのガリレオを知らない。

幻惑す まどわす
透視す みとおす
心聴る きこえる
曲球る まがる
念波る おくる
偽装う よそおう
演技す えんじる

の7章の短編集

それぞれに考えられたトリックを物理学者・湯川が暴く。
湯川先生、草薙刑事、内海刑事の絶妙なやり取りもいい。

トリックもよく考えられている。
「幻惑す」 教祖の送念で自殺?マイクロ波を利用した宗教団体のトリック。
「透視」す 透視が出来るホステスに鞄の中身を透視された犯人に殺された。赤外線フィルターを使ったトリックで中身までは知らなかったのに、コールド・リーデングがあざに。
「心聴る」 ライバルが自殺。実は嫉妬した男が幻聴を起こさせる脳に直接話す音声措置を使ってパニックを引き起こさせたから?
「曲球る」 戦力外通告を受けた野球選手の妻が殺された。車には変な錆が。原因はホテルの駐車場の消火剤。ホテルで男と密会。その真意は。
「念波る」 双子の姉が殺された。テレパシーで異常を感じ取った妹が湯川と協力して犯人を追いつめる。本当にテレパシーは存在するのか?
「偽装う」 湯川と草薙の友人の結婚式のホテル近くの別荘での夫婦殺人事件は心中だった。傘を貸してくれた女性が遺産のために偽装。その女を救うふたり。
「演技る」 劇団の演出家が異性関係で殺害された。アリバイがある劇団関係者。元カノと今カノが共謀している?それそれを演じている役者。携帯電話のトリックは簡単に見破る。刺さったままの凶器の意味。捜査に時間が掛かったのは花火の写真。



「偽装う」の湯川先生、草薙刑事の人間味の有る展開と
「心聴る」の「あの二人をうまく扱うのは結構大変なんだぜ」の草薙刑事の言葉がいい。

なにを読んでもはずれが無い。


神永学 「イノセントブルー」 集英社文庫

2015年03月22日 | 
帯を見て設定の面白さに買った本

「前世の記憶」を見せることが出来る才谷。
「前世の記憶」に引き寄せられ森川の経営するペンションにあつまってくる人々。
そこでいろいろな事件が起こり、結果は前世や過去にとらわれず今を生きろというもの。

前世の記憶の回想と現在の描写の登場人物がうまく重ならずわかりにくかったけど、
なんとなくで大丈夫。
才谷や森川など魅力的なキャラもいるけど、全体的に薄い感じがする。


続編もありそうな終わり方だけど・・・
今回の作品が設定の面白さの割にちょっと思うので、
続編があるなら続編に期待したい。

レミケード 12回目

2015年03月11日 | 日記
投薬の事前準備の検査の段階で主治医の先生と話せたので、
前回の投薬前後の時期から咳が止まら時があることを告げ、
レミケードの副作用である間質性肺炎の可能性を確認するために今回はCTを撮る。


血液検査の結果も数値に大きな変化はなく、
CTの結果も特に異常は見られないとのことで、投薬開始。
ちょうど15時スタートになる。
点滴の機械も今回は順調。
病院が忙しくベッドに空きがないのか、エコーの検査室のベットでの投薬。
静かで狭くて落ち着いたのか、いつもはうとうとしないのに、今回は完全に眠りに落ちた。
で、読み終わるはずの文庫本が読み終わらなかった。
本の話になるが前回読後メモを書いたのが2月7日・・それ以降1か月以上読み終えた本が無い・・・。
このレミケードの記録間の8週間の間のメモ3冊も最低数。
ちょっとスマホのゲームと仕事のやり過ぎか。


結局17時10分に投薬が終り、先生の問診。
咳は気管支炎が長引いてるのかもということでその分の薬が追加で出た。
フスタゾール糖衣錠10mgを1錠×3回、ムコダイン錠250mgを1錠×3回
その他の薬は今までと変わらないが、プレドニゾロン錠1mgが3錠から2錠に減った。
ステロイド剤が減るのはうれしい。
処方箋は3錠のままになっていて薬局で3錠分出たが、飲むのは2錠にしようと思う。


次回8週間後は5月6日とお休みなので7日に変更。
人間ドック+大腸内視鏡の検査日も決まった。