最終回!最終回!2クールの激走のゴール!!
コングの砲台に立つ灌太とおぼしき武装した男とそれを見上げる小砂とマシンガン三兄弟。男が避難する走り出すコング。逃げ惑う三兄弟と、男の正体が気になりコングに見とれる小砂。その手を引いて逃げる冬夫。コングの砲撃を受け吹っ飛ぶ4人。1人離れた小砂の背後に回り込むコング。
第1話の親子。借金踏み倒し常習の鯉毛親子。井戸掘りの村の鞠子。残飯をあさる蛙一家。アサリシジミ姉妹。
それぞれバラバラな場所から1つのオーロラを眺める。
コングに踏み潰されそうになりロケットウィンチで上に逃げる小砂。それを見てその場を離れる男。コング、ガトリングガン発砲。「(いいか小砂!今自分が置かれている状況!自分と相手との力の差!自分が出来る事とやらなければならない事!全てを瞬時に判断するんだ!)」灌太に叩きこまれを戦術を反芻しながらコングをおびき寄せ壁に激突させる小砂。コングが動けない隙にその場を三兄弟に託しダクトに逃げ込む小砂。冬夫「さすが砂ぼうずの弟子。俺たちは囮か」。
秋夫と春夫に発破をかけコングと向かい合う「マシンガン三兄弟の力、今こそ見せてやろうぜ!」
所々から炎が上がる廊下の突き当たり。扉をぶち破った夏子の目には番人達の無惨な姿が映る。
「川口軍曹か」
声の主は激しくキーボードを叩く貝塚薫。負傷した海堂と谷川もいる。海「施設の主要部分は既に破壊し尽くされた」谷「煙幕のせいで暗黒時代の置き土産が作動を…」貝「超地殻兵器。この大クレーターを創った悪魔の発明品だ」夏「じゃああの空の光(オーロラ)は…」谷「そいつが起動する前兆です」夏「だったら急いで脱出を!」海「それが…」貝「あまい!あまいぞ!ワシの研究所は1つではない。だが侵入者どもには相応の罰を与えねばな」夏「組合長、一体何を!」貝「決まっておるだろう。地殻兵器の作動を早めて奴らを皆殺しにしてやるのさ」夏「そんなことをしたら私たちも!」貝「脱出経路は確保してある。案ずるな」夏「しかし!」強攻策に出ようとする貝塚を止めようとする夏子。夏子にビンタを見舞う貝塚。「うるさいぞ」夏「貝塚さん…」貝「クソどもが。このワシの崇高な目的を踏みにじりおって。許さん!許さんぞ!」
「善人ヅラしたクソじじいの化けの皮がようやく剥がれたってところかな」
いつの間にか部屋の入り口に立っていた砂ぼうずとおぼしき男を見て驚く海堂と谷川。貝「来たか小僧」「ああ」ヘルメットを取りニヤリと笑う男。
ダクトの中を這う小砂。長い距離を這って進みようやく進む先に光を見付けるが満から剥ぎ取ったTNTやら何やらとロケットウィンチが引っかかり進めなくなったので、全てを一度体から外す小砂。その際ロケットウィンチを手に取り「松波さん…」と呟いた時、小砂の頭にある作戦がひらめく。
コングの激しい砲撃を物陰に隠れてやり過ごす三兄弟。冬夫「悔しいがあの野郎の真似するっきゃ無さそうだな」秋「真似って、まさか!」コングの頭上には送風機の様な大きな機械の一部(以後、お機械さま)。
光を目指してようやくダクトを抜けた小砂。そこに待ち受けていたのは朝霧純子。「這いずり回ってゴソゴソ。まるでかわいい子豚ちゃんね♪」小砂「いつのまに!」銃を向けるが純子に蹴飛ばされ転がる。転がりながら純子に向け発砲。物陰に隠れ距離を置いて撃ち合う両者。
コングの前に棒立ちの三兄弟。「とうとう自棄になったか」と大川洪二が気を抜いたその時、冬「おらー!」秋「どうだー!!」春「うわー!!!」お機械さまに銃弾を浴びせる三兄弟。大「まさか!」焦って頭上を見上げる大川。冬「そう!そのまさかよ」お機械さまを中心に天井が抜ける。冬「あの時砂ぼうずがやったのとおんなじ攻撃よぉ!」岩のアーチをコングに落下させる灌太がフラッシュバック。コングに降り注ぐ天井の機械やら岩やら。大「な、なにーー!?」コング、轟沈。
