11:02。
定刻どおり出発です。車内では一部バタバタしていましたが、
列車はダイヤを乱すわけにはいきません。
本当は10:50頃には新郎新婦が挨拶して、11:02の出発にタイミ
ングを合わせて乾杯!・・・となる予定でした。
しかし準備がもたついた影響で、結局出発してから新郎新婦の
挨拶となってしまいました。。。
2両の車両の連結部付近がステージ
こんなに司会のやりにくい会場は見たことがない・・・
しかし、出発直後に通過した富士急本社ビルからは、祝宴列車
に向かって大きく手を振る富士急社員の方々の姿も見え、華や
かな雰囲気でスタートを切ることができました。
それにしても。。。
今まで何度も披露宴や二次会に参加してきましたが、
つり革につかまって挨拶をする新郎新婦
を見るのは初めてです。
無事に出発してホッとする新郎新婦
乾杯は、列車が富士吉田駅に着いたあとに行いました。
音頭をとったのは、富士急行の高部部長。
この日のために用意されたワインで乾杯です。
ところでこのときのワイン、皆さん覚えていますか?
ワインが苦手な人でも飲めるフルーティで甘いロゼ。
このロゼ、車内でもアナウンスしましたが、祝宴列車用に特注
したものです。
当初から「乾杯は地元甲州産のワインで」という明確なコン
セプトを新郎は持っていましたが、銘柄を選ぶのが大変でした。
赤にするか白にするか?
メデタイことだから赤と白を半分ずつ?
じゃ、銘柄はナニとナニにする?
・・・いや、いっそロゼにする?
こんなやり取りを繰り返し、最終的に出た結論はこれです。
二人の輝ける未来を想像させるようなロゼワイン
この、実に抽象的でとらえどころのないことばで、スズラン酒
造さんに発注しました。
その結果が、あのワインだったわけです。
スズラン酒造さん、ええ仕事してはりますな!
二人の輝ける未来を想像させるワイン
また、祝宴は食べ物にも気を遣いました。
きっちんだいこん畑さんよりデリバリーされた生ハムのカル
パッチョをはじめ、いくつかのオードブルを河口湖駅で積み込み、
次に停車した富士吉田駅では望月商店さんの気合の入りまくっ
た船盛りがなんと10隻も積み込まれてきます。
この量は、主催者の予想をも上まわるものでした。
尾頭付きの鯛に、ウニやサザエ・・・これが10隻も
取りに行ったスタッフがその量の多さに一度で運びきれず、列車
の出発時刻に間に合わないというトラブルも起こるほどです。
望月商店さん、ええ仕事してはりますな!
ちなみに、このスタッフは最後の船盛を車に積んで都留市駅まで
追いかけてきました。ホントお疲れさま。。。
そういったトラブルもあるにはありましたが、宴そのものは順調
に進みます。
花を貰って嬉しそうな新婦、佳恵ちゃん
特製ワインで乾杯のあとは、日本酒とビール!
日本酒は、地元山梨の笹一酒造さんの笹一 甲斐二十四将。
これは富士急さんから無償提供を受けたものです。
そのままではちょっと寂しいので、ラベルを作って貼り付けて
提供しました。
基本デザインはワインラベルと同じ
ビールは、地元ふじやまビールさんの地ビールで、ピルス、
ヴァイツェン、デュンケルの三種類。
この3つのうち、1つは「めでたい席だから」ということで、
ふじやまビールさんより無償提供を受けました。
飲みたい人はご自分でご自由にどうぞ!ということで、セルフ
で自由に入れていくらでも飲めます。
実は事前に飲み物係を決めていたのですが、自分でサーバーか
ら直接入れるのが意外と人気で、結果として係を配置する必要
もありませんでした。
実質的に働いていたのはこの人↓ くらいかもしれません。
新郎・・・しかもまやタンに取材されてるし
余裕を持ったダイヤで、揺れをおさえようと慎重に運転されて
いる列車は乗り心地も良く、ゆったりと流れる車窓からはとき
おり雪化粧の富士山が顔をのぞかせます。
心地よい揺れと最高の景色。
うまい料理にうまい酒。
新郎新婦を囲んだ他愛のない談笑。。。
最高に贅沢な宴会といえるでしょう。
東桂駅にて停車中の祝宴列車
終始和やかな雰囲気の2号車(友人席)
食う人飲む人しゃべる人。。。新婦はあいさつ回り?
右手にワイン、左手にビールの新郎
背景が窓枠じゃなかったら電車内には見えない・・・
列車は一路、都留市駅に向かいます。。。
つづく。