音楽とオーディオ

好きな音楽を自宅でコンサートホールのように楽しめたら…というのが子供のときからの夢でした

NUPO定期演奏会へ行く

2006年06月27日 | クラシック音楽
6月25日は母校の管弦楽団の定期演奏会へ昔の仲間4人と行って来た。後輩の演奏を聴くのはひょっとしたら卒業して始めてかもしれない。いつも平日に定演をするので今までは全くチャンスは無かったが今回は珍しく日曜日だった。仲間を誘ったらみんなOK。VcのH君とは久しぶりの再会なので朝からわくわくしていた。

場所は中野ZEROホール。初めて行ったがなかなか良い所だった。今は区民ホールが色々と趣向を凝らしてどれも個性的なものばかり。昔のように「~公会堂」なんていうのはもうないのだろうか? 
会場10分前にホールに着いたがもう凄い行列。若い方ばかり。さすが大学の定演!
今日のもう一つのお目当ては引退された山岡先生にお会いすること。必ずいらっしゃるだろうと思いVnのNoriさんと話しているとき、山岡先生がいらっしゃった。私の顔を見て直ぐには誰だか思い出せないようだったが、一言二言お話しすると直ぐに「久しぶりだな、元気だったか?」と30年前の山岡先生がそこにいらっしゃった。とてもお元気そうで何よりでした。
山岡先生はNUPO育ての親で、私たちも大変お世話になった。私が今日あるのも先生のおかげかもしれないと思うと感謝の気持ちで胸が一杯になった。先生、いつまでもお元気でいてください。

演奏が始まった。今日は大好きな曲ばかりなので楽しみである。
1曲目はワーグナーの歌劇「リエンチィ」序曲 ワーグナー初期の歌劇だが序曲は素晴らしい曲だ。ドイツ的な深みのある重厚な曲。重い弦の響きが曲想に合っていた。それにしても凄い人数である。これだけいたらいいな。何でも出来るだろう。
2曲目はグリークのペールギュント組曲。とても爽やかな演奏だった。今回の指揮は高石先生。高石先生はVcのH君と私の高校の先輩。私たちが在籍していたころから指揮をなさっていた。相変わらず若々しい指揮で大変好感が持てた。
最後はチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」 今日最も期待している曲。初期の作品であまり演奏されないが、そういえば私が現役のころ交響曲第3番「ポーランド」を演奏したことがあった。昔からNUPOは結構珍しい曲を演奏していた。この曲は何と言っても旋律が魅力的。幻想的なテーマから始まり、全編ロシア民謡のような交響曲。特に第2楽章のオーボエの主題は昔から大好き。最初の音が出なかったのは残念だったがとてもいい音のオーボエだった。
この交響曲は後期の3大交響曲には及ばないが、魅力もある。屈託のないテーマが何回も繰り返され、健全な精神に溢れている。後期のようなやや捻じ曲がった感傷とは無縁の曲。今流行のカリニコフの交響曲と似たところはあるが、段違いにこちらのほうが好きだ。テーマの処理がうまいし、繋ぎが自然だ。
アンコールは「雷鳴と電光」でこの時期の梅雨空のうっとうしさを跳ね返すような素敵な演奏だった。

演奏会が終わり当然4人で飲んだ。これも楽しみの一つ。昔共にオケに情熱を燃やしていた仲間とまた再会できて最高に楽しい一日だった。

NUPO様 また土曜か日曜にやってください。そうすれば聴きに行けます!!!