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ミュージックハウスぽぷら

2005-08-01 | ミュージックハウスぽぷら
平成17年7月31日 日曜日 午後10時
小さな街の片隅で一つの歴史が幕を閉じました。


ミュージックハウスぽぷら


スタッフ、たったの3人。
小さな街の小さなお店。

そこには外資系の大型店には無い『心』がありました。『信頼』がありました。『笑顔』がありました。


6月21日 火曜日 午前10時39分
ボクのケータイに一通のメールが届きました。



おはようございます。
お知らせがあります。

昭和51年7月開業以来、今日まで皆様方からの温かいご支援とご愛顧により営業を続けて参りましたが、この度平成17年7月末日をもちまして、閉店いたす事に成りました。

ここに謹んで閉店のご挨拶を申し上げますと共に、今日までのご愛顧にたいしまして改めて深く感謝と御礼申し上げます。



こんなメール貰ったら普通冗談だと思うじゃない。
でも現実は残酷で、音楽メディア業界の不振が囁かれてひさしい中、その波はこの小さな店をも呑み込もうとしてることを実感させられたのでした(波つっても鶴瓶スティーロじゃないよ)。

テレビなんかではもうずっと「CDが売れない」とか「音楽データがインターネットでなんたらかんたら」とかって話は聞いてたけど、この店だけは違う気がしてた。
いや実際違うんだろうな。
具体的に何が違うのかとかそんな野暮な話じゃなくて、ずっと変わらずに続いて行くもんだと思ってた。


中学・高校とボクはずっと県外での就職を希望していた。
こんなクソみたいな田舎を出て、この町よりほんの少しでも良いから発展した町で暮らしたかった。
そんなボクに学校が最後に紹介してくれた求人は『静岡県で病院の事務』というものだった。
商業系の高校で、会計1級なんていう大層な資格まで取得させて貰ったのでその意味では確かに働きやすい環境なのかも知れない。
でも違うんだな。そうじゃないのだよ。
静岡つったら福岡とは一文字違うだけじゃなくていろんなことが違ってくるでしょうよ。
あっちは本州でこっちは九州という離れ小島。
でも一番の違いは『ぽぷら』があるかないかなんだよ。
そりゃ安定したお仕事かも知れない。でも俺には『ぽぷら』が必要なんだよ。
この町より便利な町かも知れない。でも俺は『ぽぷら』が無い町でなんか生きていけねーんだよ!『ぽぷらなしでは生きてゆけない』Berryz工b(ry

何だろうなぁ。言葉じゃないんだよ、言葉じゃ。こんなダラダラ書いてるけどさ。
真面目なこと書くとクサくなるからわざと外して書いてるけどさ。

俺は小学生の頃からこの店なんだよ。
この町にはもう一軒『○○楽器店』っていうCD屋がある。でも俺はその店のことはよう知らん。
でも確実に言える事は『ぽぷら』ほどの親近感を感じたことは無い。
『ぽぷら』は親近感の塊なんですよ。
小学生の頃から通ってたとは言っても数年前まではただの客でしかなかったワケですよ。そんな俺に写真左のYさんがある日突然「DABOのアナログ入りますよ」なんて声をかけてくれたワケさ。俺みたいなちょっとDJやってるぐらいの冴えない人間に。(ちなみに今調べたら6年前です。最近じゃん)
Yさんとしたらちょっとした営業みたいなもんだったのかも知れないけど、一客でしかなかった俺にしてみたら「客の好みをわかってくれてる」みたいな感じですよ。それ以来、ただの客だった俺は「寄ればちょっと喋って行く」そんな客になったのですよ。何も買わないで帰ることも何度もありました。
CDを売ってるだけのお店じゃないからね。

タ○レコにそれがあるのかと。H○Vにそれがあるのかと。
画一化されたマニュアル通りの接客しかしない店にそれがあるのかと。


あぁダメだ。。
そんなんじゃない。
支離滅裂にもほどがある。


とにかく俺は『この町に居続ける理由=ミュージックハウスぽぷら』だったんだよ。

そんなん宣言する空気でもないよね。


なんだろうか。
何を書けばよいのだろうか。

多分何も書かずにそっとしとくのが一番なのかも知れんね。
でも書かずにはいられないんだな、これが。
29年間この町に在り続けたミュージックハウスぽぷらっていう店を他の町でこれを読んでる人たちに知ってほしかったからね。


俺の音楽の知識はこの店で得たもの。
俺の音楽の好みはこの店が作ってくれたもの。
俺の音楽の歴史はこの店と歩んできたもの。
そしてこの店は惜しまれつつ最後の閉店を迎えた。

それだけが事実。


俺は口下手だから最後の日に店に行っても気の利いた言葉の一つも言えなかった。
それが悔やまれて仕方ないからここで言わせてください。
個人名出すとマズイだろうから


Yさん・Aさん・え~っとほら、お母さん(笑。これですよ、これ。プロフィール教えてください。笑)・Wさん・Iさん。(覚えてるだけの方々で申し訳ありません)

ありがとうございました


なんかもうやっぱダメだ。
気の利いたことなんか言えねーわ。
感謝の気持ちは「ありがとう」だけで伝わりますよね。それ以上言葉を並べるのは野暮だ。

結局こんな愚駄愚駄な記事になってしまったけど所詮俺にできるのはこれくらいです。


小さな町の片隅でその歴史に幕を閉じた小さなお店のおはなしでした。


P.S
Yさん・Aさん・お母さん(笑)。グッと来るようなことは何ひとつ書けなかったけどずっとずっと好きでした。
『ぽぷら』のことがこんな文章で不特定多数の人たちの目に触れるのはボクの力不足によるところですが、これが何かのきっかけになればと思っております。
Aさん、写真こんな感じでOKでしょうか?笑

いつもは「ありがとうございました」と言われる側でしたが、最後にもう一度「こちらこそありがとうございました」