えんたんと読書

2015年開設。メーカー営業女子の日頃読んだ本や読書に関係したコラムなど日々綴っています。

今日の十八史略 vol.2 臥薪嘗胆

2018-04-16 00:26:38 | 今日の十八史略
春秋時代のお話です。
昨日、執念の鬼とも言える伍子胥のお話をしましたが、
今日はその主君にあたる呉王夫差のお話です。

隣国の越に父親を殺された夫差は、その恨みを忘れぬよう、
ごつごつした薪の上で寝て、とても苦い肝を嘗め、復讐の日を待ちました。
「夫差よ!父の怨みを忘れたか!?」と毎日臣下に言わせていたともいわれています。
いわゆる臥薪嘗胆です。

さてこれは一見、復讐心の強さをあらわすエピソードに見えますが
『無理をしないと怨みを忘れかける』という、人の弱さを物語るエピソードと取ることもできるのです。


今日の質問:
◆最後までやりきるための努力をしているか?

営業の場面でも、競合に敗れ失注してしまったとき『次こそは!』と思って最初は頑張る、
しかしだんだん他の案件で忙しくなっていくうちに、足が遠のいてしまう・・・など無いでしょうか(私は有ります(;´Д`))

現代社会に生きている我々は、薪の上で寝る・・というわけにはいきませんが
初志貫徹する仕組みを作れないか、一度考え直してみてはいかがでしょうか。