ハイボール

2022-01-18 20:45:36 | 日記

頂き物のおいしいブレンデッドスコッチウィスキーがある時は、三ツ矢サイダーを買ってきてハイボールを作ります。あまり強いお酒は飲めないので、グラスに氷を満載してウィスキーを少しだけ垂らし、サイダーをみっちり入れます。マドラーで一回だけかき混ぜて出来上がり。三ツ矢サイダーの風味を残したままウィスキーの味と香りが乗ってきてとてもおいしいです。ウチのグラスはまさにそのウィスキーのおまけについてきたグラス(つまりコレも頂き物)で、500mlのペットボトルだときっちり3杯作れるんですが、3杯目はウィスキーを入れずにサイダーだけで頂くのが通例になっています。ほろ酔いの火照った喉に冷えたサイダーがまたおいしい。

あと家でウィスキーを買うとしたら、一説にはシングルモルトの中で一番スモーキーな香りがするとも言われるアイラウィスキーのアードベッグです。こっちは常温の水で半分に割るのが一番おいしいと思います。実はこの2つのウィスキーの飲み方は、あまりウィスキーが好きでない家内が唯一(唯二?)美味しいという飲み方で、たまに飲みたくなって買ってみたりしていますが、ペースが遅いので一本買うと半年くらいかけてちびちび飲むことになります。

好みが偏ってるなとは思うんですが、他の銘柄や飲み方をいくつか試してみても美味しいは美味しいんだけどそれよりも飲み疲れがしちゃうんです。体に合わないんでしょうね。ビール2缶飲んだ時よりも、ちょっとだけ割り水した2合の燗酒の方が疲れが来ない。基本お酒は麦より米の方が合ってるみたいです。


実家近くの温泉宿の事

2021-09-29 21:02:42 | 日記

両親が健在の頃は、孫の顔見せを建前に毎年夏に恒例で帰省をしていた。その時は実家に泊まるのではなく、実家の近くにある温泉街に部屋を取る事にしていた。

最初は、海外に赴任して二年ほどして一時帰国で実家に寄ることになった時に、風呂の文化がない海外生活に倦んでいてどうしても温泉宿に泊りたかったので、泊っていけとの両親の誘いを断って旅館を予約したのがきっかけだった。実家にいる弟夫婦から地元でも評判の宿を推薦してもらったのだが、父と弟が準備してくれるバーベキューの予定にあわせて夕食をキャンセルする、といった注文にも丁寧に応えてもらえたので、帰国後もその旅館をひいきにして、帰省と温泉でのんびりするのとを年一回の旅行に抱き合わせにして毎年泊まるのが恒例となっていた。

ある年、関西で暮らす妹夫婦から、こちらにスケジュールをあわせて実家に帰省する、という連絡がきた。両親にとっては、初めて子供夫婦・孫全員が一同に会する席となる。例年の庭でのバーベキューも規模を拡大して準備してくれることになった。こちらもいつもどおりその宿に電話をして、一泊分の夕食をキャンセルしてほしいと説明をしたところ、返ってきた回答は意外なものだった。

「規則のため、夕食キャンセルでの予約は受け付けられない」

注文内容は去年とまったく同じである。去年はそうしてもらえたのだが?と聞いてみたが、電話口の女性は一旦確認する、と言ってどこかに行った後、同じ答えをもって帰ってきた。料金の値引きは要らないから素泊まりさせてもらえないか、とも聞いてみたが、値引きは関係なく「夕食を取らない客の予約は受けられない」との回答であった。少なくとも電話受付の適当なあしらいのようなものではなく宿としての見解であり、これ以上電話口で粘っても状況は変わらなそうであった。では結構ですと言って電話を切る事になった。
我が家がこのタイミングで帰省を断念することはあり得ない。実家にはすでに妹夫婦が子供全員を引っ提げ大挙して押しかけることが決まっていた。隣町のビジネスホテルもあるがヘタをすると四室取る事になる。まずはもう一軒電話してみようと大昔泊ったことのある宿に電話をかけてみたが、やはり原則として夕食を取らない客は受け付けないことになっているとの返事だった。しかし、そのフロントの長らしい男性は事情を話すと、両親の元に初めて孫全員が集まる事、そのためにバーベキューをするので夕食が不要となる事などの背景を理解してくれ、「そういう事でしたら、今回は特別に」と言って、一泊の素泊まりを含む予約を受けてくれることになった。感謝の言葉を述べながら、電話を切った。

何軒も電話を掛けまくって確認したわけではないが、昨年と同じオーダーが急に、しかも複数の宿で同じように通らなくなった状況から鑑みるに、どうも個々の宿の判断ではなさそうな感触があった。折しも海を隔てた大陸の経済発展とともに、インバウンド需要の伸びは止まる事を知らず、田舎の温泉宿にもその影響が行きわたり始めた時期にあった。繁忙期とはいえ決して安くない宿、しかも旅行代理店のパッケージなどではなく、細かくオーダーを聞いてもらえるだろうとの思いもあって宿に直接連絡した中でのそのような対応であったから、どちらかというと旅館組合など温泉街全体としての意思決定なのだろうと思えた。その意味では、最初の宿の応対も残念でこそあれ憎いというような感情は全く起こらなかった。

