ユーラシアウァッチ:ロシアから見る世界情勢

ロシアは一帯一路の地政学的要所。米中対立や中東対立のキープレイヤー。マスコミのロシア情報は貧しい。その致命的穴を埋める。

プーチン大統領はコロナウィルス・ワクチン生産準備を指示

2020-04-18 15:03:00 | コロナ時代のロシア
 プーチン大統領はロシアでのコロナウィルスワクチン製造に向けた準備を始めるよう指示した。ムラシコ保険大臣によれば、現在ロシアでは7箇所の研究機関においてワクチンの開発が進められており、少なくともそのうちのいくつかでは試験が成功しているという。4月17日付で大統領府サイトkremlin.ruが伝えた。
 4月17日にプーチン大統領はビデオ会議で各地でのコロナウィルス感染者受け入れに向けた医療施設増設・改修について審議した。この会議でプーチン大統領は以下のようにワクチン生産準備を早期に始める必要性を強調した。
 「適切な治療法を見つけるだけではなく、必要な量ワクチンを製造できるようにしなければならない。すぐにでも生産体制の準備を始める必要がある」
現在ロシア政府は2020年第3四半期末までに新型コロナウィルスワクチンを開発することを目標に掲げている。上述の会議でプーチン大統領はムラシコ保健大臣に目標期間を前倒ししてワクチン開発を進めるよう求めた。
 ムラシコ大臣によれば、複数の研究機関でワクチンの試験が行われており、臨床試験に向けた準備も進められている。「ワクチンの試験では喜ばしい結果も出ています。我々はすぐにでも量産できるよう、必要な生産ラインの準備も勧めています」と同大臣はいう。
 ムラシコ大臣によればいち早く有効な治療法を普及させる観点から、既存の他の疾病向けのワクチンを活用する可能性も検討されている。
 「ただ新しいワクチンを生産するのではなくワクチンの安全性、効果についても保証しなければなりません。そのため我々は専門家と競技し、他の疾病の治療に既に効果のあるワクチンを適用してより早く、治療法を提供する方法も検討しています」とムラシコ大臣は述べた。(4/17)

ベラルーシからタジキスタンへのトラクター輸出が二倍に 関税撤廃が後押し

2020-04-16 13:39:15 | 一帯一路 東欧
2020年1~3月にベラルーシからタジキスタンへのトラクターの輸出台数は100大を超え、前年同期比で約二倍となった。ベラルーシのトラクターメーカー「ミンスクトラクター工場」MTZの発表を引用して、4月15日付ロシイスカヤ・ガゼータが伝えた。
 MTZによれば旧ソ連CIS加盟国の中でタジキスタンは、同社にとって戦略的に最も重要な市場となっている。タジキスタン国内でベラルーシから輸入したトラクター車両の販売、
トラクター部品の組立、アフターサービスまでカバーする供給網が出来上がっていることが強みとなっている。2020年1月からはCIS加盟国内での組立生産のために輸入するトラクター部品に対しては関税および輸入時に課せられる付加価値税が撤廃されていることも後押しとなっている。「税制優遇をはじめとした制度上のメリットが、CIS加盟国間の経済協力の促進に役だっています」とMTZの関係者は指摘する。
MTZはCIS加盟国の農業車両市場で主要な位置を占めている。同社の主要トラクターブランドBELARUSはCIS県内の車輪式トラクター製造両全体の中で88%のシェアを持つ。MTZによれば、これらの国のトラクター市場でベラルーシ製品のシェアは40~80%である。(4/15)

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タジキスタンでは産業生産額が2割増加

2020-04-16 13:37:49 | 一帯一路 中央アジア
 2020年1~3月にタジキスタンでは前年同期比で産業生産額が増加し、製造業で21.8%、鉱業で10.1%の増加となった。タジキスタン共和国大統領府付属統計局の情報を元に4月15日付でHovar通信が伝えた。
 同期の製造業分野における生産額は約36億ソモミ(約3.5億ドル)で、食料品(1149ソモミ)や金属製品(1135ソモミ)、繊維製品(503ソモミ)の割合が大きい。
同期の鉱業分野生産額は9.9億ソモミ(約1億ドル)で鉄鉱石の生産額の増加(前年同期比11.5%)が牽引した。(4/15)

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北朝鮮やタイから帰れないロシア国民続出 ウラジオストクへの航空便凍結

2020-04-16 13:36:59 | ロシア 北朝鮮
4月15日到着予定であったS7航空バンコクーウラジオストク便はタイで実施中のコロナウィルス感染拡大防止措置のため中止された。この便ではタイに滞在中のロシア人旅行者たちが帰国する予定であった。15日付でREGNUMが伝えた。
 バンコクーウラジオストク便がキャンセルとなるのは、4月3日、4月4日に続いてこれで三度目である。「どこに相談しても、大使館に問合わせてくださいと言われるばかりです。でも大使館の電話番号にかけても繋がりません。メールにも返信がありません」とタイで足止めをされたロシア人旅行者の一人は言う。
 航空便の凍結により帰国ができないケースはタイ以外でも起きている。北朝鮮からウラジオストクに在外公館職員とその家族を運ぶ予定であった便も中止となり、15日時点で新たな便の予定は決まっていない(4/15)

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中国はロシア国境で旅客鉄道通過ポイントを閉鎖

2020-04-16 13:34:46 | 一帯一路 中央アジア
 ロシア中国国境ではすべての旅客便用の国境通過ポイントが閉鎖された。
 中国黒竜江省ハルビン市のロシア領事館の4月13日付発表を引用して、14日付でイズベスチヤ紙が伝えた。
 同領事館によれば、黒竜江省政府は4月13日以降も鉄道旅客便向けロシア・中国国境通過ポイント「ポグラニチヌィ・綏芬河」の閉鎖を続ける。その他にも中国内モンゴル自治区とロシア極東ザバイリスクを繋ぐ満州里国境ポイント閉鎖が続く。一方でアムール河を縦断してブラゴベシチェンスク市(アムール州)につながる橋は、春期のアムール河増水のため使用が制限されている(13日付Chita.ru)。このように、ロシア国内でのコロナウィルス感染拡大をうけて、中国政府は複数の国境ポイントで旅客鉄道の運行を制限している。
 これに先立って4月7日には中国側の決定で「ポグラニチヌィ・綏芬河」の自動車通過ポイントが閉鎖されている。(4/14)

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