Go with the Flow

流れと ともに行く…。

─今日というのは 残りの人生最初の日─ 

5ミリの差

2007-09-28 | Weblog
                         ■秋の陽は つるべ落とし

日没前のわずかなひと時 北西の空にうろこ雲が 静かに横たわっていた。
ほんの数十分まえまで カンカンと西日が照りつけて 玄関ドアのノブを触ると
アッチチ~だったのに…。 やはり季節は確実に 秋へと移ろっているんだな~

秋分の日を境に「タタミの目ほどわずかに 夜が長くなる…」昔の人は そう云っていた。
タタミの網目とは 5ミリくらいか?
その5ミリの差が ベランダが真東を向いている 我が家では如実に 実感できるのだ。

今までは 寝ていて日焼けするほど カーテン越しの朝日が 頭上から照りつけていた。
だから夏の間は 朝寝坊はできない…

とは云え ここは日本中でいちばん 日の出時間は遅いので とくに早起き と云う
わけでもないのだが…。

それがこのところ、朝日が少しずれてくれたお陰で 向かいの建物に遮られ ちょっとは
朝寝坊も できるようになってきた。  たかが5ミリ されど5ミリなのだ~ 

敗者3部作 完結編 『街のあかり』

2007-09-27 | Weblog
                        ■敗者3部作・完結編

好きな映画監督のひとり アキ・カウリスマキ監督(フィンランド)の 『街のあかり』を観た。

いつもながら カウリスマキのシンプルで 淡々とした映像は 観る側の想像力を否応なく
要求してくる。 

最小限のセリフ 大げさな演技も表情もない カメラワークにも無駄なアングルはなし。
アキ・カウリスマキが 日本映画の巨匠 小津安二郎監督を尊敬していて その影響を 
受けている ということがよくわかる。

『浮雲』『過去のない男』そして この『街のあかり』は 敗者3部作と云われている。

いずれも社会の底辺で こつこつ努力しながらも報われない 名も無く貧しい人たちの物語である。
 
前々作の『浮雲』では 共働きをしながらようやく ひとつひとつ家具を 買い揃え
ささやかに暮らしていた ひと組の夫婦が ある日突然 同時期に失業の憂き目に遇う。

自分たちの生活を取り戻すために いろいろ努力をするのだが すべてが裏目に…
しかし最終的に 友人たちに助けられながら 小さいながらも ふたりのレストランを
開店して 夢の実現を果たした。

この作品は「幸せとは?」と わたしたちに 問いかけているような気がする。


前作の『過去のない男』 これも不運な男の物語。

ある日暴漢に襲われて 瀕死のなかから九死に一生を得た男が 記憶喪失になってしまう。
自分の住所も名前もわからない でも生きて行くしかない。
彼を介抱した アル中の男の尽力でなんとか トレーラーハウスに居場所を見つける。 
過去をなくして戸惑う男に 呑み助が云う
「人生は前にしか進まない 後ろに進んだらたいへんだ~!」

やがて男は 救世軍の楽団員の女と出遭い 恋におちる。
しかし徐々に 記憶が回復した男は 妻の存在を知って 愕然とするのだった…。
これは「再生」がテーマの物語だったな。 


3部作の完結編『街のあかり』は 不条理な人生のなかで 「負け犬では終わらない」と呟きながら
死んで行く男の物語。  ここでは「希望」がテーマになっている。
ただいま上映中なので ストーリーはここまで…。

カウリスマキの作品はいずれも ごく普通の人間が 困難な状況を受け入れ 愛と希望を捨てずに
やがて再生して行く 男と女のあり方を描いている。

カウリスマキの映像に 欠かせないもの それは 犬と港と青と赤…

ゲッ! ありえな~い!?

2007-09-25 | Weblog

昨日から1週間の予定で 宮古・八重山の取材に 出かけた娘から 怒りの写メールが。

   ありえん! 昨晩 取材先の民謡酒場に行ったら こんな貼紙が…
   いくらなんでも こんなドタキャンあり?
 