「よっしゃああぁぁぁぁぁーーー!!!!」
弾き飛ばされる小砂のミニUZI。それを踏み付け立ちはだかる純子。「残念♪アンタ、まだまだあたしの敵じゃなかったみたいねぇ♪ということで、関東大砂漠一の凄腕美人はこのア・タ・シ♪」小砂に銃を向ける純子。「それじゃあ、死んでね」だがその時、純子の銃に絡み付く糸。「ハアー!!」純「ちょっと!何よこいつ!」「雨蜘蛛見参」純子の体をも縛り付ける雨蜘蛛の糸。「オメーは既においらの糸の結界に入ったわぁ。逃れる術は無ぇずら」何故か静岡訛であります。その時、遠くから「おーい太湖ちゃーん」「何処だー」と三兄弟の声。コングがやられた事を察した純子は懐から手榴弾を取り出す。純子がピンを抜くより早く銃を手に取った小砂、純子に向け発砲。飛び散る鮮血。よろけながら「少しは成長したようね…」と言う純子に「う、うるさい!そんなこと…」と上擦った声で返す小砂。「あいつに…会いたいの?」動揺している小砂。「行きなさい」「で、でも…」「さっさと行けって言ってんのよ!」ビクっとする小砂。壁にもたれ「あんたの弾なんかで…このボインちゃんが…くたばるわけ…ないでしょ」崩れ落ちる純子。背を向けて走り出す小砂。「ぁぁ、お、
おい!あのねのねぇ」謎の言葉を残して小砂を追いかける雨蜘蛛。残された純子、懐から小砂の弾を受けたトマトジュースの缶を取り出す。「うふふ♪あのペチャパイっ子が。次はないんだから~♪あ~肩凝っちゃった。やっぱり慣れない事するもんじゃないわ♪灌ちゃんごめんね♪」
「相変わらずの目だな。若い頃のワシソックリだ」「そんなこと言われても嬉しかないね」「言ってくれる」「悪ぃけど貝塚さん、あんた死んでもらうわ」「何故そうなるんだ」「あんたが大嘘つきだからさ。砂漠の人の為とか言っちゃってさあ、実際は自分の好きな様にこの砂漠を牛耳りたいだけなんだろ」海「そんなことはない!この人は真に人々の未来を考えて!」谷「そうだ!お前とは違う!」谷川の足下に発砲した灌太「動くんじゃねーっての。こいつ自身が言ってただろ。所詮こいつも自分のことしか考えてねーのさ」「ワシを殺してどうするんだ。ボイン王国でも作るつもりか」「水野灌太!」灌太に向けて銃を構える夏子。「あんたを生かしておいたのはやっぱり間違いだったみたいね!」「やめとけ」「確かに貝塚さんも自分の事しか考えていないかも知れない!けど、周りの人間を不幸にして知らん顔のあんたより何百倍もマシよ!」発砲。破裂する灌太。「ハハハハッ!こんな古い手に騙されるとはなあ♪今時小砂でも引っかからないって♪」灌太の合図で姿を現すロボット兵・鮫氷。「人間ナノニ命ヲ粗末ニスルナ」夏「いつのまに…」谷「不可視スーツか…」灌「
さて、茶番は終わりにしようや」貝「お前等も死ぬんだぞ」灌「死なねーよ。俺はね」貝「なら試してみろ!」灌「ああ」その時銃声とともに「なつこー!」と叫びながら部屋に走り込んで来る三兄弟。冬夫の「灌太のやつもいるぜ。構わねー、撃てー!」の合図で灌太めがけて撃ちまくる三兄弟と雨蜘蛛。「純子のやつ、しくじりやがって!」鮫氷を盾にして逃げる灌太。その時部屋に到着した小砂。逃げる灌太の後ろ姿に「せんせーーー!!!」とありったけの声で叫ぶ。それを聞いて「へへっ」と笑い、なおも逃げる灌太。「無事だったか夏子」「あたしは大丈夫。それより時間がないわ!急いで脱出を!」
小さくなっていく灌太の背中を見送る小砂。
「せんせー…」
研究所施設全体に得体の知れないエネルギーが漲り始めた。
