端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

戦闘

2007-02-07 21:41:47 | 自己終結
「行きましょう。これ以上留まるのは危険だわ」

冷血女は、周りを気にしながら歩き出した。
俺がわけも分からずに立っていると、冷たい声が飛んできた。
「魔物に襲われるのを待っているつもり?」
「ま、魔物!?」
「夜は特に気を付けないと。そこにいるしね」

今度こそびくっと体が動いた。
冷血女が指さす方向に、確かに何かいる。
大きな四つ足の、牙の生えたやつが闊歩していた。
よく見れば、他にも草みたいのもうようよしている。
マジかよ…。

「大丈夫、戦闘になったら指示してあげるわ」
「し、指示ぃ!?冗談じゃねぇ、何でお前なんかの」
「勝てると言うならいいわよ、サポートもしないわ」
「必要ないね!」
「そう、じゃあ、一人で頑張って。 うしろ」
「へ?」

ぶおー!!という音共に衝撃が腰に襲ってきた。
先程確認したあの四つ足の魔物だ。
腰に差したままの木刀が幸をそうし、直撃だけは免れた。
だがとっさのことで息が詰まり、足を踏ん張ることが出来ない。
四つ足の魔物は、俺をはじき飛ばし木に激突した。
やつが方向転換に手間取っている間に、俺は何とか態勢を立て直す。
冷血女は遠くで見ていた。
くそっ、あんな得体の知れない奴に頼るのなんかごめんだ!

「来いよ、てめぇなんかたたっ斬ってやる!!」
ぶおー!と一つ覚えのように突っ込んできた。
木刀を構え、タイミングを見計らう。
今だ!
直感で感じたとおりに奴の目の前で頭の上を飛んだ。
狙い通り、やつは攻撃目標である俺を見失った。
すかさずそこへ双牙斬を打ち込んだ。
ぐおっ、と鈍い声をあげて大きな体がゆっくりと倒れる。
「どうだ!」
「……、次、来てるけど?」
「へ…」

草みたいな魔物が行列をなしていた。
相手は、明らかに自分の膝丈以下しかない。
さっきのように頭上からの攻撃は当てにくそうだ。
正直、息が上がってしまって手に力が入らない。
戦略も練られない。

「…私が足止めするから、あなたは一体ずつ相手にすればいいわ」
「何?」
「攻め急がないで。大丈夫、さっきのあなたを見る限り勝てる」
「おい、何をするつもりだ?」
「来る!」

それが合図だったように、草が俺を囲い込む。
俺が迎え撃とうとするとうしろから、引きなさい!と声がした。
とっさに体をひねり、横へ逸れた。
すると包囲し損なって、奴等の陣形が崩れた。
すかさず歌が聞こえ、魔物の動きが鈍くなった。
さらに畳みかけるように、攻撃!と聞こえて敵に向かって木刀を振り下ろした。
気付けば、行列はきれいに片付いていた。
俺が攻撃しなかったやつも、どうやら冷血女が倒したらしい。

「防御が疎かね。気を付けないと痛い目に遭うわよ?」
「……うっせ」

認めたくねぇけど。
こいつに指示されたときの方が戦いやすかった。
…しゃーねぇ、戦闘はこいつに従おう。

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あー、楽しい。(何
オリジナル展開をしつつ、シナリオに忠実に。
チュートリアルのイメージで。
結局は見ていられなくて、手助けしてしまう姉御気質なティアが好きです。
それを否応なしに受けるルークがいいです。

ちなみに倒したのはサイノックスとプチプリね。
シナリオ通り。
あとは、まぁ、小説っぽく木とかいろいろ入れました。
バトルの度に、こういう作業が必要ですねぇ…。
今、気付きました。(遅っ

1 コメント

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Unknown (黒兎)
2007-02-21 00:39:42
ルークー!うしろうしろー!ということなのですね!(何

バトルとか描写するのってめちゃくちゃ楽しいよ ね!(*´∀`)
現在止まってる僕の例の所も、一度戦闘入れてみたら終わらなくて、
王様に会うために泣く泣く削ってる中です よ(´∀`)

ツンデレティアたんに萌え。
せっかく手伝うって言ってるのに無理しちゃって・・・
な心境なのですね!
後半の会話とか、すごい好きかも!
少し素直なルークもかわいいなぁもぅ!
名前教えてもらっても冷血女。素敵。

関係ないけど、プチプリって平仮名で書くと超かわいくね?
ぷちぷり。ぷちぷり。
ぷち・ぷりんせすって感じ(何
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