自由と平和、生存と共生のために

「誰もが人間らしく生きられるためには」という視点から、さまざまな社会問題についての情報をお届けします。

住民投票から排除される外国人

2020-10-24 17:54:12 | 共生・反差別
 「大阪都構想」の住民投票が11月1日に実施されます。大阪市には14万人を超える外国籍住民が居住していますが、投票権は与えられていません。
 憲法92条に規定されている「地方自治の本旨」とは、その地域における統治はその地域の住民自身によって行われるという意味です。外国籍住民に住民投票の投票権を与える条例を制定している自治体も増えてます。
 多くの国で、一定の条件つきで外国人の地方参政権(選挙権・被選挙権)が認められています。

「みんなで住民投票!」という団体が外国籍住民も投票できるようにと活動をしています。
「みんなで住民投票!」


外国人、住民なのに投票権なし 「大阪都構想」の賛否で14万人
 共同通信

人種差別を題材にした映画

2020-10-24 16:52:34 | 共生・反差別
「ヘイト・ユー・ギブ(The Hate U Give)」(ジョージ・ティルマン・ジュニア監督)
 白人警官から目をつけられたときの対応法を主人公の黒人少女が父親から教わる。アメリカの黒人が置かれている現実を実感させる冒頭の場面が印象的でした。ちなみに、父親はブラックパンサー党員のようです。スターは目の前で幼なじみの少年が白人警官に射殺されるという惨劇を体験します。そして、あらためて人種差別の現実を正面から見つめることになります。黒人としてのアイデンティティのあり方、黒人社会がかかえるあまりにも厳しい現実、差別に立ち向かうことのむずかしさなどが描かれています。主人公役の熱演も光ります。

 原作はヤングアダルト向け小説『ザ・ヘイト・ユー・ギブ』(アンジー・トーマス著、服部理佳訳、岩崎書店)です。

「ヘイト・ユー・ギブ(The Hate U Give)」予告編

「ヘイト・ユー・ギブ(The Hate U Give)」冒頭部分


「フルートベール駅で」(ライアン・クーグラー監督)
 黒人青年オスカー・グラントが2009年元旦にサンフランシスコのフルートベール駅で警官に射殺された事件を題材とした作品です。殺害された主人公の人生最後の一日を中心に描いています。

「フルートベール駅で」予告編