なんとか研究所から脱出した一行。その様子を観ていた灌太。多数の小高い隆起、それぞれの頂点で対峙する裏便一行と灌太。「やっと全員揃ったか」「せんせー…せんせーーー!!」「よお」「やっと会え…はっ!」一行を取り囲む12体のロボット兵。「今度は風船じゃないぜ」雨「この程度の囲みか」冬「お!やるか!」秋「こうなりゃヤケクソだ!付き合うぜ!」海「あっ、待て!」構える冬夫と秋夫と、手元をキラキラさせる雨蜘蛛。ロボット兵の発砲で銃を弾き飛ばされる冬夫と秋夫。冬「奴は!」「ははははは!あとは任せたほい♪」全速力で逃げる雨蜘蛛。一行「えぇ~…」。雨蜘蛛に照準を合わせるロボット。「放っとけ。どうせザコだ。ん?」灌太を見つめる小砂。「先生…。捕まったんですか?それで、その…。私、先生の事ずっと命の恩人だと思ってて…。あの時私達を逃がす為に囮になったんだって考えたりして…」小砂を止めようとする海堂を遮る貝塚。灌太と小砂を見守る一同。「もう一度会えたら聞きたい事いっぱいあって。まだ仕事もミスばっかりで。先生といた時は言われた事だけやってればよかったけど自分で考えて動くのって大変なんだなっt
」「ちょっと違うな!」「えっ」「オメー達囮にして逃げるつもりがあてが外れてさ。ま、そのお陰で上手く立ち回って今の地位を得られたんだけど」「…」「俺、こっち側に付く事にしたから」夏「敵に取り入る為に私達を売ったってわけ」貝「戦争か」灌「感づいていたんだろ~。国境でいざこざが続いてる。裏便だか反乱軍だか知らねーが、わけわかんねー連中とゴチャゴチャやってる場合じゃねーのよ」貝「このワシを処分した功績と共に軍の中枢に駆け上がるわけか」灌「戦争だぜ。何でも出来る♪」しばしの沈黙。「この危機を利用してオアシスを乗っ取る作戦ですね」「ああ」また沈黙。
炎に包まれた研究所を見つめる満「太湖さん…」。
そこに忍び寄る沢田とロボット兵・鮎川。
武器を棄て降参の姿勢を見せる一行。「ごめんなさい。みんなをこんな事に巻き込んで」冬「バカ。謝るな!」春「そうだよ!俺達夏姉と戦えて嬉しかったんだ!」秋「地獄の底まで付き合うぜ♪」「みんな…」川口四兄弟の絆。「太湖!」「あっ、はい!」「今だったらこっちに来ていいぜ。オメーもそこそこ使える様になったみてーだしなぁ」悩む小砂。「戦争だぜ。どさくさに紛れて何にでもなれるチャンスだぜ。それこそ、関東一の凄腕美人にだって」ヘルメットを脱ぐ小砂。「先生。もしかして、松波さんの店燃やしたのも先生のさしがねですか」「…あ~あれな。…あそこで俺が生きてるってバレて足が付いても困るしな。…松波さんには…悪いことしたよ」怒りと悔しさに震える太湖。「何をやってる!まだ貝塚を処分してないではないか!」割り込む沢田。「満!」。鮎川に吊された満を見て驚く太湖。「あ~今すg」「この役立たず!こんな時に寝てないでさっさとハルク病になれ!」「動クナ!」銃を構える灌太の傍らのロボット。「ゴミ!カス!」放たれた弾が太湖の頬をかすめた。流れる太湖の血。「この野郎…。また尻蹴飛ばすぞ!」覚醒するハルク。「太湖
!オメー…ウィンチはどーしたー!」太湖の背中に松波カスタムが無いことに気付いた灌太だが、その瞬間背後で爆発。覚醒したハルク。「あいつ…まだ治ってねーのか!」驚く灌太以下一同。「今だ!」ウィンチの遠隔スイッチに指をかける太湖。「太湖!オメー!」。「松波カスタム!こーゆー使い方もあるんです!」スイッチを押すと、巻き取られながらダクトの至る所にセットされた爆弾のピンを次々に抜いてそこら中を火の海に変えていく。「太湖!ウィンチを起爆装置に使ったな!」「キキキ!どうです?」自分達も呑まれそうな程の火柱が上がる。冬「今のうちにずらかろうぜ!」春「でもどうやって!」秋「早くしないとヤバイぜ!」すると、そこへ「関東大砂漠の救世主・雨蜘蛛参上!」とトラックでやって来る雨蜘蛛。「今だ!野郎ども、ずらかるよ!」かつて無い程妙なテンションの夏子に困惑気味の一同。打ち上げられた閃光弾で目をやられるロボット達。トラックに乗り込む裏便一行。「クッソー。対策を用意してたのか…。しっかしこうつら使えるんだか使えねんだか…」満にボコられるロボット達。「先生!」向かい合う太湖と灌太。「私…そっちには行きません」