送られてきた画像の 一枚の貼紙にはデカデカと

            都合により 休ませて頂きます。 
               かおるちゃん 取材の方すみません。 店主
 ですと~ 悪いけど笑える。

ちゃんとアポもとって、カメラマン連れて 重たいパソコン担いで いざ行ってみたらこれではね~
ちなみに かおるちゃんとは 他に予約を入れていた 常連客らしい。

この島ではこれしきのこと 日常茶飯事だから 腹を立てているようでは まだ修行が足りないな~

前世は うだつの上がらない素浪人?

2007-09-23 | Weblog
                        ■ わたしの前世の脳内

いま話題の脳内メーカーで ちょっと遊んでみました。

現在の脳内イメージは あまりに恥ずかし過ぎて とてもじゃないけれど 公開できない~

気をとりなおして 前世の脳内イメージを見てみた。  前頭葉あたりは「戦」大脳が「芸」で
側頭葉は「遊」 海馬のあたりは「銭」だ。

野望を抱きながらも 遊び好きで金を使い果たした 芸術家肌の素浪人 という感じか??

う~むっ なるほど!
この前世の残滓が未だ わたしを支配しているような…? 気がしないでもない~

皆さまはもう ご自分の脳内みてみましたかね~

教訓

2007-09-22 | Weblog
                              ■サルスベリ


3ヶ月前に買ったパソコン(Vista)の ウイルス対策ソフトの お試し期間が切れた。
パソコン購入時に 買い置きしてあった 某メーカーのソフトを 昨日インストールしたところ
急にパソコンの調子が 悪くなってしまった。

セットアップ画面が出てこない。 再起動を延々と繰り返す。 ファンクションキーの
どれを押しても ウィザードは開かない。 前のソフトのアン・インストールもやったし
新しいソフトも 手順通りにインストールした。  
 な~ぜ  なぜなの~  前の夜テレビで観た 安西マリア風に唄ってみる…


とりあえず今朝いちばんに 家電量販店内のパソコンショップに 持って行った。

わたしの説明で 通じたかどうかはわからないが わたしの訴えを聞いていた OA担当のお兄さんが
ちょっと診てみましょうね~ とその場で診察をしてくれたところ やはりインストールしたソフトが
原因だった 

更新料が0円と云う 宣伝文句に惹かれて買った 名前だけは強そうなウイルス○ラー 無駄になった  
「安物買いの ゼニ失い」だった。  今後の教訓としよう…
けっきょく お試しで入っていたウイルス○スターを 再度購入することになった。

おかげさまで また愉しいパソコンライフ復活


 ─風と 雲と E・サティーと─
雲と風

ヘクソカズラとは…

2007-09-20 | Weblog
         
              ■ヘクソカズラ:アカネ科  別名:ヤイトバナ サオトメバナ

「ヘクソカズラ」ってあまりに そのものズバリなお名前…そばに寄ると たしかに臭い~

花に鼻を近づけても なんの香りもしないところは ニンニクカズラと同じだな。
葉や茎を揉むと ものすごい臭気がする…はず。  だから触らないけど 

別名のヤイトバナは 小さい花の内側が赤くて お灸(ヤイト)を据えた痕のようだから
にはなっとく。

サオトメバナは こんな可憐な花に 屁糞は可哀そうだから~と つけられたとか。
でも「ヘクソカズラ」という呼称は 万葉集にも詠われている 由緒正しい名前なのですね~

かおりさん のこと…

2007-09-19 | Weblog

「やっと 自分のホームページができました~!」 
とメールで知らせてくれたのは 息子のかつての彼女だった かおりさん。
彼女はハンドメイド作家さんで 可愛いパッチワークの小物を 創作して横浜のショップに
商品として並べられている。
どれも可愛い作品で 彼女の人柄そのもの という感じだ。
去年の今頃 インストア・ライヴ出演のため 数年ぶりに帰省した息子から 紹介された。
息子より4歳年上 と云うことだったが 小柄で可愛くてどう考えても へなちょこわが息子には
もったいないような娘さんだった。

