『学力低下を克服する本-小学生でできること 中学生でできること』が届きました。
本当の学力をつける本―学校でできること 家庭でできること 陰山 英男 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |
学力低下を克服する本 ― 小学生でできること 中学生でできること 陰山 英男,小河 勝 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |
パラパラパラッと読んでみました。じっくり読んではいません。
陰山氏の《本当の》『学力』って何なんでしょう…
『本当の学力をつける本』に「はじきの図の魔法」という章がありました。
「はじき図」とは、速さと時間と距離の計算方法を覚えるための図です。
この章には「もくば図」というのも出てきました。
高校生になっても「はじき図」を書かないと計算できない生徒がいっぱいいます。
小・中学校で習ったのか、塾で習ったのか… まず「はじき図」を書かないと計算が始まらないんです。
こういう生徒を見るたびに、私は「これでいいのか?」という気持ちになります。
でも、『本当の学力をつける本』には、こう書かれているんですよね。
「教師の中には、そんなすぐに答えの出るような教え方は、算数の本質をわからなくする邪道の教え方であるような言い方をする人がいます。しかし、そもそも速さ・時間・距離や割合の文章題が数の本質にかかわるというタイプの問題なのかという疑問があります。」
「生活経験の浅い小学生にそこまで本当の理解ができるかどうかという問題もあります。そう考えると、よくわかっていると思われている子どもたちも、実は本当に理解しているのではなく、ただこつをつかむのがうまく、よくできているだけではないかとも考えられます。」
つまり、陰山氏は「理解する必要はない」「こつをつかんで、こたえがだせればいい」と。
私には、そう読み取れます。
小学生には難しいから、とりあえずこつをつかませて。
ということみたいなんですが、結局、《こつ》のままで《本質》を理解することなく、高校に入学してくるんですよね。
やっぱり、なんだか違うんじゃないかという印象です。
『お母さんは勉強を教えないで』と併せて読もうと思いました。
お母さんは勉強を教えないで―子どもの学習にいちばん大切なこと 見尾 三保子 草思社 このアイテムの詳細を見る |