「これからは敵同士だな」目を潤ませる太湖。初めて会った瞬間からの事が走馬燈の様に駆けて二人の沈黙を埋める。狙撃される砂ぼうずと大沼二郎の弟子だった太湖。ピンチの砂ぼうずとそれを助けた太湖。弟子にしてくれと頼み込む太湖と砂ぼうず。「便利屋とは」を説く灌太と太湖。番人に追いかけられる砂ぼうずと小砂。犬女岩破壊を躊躇する太湖と砂ぼうず。名人の店でマグナムが欲しいと駄々をこねるが「先生に迷惑かけちゃいます」と自戒する太湖。灌太と太湖の様々な、絆を感じさせるシーンのフラッシュバック。こみ上げる感情を断ち切り、ロボットを蹴り続けている満に声をかける。「ずらかるよ、満!」。
「(もう一人の私が「バカ!」って言ってる。先生の所に行った方がいいに決まってる。私達を裏切ったのだって先生ならやりそうだし。それに、あんなにバカにしてた私を「使えるようになった」って言ってくれた。でも、先生の所に行ったら半年前と変わらない。金魚のフンのままだ。そんなんじゃいつまで経っても関東大砂漠一の凄腕美人になれない!)」
裏便一行を乗せたトラックが走り去るのを見送る灌太と鮫氷。「ふんっ。ずらかるぞ」「時間デス」「へっ?」
―その時であった。それは関東大砂漠を昼間の様に照らし出したと言われている―
超地殻兵器が起動して大爆発。その光を遠くから見ている過去の登場人物(サブキャラ)達。
―関東大砂漠。昼間、気温は摂氏50℃を超え、夜は節操無く氷点下を割る。自らの悪行によって滅びた数百年前の文明の遺跡。それは滅び去った人々の為の墓標とも言えた。地球生物史上最も凶暴で最悪と言われた人類はこの地獄の砂漠の中―
全ての登場人物達のその後の姿が次々に描かれる。
―相も変わらず、元気に一所懸命、欲の皮を突っ張らせながら生きていましたとさ―
雲ひとつない青空からパンして零式ヘルメットに映る景色を見せて更にそのまま引いて白骨都市のビルの屋上にフル装備で佇む小砂。。第1話の砂ぼうずでのオープニングシーンを小砂で。
銃声とともに映し出される
『Le desert continue jusfuan bout.』
仏語かな。訳せないわ。最後の最後でモヤモヤが残った。
さて、そういったわけで半年間お送りしてきた『砂ぼうず再放送即日感想文』、今回の第24話「太湖と、灌太」を以て無事終了となりました。深夜枠で何やら砂漠を舞台にしたアニメが始まる様な、しかし説明一切無しのCMを目にしたその時から完全に興味を惹かれ、そのタイトルすら聞いたことのなかった得体の知れない『砂ぼうず』という作品に出会ったのが1年程前。この日記を始めたその日に再放送のスタートを知り、この作品が如何なる物かを少しでも多くの人に知ってもらおうと感想を書き始めました。『少しでも詳しく・細かく』をモットーにするが故、『砂ぼうず』を嫌いになりかけたこともあり、また今まで気付かなかったことに気付いたりとより好きになった半年間でした。多分途中から誰も読んでないと思うけど。書き手としてのスキルやボキャブラリーは一切向上しないのに、何故か楽しい。そんな経験をさせてくれたマンガ『砂ぼうず』と原作者のうすね正俊さん、アニメ『砂ぼうず』と全てのスタッフさんとキャストの方々、本当にどうもありがとうございました。
『砂ぼうず感想文』
これにて終了。