1泊しかできなかったので ゆっくりと話もできなかったけれど 控え目ながら甲斐甲斐しく
息子の世話をやくようすは そばで見ていてもこちらが 切なくなるくらいだった。

その後 何か月もしないうちに 息子の方から一方的に 別れてしまったらしい。
ばあちゃんと密かに ふたりが結ばれるといいねぇ~と喜んでいたのも束の間…
う~ぬっ! 馬鹿息子め! とわたしたちが騒いだところで 本人同士が決めたこと
その事実はもう、動かしようもないことなのだ。

間もなく 当のかおりさんから お手紙をいただいた。
息子を責める言葉は 一言もないのが かえって悲しかった。
いいお友達として これからも息子の音楽活動を 陰ながら応援していきますとのこと。
わたしへ対する お礼の言葉とともに 同封されていたたくさんの作品たち
これ以外にもおばあちゃん、娘の元へ渡ったものもある。
ワンコのランチョン・マットまで入っていた。

わたしも息子の詫びと 今までお世話してくれたお礼と これからも変わらず あなたを
応援していると云うことを すぐメールで連絡をした。
それ以来 わたしとかおりさんは メル友として連絡を取り合っている。

そのかおりさんの 念願だった自分のオンライン・ショップを 立ち上げるという
ひとつの夢が実現した。
生地屋さんで働きながら ハンドメイドの作品を ひとつひとつ創り出すことは 時間的にも
大変だとは思うけど 頑張ってほしい… 

あの日 東京へ帰る前に わたしのカラーボトルで リーディングしてあげたときに 
クローズアップされたのが 「女性の自立と 報われない愛の問題…」だった。
彼女自身の手紙のなかでも そのことに触れて 「愛の方は悲しい結果になったけれど
あのとき "あなたの今生のテーマは 女性の自立とリーダーシップ" と云われた言葉が
今は大きな励みになっています。」と… これからも ぜったい夢を諦めず頑張ってね 

明日は「敬老の日」

2007-09-16 | Weblog

2、3日前に 娘からメールが入った  「月曜日 行くから…Y君(彼氏)も一緒」

えっ! 月曜日? 仕事帰りだといつも 9時頃になるのに 彼氏も一緒って
すぐに返信 「なんで 月曜日なんだよぅ~!」 娘からも返信 「敬老の日だから…」

そうか~ そういえば9月のカレンダー後半は やけに赤い日が多かったような気が~
カレンダーを よくよく見てみれば たしかに「敬老の日」と記されて旗日だった。

8月には ばあちゃんとわたしの誕生日 また旧盆にはY君と一緒に お中元持参で来てくれた。

わが家のばあちゃんの「敬老の日」を ふたりで祝ってくれる と云うことはとうぜん
彼氏であるY君の ばあちゃんの「敬老の日」も ふたりでお祝いしてあげるわけで
若いふたりにとっては 物入りの夏 となったようだ   
いろいろと気を遣ってくれて ありがとうね~ ばあちゃんも きっと大喜び~

風景だけは もう秋…。

2007-09-13 | Weblog

今夜は体育館行きなので ワンコのお散歩は いつもより早めの夕方
まだ陽のあるうちに済ませた。

久しぶりに明るい時間帯の ダム湖周辺はすっかり秋めいて チガヤの白い穂が
あたりを埋めつくしていた。
まだ日陰を選んでしか 歩くことはできないが 確実に季節は秋へと移ろっている。

そして また台風のご登場だ。 11号は小型ながら まっすぐに沖縄本島を目指している。

とりあえず今夜は 体育館でひと暴れ してきや~す


クイーンネックレス?? だと思うが…

2007-09-11 | Weblog

ここ3日というもの 熱帯低気圧が居座っていて まいにち雨模様…

それでも今日は なんとか一日降らずに 洗濯物も乾かすことができた。
しかし気温30度 湿度90パーセントは ジメジメとして腹がたつほど暑い~

掃除機をかけながら ちょっと気分転換に 窓枠に絡みついている グリーンを愛でてみた。
まだ蕾らしいモノは見当たらないが たぶんクイーンネックレスだと思のだが…??
3年くらい前の冬に 拾ってきた種を蒔いた記憶がある。

