coLinux日記

coLinuxはフリーソフトを種として、よろずのシステムとぞなれりける。

coLinux0.7.4でNDISを使ってネットワーク

2009-05-26 23:40:04 | インストールと設定
前回インストールした coLinux 0.7.4 の大きな変更は、ネットワークで NDIS が使えるようになったことです。そのため、

colinux-ndis-net-daemon.exe

が追加されました。

NDIS(Network Driver Interface Specification)の詳細は、ウィキペディアなどで分かります。このネットワークカードのためのAPIがWindows Vista SP1 でも標準でサーポートされているのですから、これは待ち望まれた機能ですね。

colinux-daemon.txt を参考に、早速試してみましょう。

オプションの指定方法は、WipPcap と同じようです。そこで、Fedora-10.bat を次のように修正して、Fedora-10-ndis.bat を作ります。

colinux-daemon.exe kernel=vmlinux initrd=initrd.gz mem=256
cobd0="C:/coLinux/Fedora-10.img" cobd1="C:/coLinux/swap.img" root=/dev/cobd0 ro
eth0=ndis-bridge,"ローカル エリア接続",00:FF:38:40:03:03

早速これを実行してみたところ、あっさりネットワークにつながりました。

このマシン(TOSHIBA AX/55E)の場合は、NDIS においても、 MACアドレスに対して何らかの制限がある可能性がありますので、MACアドレスは WinPcap で成功したものを使いました。

NDIS の良いところは、Slirpと同様に、Windowsに対して特に何もしなくてよいところです。wiki で WinPcap を置き換えると言っているのも納得できます。

既存のDHCPサーバから値を得て、IPアドレスも以下のように設定されました。
# ifconfig eth0
eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 00:FF:38:40:03:03
          inet addr:192.168.1.230  Bcast:192.168.1.255  Mask:255.255.255.0
..................................
#

同様に既存のDHCPサーバから値を得て、ゲートウェイとネームサーバも設定されています。

ブートメッセージは、Linux version 2.6.22.18-co-0.7.4 の行の前に、

conet-nids-daemon: Bridge on: ローカル エリア接続

と表示されています。

NDISでは、WinPcap と同様に、新しいIPアドレスが1つ必要になりますので、IPアドレスが登録制のところでは、Slirp を使うことになります。

coLinux 0.7.4 にしたおかげで、NDIS も使えるようになって本当に良かったです。これも、このマシン(TOSHIBA AX/55E)で生じた WinPcap の問題無事解決できたからだと思います。そこでいろいろ試した方法は、もし coLinux でネットワークがうまくつながらない場合に、何かの役にたつのではと密かに思っています。

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