コングの砲台に立つ灌太とおぼしき武装した男とそれを見上げる小砂とマシンガン三兄弟。男が避難する走り出すコング。逃げ惑う三兄弟と、男の正体が気になりコングに見とれる小砂。その手を引いて逃げる冬夫。コングの砲撃を受け吹っ飛ぶ4人。1人離れた小砂の背後に回り込むコング。
第1話の親子。借金踏み倒し常習の鯉毛親子。井戸掘りの村の鞠子。残飯をあさる蛙一家。アサリシジミ姉妹。
それぞれバラバラな場所から1つのオーロラを眺める。
コングに踏み潰されそうになりロケットウィンチで上に逃げる小砂。それを見てその場を離れる男。コング、ガトリングガン発砲。「(いいか小砂!今自分が置かれている状況!自分と相手との力の差!自分が出来る事とやらなければならない事!全てを瞬時に判断するんだ!)」灌太に叩きこまれを戦術を反芻しながらコングをおびき寄せ壁に激突させる小砂。コングが動けない隙にその場を三兄弟に託しダクトに逃げ込む小砂。冬夫「さすが砂ぼうずの弟子。俺たちは囮か」。
秋夫と春夫に発破をかけコングと向かい合う「マシンガン三兄弟の力、今こそ見せてやろうぜ!」
所々から炎が上がる廊下の突き当たり。扉をぶち破った夏子の目には番人達の無惨な姿が映る。
「川口軍曹か」
声の主は激しくキーボードを叩く貝塚薫。負傷した海堂と谷川もいる。海「施設の主要部分は既に破壊し尽くされた」谷「煙幕のせいで暗黒時代の置き土産が作動を…」貝「超地殻兵器。この大クレーターを創った悪魔の発明品だ」夏「じゃああの空の光(オーロラ)は…」谷「そいつが起動する前兆です」夏「だったら急いで脱出を!」海「それが…」貝「あまい!あまいぞ!ワシの研究所は1つではない。だが侵入者どもには相応の罰を与えねばな」夏「組合長、一体何を!」貝「決まっておるだろう。地殻兵器の作動を早めて奴らを皆殺しにしてやるのさ」夏「そんなことをしたら私たちも!」貝「脱出経路は確保してある。案ずるな」夏「しかし!」強攻策に出ようとする貝塚を止めようとする夏子。夏子にビンタを見舞う貝塚。「うるさいぞ」夏「貝塚さん…」貝「クソどもが。このワシの崇高な目的を踏みにじりおって。許さん!許さんぞ!」
「善人ヅラしたクソじじいの化けの皮がようやく剥がれたってところかな」
いつの間にか部屋の入り口に立っていた砂ぼうずとおぼしき男を見て驚く海堂と谷川。貝「来たか小僧」「ああ」ヘルメットを取りニヤリと笑う男。
ダクトの中を這う小砂。長い距離を這って進みようやく進む先に光を見付けるが満から剥ぎ取ったTNTやら何やらとロケットウィンチが引っかかり進めなくなったので、全てを一度体から外す小砂。その際ロケットウィンチを手に取り「松波さん…」と呟いた時、小砂の頭にある作戦がひらめく。
コングの激しい砲撃を物陰に隠れてやり過ごす三兄弟。冬夫「悔しいがあの野郎の真似するっきゃ無さそうだな」秋「真似って、まさか!」コングの頭上には送風機の様な大きな機械の一部(以後、お機械さま)。
光を目指してようやくダクトを抜けた小砂。そこに待ち受けていたのは朝霧純子。「這いずり回ってゴソゴソ。まるでかわいい子豚ちゃんね♪」小砂「いつのまに!」銃を向けるが純子に蹴飛ばされ転がる。転がりながら純子に向け発砲。物陰に隠れ距離を置いて撃ち合う両者。
コングの前に棒立ちの三兄弟。「とうとう自棄になったか」と大川洪二が気を抜いたその時、冬「おらー!」秋「どうだー!!」春「うわー!!!」お機械さまに銃弾を浴びせる三兄弟。大「まさか!」焦って頭上を見上げる大川。冬「そう!そのまさかよ」お機械さまを中心に天井が抜ける。冬「あの時砂ぼうずがやったのとおんなじ攻撃よぉ!」岩のアーチをコングに落下させる灌太がフラッシュバック。コングに降り注ぐ天井の機械やら岩やら。大「な、なにーー!?」コング、轟沈。