去年までは 一向に蔓も伸ずに葉がすぐに枯れてしまった。
それでもまいにちの 水遣りは欠かさないでいた。

今年になって 蔓がどんどん伸びて 葉も大きくなってきていた。
ところが最初の台風にやられて すっかり丸坊主に

そのあと 遅れを取り戻すかのように ふたたび蔓が伸びて 葉も大きくなり始めている。

11月頃には ピンクの可愛い花が 咲いてくれるのを愉しみに待っている

カラカラ

2007-09-08 | Weblog

その昔 ぜったいに倒れないお銚子を 思案していた生臭和尚さんが お供えの丸餅を見ていて 
思いついたのが この形の酒器だったそうな…

そこでそれを陶工に 作らせてみんなに披露したところ みんなが感心して「借ら~ 借ら~」
と云ったのが カラカラと呼ばれる由来だとか…

もうひとつは 空になったカラカラを振ると 中に入れてある陶片が カラカラと音を立てて鳴る
との二説がある。  (すべて受け売りです 多少脚色もしています

形は少し違うが 鹿児島でもカラカラ 熊本ではガラと称ばれるらしい。
ちなみに 沖縄のカラカラは 直火にはかけられません。

我が家のこの赤絵の 風格あるカラカラは 35年間いちどたりとも 泡盛が注がれたことはない。
なぜなら なかの陶片が口に詰まっていて 酒の出口がないからなのである 
でも 花器としては重宝しています 


─格闘編 その3 眠気─

               



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街なかの イソヒヨドリ

2007-09-07 | Weblog

わたしが住むマンションは 一車線ながらバスも通る 比較的交通量の多い 交差点の角に建つ…

築30年近い 賃貸の古いマンションだ。  1階には銀行・スイミングスクールもある。
銀行は利用させてもらっているが スイミングスクールは 入会金が高いので利用していない。

ここはどこへ行くにも 比較的便利なところ。  いきつけの歯医者も 美容院も家から歩いて1分も
かからない。  すべてが ベランダから覗けば 見える範囲なのである。

向かいには24時間オープンの ネットカフェがあり 昼間は気がつかないが 夜になると
赤ちょうちんの居酒屋なども 何軒か目につく。

そんな喧騒の街なかでも 山鳩のカップル イソヒヨドリ メジロなどの野鳥がかわるがわる
電線に来ては 下を通る車の流れを見下ろし たまたま信号待ちで停まった車の屋根に 
ポトリと一発 お見舞い申し上げたりしている。  ゴメンナサ~イ 


「島人も戸惑い」

2007-09-04 | Weblog



このところの カタブイは やはり例年になく 頻発しているようだ。
今朝の新聞を開くと 目に飛び込んできたのが この記事…

上空5千㍍付近の寒気と 地表で熱せられた暖気とが 衝突して積乱雲が発生
大気が不安定になっているのだとか。

わたしだけでなく シマンチュ(島人)も戸惑うほどの カタブイであることは
たしかなようだ。

昨夜ベトナムから 帰国した娘の乗ったヒコーキが カタブイの影響もなく
無事着いたのは なによりだった 

─格闘編 その2─
004

秋を探す…

2007-09-02 | Weblog

西日の傾く時間が 早くなってきた。
空が少しだけ 高くなったような気がする。
茅の穂をゆらす風のなかに そこはかとない 秋の気配を感じる。

亜熱帯のこの島では はっきりとした四季はない。
だから 自分の五感を研ぎ澄まして 探さないと見つけ出すことができない
ほどの小さな秋だ。

いつの間にか ゴールデンシャワーも姿を消して 黄色いサンダンカが咲いて
いた。 

─タオルと格闘編─ 
─タオル だ~いすき!─