短三和音な日々

割と暇なゾイダー、滝上の不定期な日記。リンクフリーです

イリアスのゾイド講座 第一回 ドスゴドス

2008-11-29 20:00:49 | イリアスのゾイド講座
 皆様こんにちは、はじめましての方は、はじめまして。今回からこの「ゾイド講座」を任されました、イリアスと申します。どうぞよろしくお願いします。

 第一回目となる今回は、HRZ-005ドスゴドスについて解説していきたいと思います。

 ZAC2056年、惑星Ziを襲った大災害「グランドカタストロフ」による磁気嵐の影響で、それまでのゾイドは活動を大きく制限されました。小型・中型機は機動力が半減、大型ゾイドはバランサーを失い歩く事もままならず、飛行ゾイドに至ってはその翼を奪われたも同義。そんな中、未だ失われぬガイロス帝国の脅威に対抗すべく開発された磁気嵐対応型ゾイド……それがドスゴドス。
 国を挙げての野性ゾイド保護政策により、戦闘用に改造可能な種が限られている状況。それに対応出来たのが、大災害直前に増産体制を整えたアロサウルス型ゾイド「ゴドス」でした。本機はそのゴドスの後継として、同じアロサウルス型ゾイド「アロザウラー」と同時期に計画されていた機体です。
 その機体をベースに、ウィル・クレイグ大尉、リル・メリル技師長を中心とした開発チームによる磁気嵐対策が施され、新生ヘリック共和国軍の第一号ゾイドとなりました。

 本機のロールアウトは諸説ありますが、確認されている初の実戦参加はZAC2057年、西方大陸レッドラストで行われたヘリック共和国・ガイロス帝国の休戦協定の場であるとされています。

 テクニカルデータは以下の通り。

 全長・16.6m 全高・7.1m 全幅・4.0m
 重量・28.0t 最高速度・220.0㎞/h

 武装はクラッシャークローに加え、ゴドスには無いバイトファングが新たに設けられ、さらに尾部にテイルウィップダガーが追加されています。
 射撃装備は両腕部に小口径荷電粒子ビーム砲、尾部付け根に小口径レーザー機銃が二門、背部に対ゾイド30mmハイパービーム砲と、原型機であるゴドスとほぼ同じ仕様になっています。
 それ以外では、背部に広域レーザーサーチャーを、そして脚部にジェットスラスターを装備しています。このジェットスラスターを用いた蹴り技「ターボアクセレイションキック」は、ゴドスの蹴りと比較して二倍の威力を持つとのことです。

 原型機であるゴドスと比較すると、一回り以上大きいという印象を受けます。重量も28.0tと、ゴドスから5tほど増加しております。それでも機動力が落ちず、むしろトップスピードが増加しているのは、恐らく脚部のジェットスラスターと、それを押さえ込めるだけの強靭な脚力故でしょう。同じコンセプトで機動力を上げたイグアンより増加率が高い理由は、背部と脚部という装備箇所の違いでしょうか。

 ドスゴドスはゴドス同様、単体では重火力を持ちません。このため、基本的には火力支援機である「エクスグランチュラ」との同時運用が前提となります。
 ドスゴドスが敵機を引き付け、エクスグランチュラが複数機で包囲・砲撃をかける「トリカゴ戦」などは、新共和国軍の代表的な戦術と言えるでしょう。

 また、ドスゴドスは機体に使用されている「関節キャップ」が極端に少ないという特徴も持ちます。関節部の結合・解除を容易に行うこのパーツが少ないということは、機体剛性を高めるメリットと、整備性の低下というデメリットを併せ持つことになります。
 試作機では両脚付け根にもキャップが装備されていますが、量産機ではオミット。恐らく従来の設計では、ジェットスラスターの推力に強度が追いつかなかったのではないかと推察されます。この問題を「関節キャップを使用しない」という逆転の発想で解決したメリル技師長、さすがに若いと言うべきでしょうか? いや、確かに私の年齢は……って、何言わせるんですかっ。

 後にこの機体は追加装備を施した強化型「ティガゴドス」へとバージョンアップするのですが……、その解説はまた別の機会に。
 本来でしたら開発を担当されたメリル技師長にもお越し頂いて、色々お話をお伺いしたかったのですが。なにやらキングライガーに乗ってリーバンテ島へ行ったとかいう噂が聞こえてきていまして……。噂ですよ? ウワサ。

 噂といえばドスゴドス開発に前後して、いわゆる「共通コクピット」の新型コンペティションも行われたらしいです。結局ドスゴドスは専用のコクピットになり、エクスグランチュラもキャノピーが新造されただけという状況を見るに、お流れになった可能性が高いですね。その……、オトナノジジョウ、とかいうので。

 当講座、終了のお時間となりました。ご覧になって下さった皆々様、ありがとうございます。
 次回はエクスグランチュラの予定です。では皆様、御機嫌よう。イリアスでした。

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