「よっしゃああぁぁぁぁぁーーー!!!!」
弾き飛ばされる小砂のミニUZI。それを踏み付け立ちはだかる純子。「残念♪アンタ、まだまだあたしの敵じゃなかったみたいねぇ♪ということで、関東大砂漠一の凄腕美人はこのア・タ・シ♪」小砂に銃を向ける純子。「それじゃあ、死んでね」だがその時、純子の銃に絡み付く糸。「ハアー!!」純「ちょっと!何よこいつ!」「雨蜘蛛見参」純子の体をも縛り付ける雨蜘蛛の糸。「オメーは既においらの糸の結界に入ったわぁ。逃れる術は無ぇずら」何故か静岡訛であります。その時、遠くから「おーい太湖ちゃーん」「何処だー」と三兄弟の声。コングがやられた事を察した純子は懐から手榴弾を取り出す。純子がピンを抜くより早く銃を手に取った小砂、純子に向け発砲。飛び散る鮮血。よろけながら「少しは成長したようね…」と言う純子に「う、うるさい!そんなこと…」と上擦った声で返す小砂。「あいつに…会いたいの?」動揺している小砂。「行きなさい」「で、でも…」「さっさと行けって言ってんのよ!」ビクっとする小砂。壁にもたれ「あんたの弾なんかで…このボインちゃんが…くたばるわけ…ないでしょ」崩れ落ちる純子。背を向けて走り出す小砂。「ぁぁ、お、
おい!あのねのねぇ」謎の言葉を残して小砂を追いかける雨蜘蛛。残された純子、懐から小砂の弾を受けたトマトジュースの缶を取り出す。「うふふ♪あのペチャパイっ子が。次はないんだから~♪あ~肩凝っちゃった。やっぱり慣れない事するもんじゃないわ♪灌ちゃんごめんね♪」
「相変わらずの目だな。若い頃のワシソックリだ」「そんなこと言われても嬉しかないね」「言ってくれる」「悪ぃけど貝塚さん、あんた死んでもらうわ」「何故そうなるんだ」「あんたが大嘘つきだからさ。砂漠の人の為とか言っちゃってさあ、実際は自分の好きな様にこの砂漠を牛耳りたいだけなんだろ」海「そんなことはない!この人は真に人々の未来を考えて!」谷「そうだ!お前とは違う!」谷川の足下に発砲した灌太「動くんじゃねーっての。こいつ自身が言ってただろ。所詮こいつも自分のことしか考えてねーのさ」「ワシを殺してどうするんだ。ボイン王国でも作るつもりか」「水野灌太!」灌太に向けて銃を構える夏子。「あんたを生かしておいたのはやっぱり間違いだったみたいね!」「やめとけ」「確かに貝塚さんも自分の事しか考えていないかも知れない!けど、周りの人間を不幸にして知らん顔のあんたより何百倍もマシよ!」発砲。破裂する灌太。「ハハハハッ!こんな古い手に騙されるとはなあ♪今時小砂でも引っかからないって♪」灌太の合図で姿を現すロボット兵・鮫氷。「人間ナノニ命ヲ粗末ニスルナ」夏「いつのまに…」谷「不可視スーツか…」灌「
さて、茶番は終わりにしようや」貝「お前等も死ぬんだぞ」灌「死なねーよ。俺はね」貝「なら試してみろ!」灌「ああ」その時銃声とともに「なつこー!」と叫びながら部屋に走り込んで来る三兄弟。冬夫の「灌太のやつもいるぜ。構わねー、撃てー!」の合図で灌太めがけて撃ちまくる三兄弟と雨蜘蛛。「純子のやつ、しくじりやがって!」鮫氷を盾にして逃げる灌太。その時部屋に到着した小砂。逃げる灌太の後ろ姿に「せんせーーー!!!」とありったけの声で叫ぶ。それを聞いて「へへっ」と笑い、なおも逃げる灌太。「無事だったか夏子」「あたしは大丈夫。それより時間がないわ!急いで脱出を!」
小さくなっていく灌太の背中を見送る小砂。
「せんせー…」
研究所施設全体に得体の知れないエネルギーが漲り始めた。
なんとか研究所から脱出した一行。その様子を観ていた灌太。多数の小高い隆起、それぞれの頂点で対峙する裏便一行と灌太。「やっと全員揃ったか」「せんせー…せんせーーー!!」「よお」「やっと会え…はっ!」一行を取り囲む12体のロボット兵。「今度は風船じゃないぜ」雨「この程度の囲みか」冬「お!やるか!」秋「こうなりゃヤケクソだ!付き合うぜ!」海「あっ、待て!」構える冬夫と秋夫と、手元をキラキラさせる雨蜘蛛。ロボット兵の発砲で銃を弾き飛ばされる冬夫と秋夫。冬「奴は!」「ははははは!あとは任せたほい♪」全速力で逃げる雨蜘蛛。一行「えぇ~…」。雨蜘蛛に照準を合わせるロボット。「放っとけ。どうせザコだ。ん?」灌太を見つめる小砂。「先生…。捕まったんですか?それで、その…。私、先生の事ずっと命の恩人だと思ってて…。あの時私達を逃がす為に囮になったんだって考えたりして…」小砂を止めようとする海堂を遮る貝塚。灌太と小砂を見守る一同。「もう一度会えたら聞きたい事いっぱいあって。まだ仕事もミスばっかりで。先生といた時は言われた事だけやってればよかったけど自分で考えて動くのって大変なんだなっt
」「ちょっと違うな!」「えっ」「オメー達囮にして逃げるつもりがあてが外れてさ。ま、そのお陰で上手く立ち回って今の地位を得られたんだけど」「…」「俺、こっち側に付く事にしたから」夏「敵に取り入る為に私達を売ったってわけ」貝「戦争か」灌「感づいていたんだろ~。国境でいざこざが続いてる。裏便だか反乱軍だか知らねーが、わけわかんねー連中とゴチャゴチャやってる場合じゃねーのよ」貝「このワシを処分した功績と共に軍の中枢に駆け上がるわけか」灌「戦争だぜ。何でも出来る♪」しばしの沈黙。「この危機を利用してオアシスを乗っ取る作戦ですね」「ああ」また沈黙。
炎に包まれた研究所を見つめる満「太湖さん…」。
そこに忍び寄る沢田とロボット兵・鮎川。
武器を棄て降参の姿勢を見せる一行。「ごめんなさい。みんなをこんな事に巻き込んで」冬「バカ。謝るな!」春「そうだよ!俺達夏姉と戦えて嬉しかったんだ!」秋「地獄の底まで付き合うぜ♪」「みんな…」川口四兄弟の絆。「太湖!」「あっ、はい!」「今だったらこっちに来ていいぜ。オメーもそこそこ使える様になったみてーだしなぁ」悩む小砂。「戦争だぜ。どさくさに紛れて何にでもなれるチャンスだぜ。それこそ、関東一の凄腕美人にだって」ヘルメットを脱ぐ小砂。「先生。もしかして、松波さんの店燃やしたのも先生のさしがねですか」「…あ~あれな。…あそこで俺が生きてるってバレて足が付いても困るしな。…松波さんには…悪いことしたよ」怒りと悔しさに震える太湖。「何をやってる!まだ貝塚を処分してないではないか!」割り込む沢田。「満!」。鮎川に吊された満を見て驚く太湖。「あ~今すg」「この役立たず!こんな時に寝てないでさっさとハルク病になれ!」「動クナ!」銃を構える灌太の傍らのロボット。「ゴミ!カス!」放たれた弾が太湖の頬をかすめた。流れる太湖の血。「この野郎…。また尻蹴飛ばすぞ!」覚醒するハルク。「太湖
!オメー…ウィンチはどーしたー!」太湖の背中に松波カスタムが無いことに気付いた灌太だが、その瞬間背後で爆発。覚醒したハルク。「あいつ…まだ治ってねーのか!」驚く灌太以下一同。「今だ!」ウィンチの遠隔スイッチに指をかける太湖。「太湖!オメー!」。「松波カスタム!こーゆー使い方もあるんです!」スイッチを押すと、巻き取られながらダクトの至る所にセットされた爆弾のピンを次々に抜いてそこら中を火の海に変えていく。「太湖!ウィンチを起爆装置に使ったな!」「キキキ!どうです?」自分達も呑まれそうな程の火柱が上がる。冬「今のうちにずらかろうぜ!」春「でもどうやって!」秋「早くしないとヤバイぜ!」すると、そこへ「関東大砂漠の救世主・雨蜘蛛参上!」とトラックでやって来る雨蜘蛛。「今だ!野郎ども、ずらかるよ!」かつて無い程妙なテンションの夏子に困惑気味の一同。打ち上げられた閃光弾で目をやられるロボット達。トラックに乗り込む裏便一行。「クッソー。対策を用意してたのか…。しっかしこうつら使えるんだか使えねんだか…」満にボコられるロボット達。「先生!」向かい合う太湖と灌太。「私…そっちには行きません」
「これからは敵同士だな」目を潤ませる太湖。初めて会った瞬間からの事が走馬燈の様に駆けて二人の沈黙を埋める。狙撃される砂ぼうずと大沼二郎の弟子だった太湖。ピンチの砂ぼうずとそれを助けた太湖。弟子にしてくれと頼み込む太湖と砂ぼうず。「便利屋とは」を説く灌太と太湖。番人に追いかけられる砂ぼうずと小砂。犬女岩破壊を躊躇する太湖と砂ぼうず。名人の店でマグナムが欲しいと駄々をこねるが「先生に迷惑かけちゃいます」と自戒する太湖。灌太と太湖の様々な、絆を感じさせるシーンのフラッシュバック。こみ上げる感情を断ち切り、ロボットを蹴り続けている満に声をかける。「ずらかるよ、満!」。
「(もう一人の私が「バカ!」って言ってる。先生の所に行った方がいいに決まってる。私達を裏切ったのだって先生ならやりそうだし。それに、あんなにバカにしてた私を「使えるようになった」って言ってくれた。でも、先生の所に行ったら半年前と変わらない。金魚のフンのままだ。そんなんじゃいつまで経っても関東大砂漠一の凄腕美人になれない!)」
裏便一行を乗せたトラックが走り去るのを見送る灌太と鮫氷。「ふんっ。ずらかるぞ」「時間デス」「へっ?」
―その時であった。それは関東大砂漠を昼間の様に照らし出したと言われている―
超地殻兵器が起動して大爆発。その光を遠くから見ている過去の登場人物(サブキャラ)達。
―関東大砂漠。昼間、気温は摂氏50℃を超え、夜は節操無く氷点下を割る。自らの悪行によって滅びた数百年前の文明の遺跡。それは滅び去った人々の為の墓標とも言えた。地球生物史上最も凶暴で最悪と言われた人類はこの地獄の砂漠の中―
全ての登場人物達のその後の姿が次々に描かれる。
―相も変わらず、元気に一所懸命、欲の皮を突っ張らせながら生きていましたとさ―
雲ひとつない青空からパンして零式ヘルメットに映る景色を見せて更にそのまま引いて白骨都市のビルの屋上にフル装備で佇む小砂。。第1話の砂ぼうずでのオープニングシーンを小砂で。
銃声とともに映し出される
『Le desert continue jusfuan bout.』
仏語かな。訳せないわ。最後の最後でモヤモヤが残った。
さて、そういったわけで半年間お送りしてきた『砂ぼうず再放送即日感想文』、今回の第24話「太湖と、灌太」を以て無事終了となりました。深夜枠で何やら砂漠を舞台にしたアニメが始まる様な、しかし説明一切無しのCMを目にしたその時から完全に興味を惹かれ、そのタイトルすら聞いたことのなかった得体の知れない『砂ぼうず』という作品に出会ったのが1年程前。この日記を始めたその日に再放送のスタートを知り、この作品が如何なる物かを少しでも多くの人に知ってもらおうと感想を書き始めました。『少しでも詳しく・細かく』をモットーにするが故、『砂ぼうず』を嫌いになりかけたこともあり、また今まで気付かなかったことに気付いたりとより好きになった半年間でした。多分途中から誰も読んでないと思うけど。書き手としてのスキルやボキャブラリーは一切向上しないのに、何故か楽しい。そんな経験をさせてくれたマンガ『砂ぼうず』と原作者のうすね正俊さん、アニメ『砂ぼうず』と全てのスタッフさんとキャストの方々、本当にどうもありがとうございました。
『砂ぼうず感想文』
これにて終了。
寂しいでつね。
ただ、最終回は消化不良だったかも。。。
このブログで、感想みてなかったら、
多分、砂ぼうずにはであえてなかったと思ふ。
感謝です☆