ただ、初めての孫全員集合のタイミングでこれまでの恒例行事が外的要因により途絶させられる状況を目の当たりにして一抹の不安がよぎる。家には以前から、歳祝いを派手にやると人生をやり切ってしまって亡くなってしまう、というジンクスがあった。この後も両親が末永く健在でいてくれれば、と祈らざるを得なかった。またそれとは別に我が家にとって、そろそろ帰省のあり方を見直すべきタイミングに来ているのかもしれない、とも感じた。最初小学生だった子供達もいよいよ受験の声を聞き始めている。かつての息抜き・気晴らし・新しい体験のためのイベントも、もはや同じ事を繰り返しても当初の目的を果たせない時期に至りつつあるといえた。最初の宿も、今回気を利かせて調整してくれた宿も、帰省の目的ではもはや二度と使うことはないんだろうな、とふと思った。

そして結果から言うと、その年の冬の始めに父が亡くなった。仕事が忙しくまた事務手続きに慣れない弟をサポートし、相続手続きを処理するために何度か実家に戻る事になったが、それ以降温泉街には近寄らず、駅前のビジネスホテルを使うようになった。もちろん一泊当たりの料金もあったし、気分的に寛げる状況ではなかったこともある。その過程で弟夫婦と母が交代に体調を崩すなどして環境は一変し、帰省のイベントは事実上無期限に見送りとなった。

そしてコロナ禍が始まる。

今、それらの温泉宿がどうなっているのかは分からないし、調べてもいない。当時宿としてはその上位の意思決定に従ったのだろうし、その時点ではそれが温泉街の将来に繋がると信じていたのだろうから、関係もないのに現状を眺めて悲惨であろう状況をつぶさに確認したり、ましてやその状況にマウントを取って悪態をつこうなどとは思わない。ただ、あの時の違和感とそれに続く将来への不安が、我が家のジンクスの他にもう一つ、嫌な形で現実化してしまったのではないだろうか、と思うと寂しく残念な気持ちにならざるを得ない。


カレーメシ

2020-05-07 20:52:47 | 日記

SNSで新しいCFがネタとして流れてきたので見てみたのですが、かの石原裕次郎の物まねをやってる芸人の人?を使って相変わらずぶっ飛んだネタを力技で押してくるCFでした。いや、私は好きなんですけどね。


で、外出自粛で会社に行くのもままならない状況で、買い物に行っても何となく保存食に目が行く昨今、ちょうど話題のもの、と思って買って食べてみたんです、カレーメシ。


まず、開封して目に飛び込んでくる乾燥ご飯。一粒一粒が乾燥してる、マジかよ。これでそれなりだったら凄いぜ。昔アメリカで、スーパーマーケットになんかちょっと変わったカップヌードルがあったのでよっしゃと思って買って食べた時のあの残念な感じ。聞くところによるとイギリスの即席めんもだいぶひどいそうですが、アメリカのアレはちゃんと日清製だったので(たぶん現地向け製品なんでしょうけど)日本人でも満足できる、と思い込んでけっこうショックだったのもあって、恐る恐る食べてみたのですが。


いやあ、ちゃんとウマい。


やっぱり即席食品で味が濃いし、カレーだし、食べてて食べ飽きないか、と言われるとそこまで完璧ではないのですが、まず旨い。野菜ジュースとかがあれば一人分は全く問題ないし、飽きるという点以外は乾燥食品なので日持ちもするし、お湯とスプーンだけだし、非常食としても十分有用だと思いました。何より、あの乾燥ご飯をここまで食事として完成させるこだわり。乾燥食品としては乾燥豆腐を使ったカップスンドゥブ以来の感激レベルの推しです。日本の食に対するこだわりというか、平均レベルの高さを改めて感じました。メタクソに不味いものってホント少ないですよね。


しかし、そうすると逆にあのCFを始めとするマーケティングの方向性が少し疑問になってくる。もう完全に色モノに割り切って徹してる感じなんだけど、それだと製品そのものの良さに全然触れていない気がしてきています。ちょっとは「災害に備えて」みたいな話題を盛り込んでもいいんじゃないかな、と。まあ日清社内でそういう議論もあった上で今の路線を突っ走ってるのなら100%余計なお世話なんですが。


キャンプをしてるブロガーの人によるとカレーメシはレシピの5分よりは7分の方がお米の炊け具合がよいそうだ、ということだったので私も7分でやってみました。比べてないけど乾燥ご飯の復元具合は7分で文句なしです。


記事移設

2019-11-04 13:56:53 | ブログ

別のブログサービスの終了という連絡があって、これまで使った事のないブログサイトにアカウントを作って移設することになったため、ついでに中身の整理をしてみたんです。こちらのブログはもともとアメリカ赴任の際に借りる家を家族と検討するために使い始めたものでしたが、その後もなんやかや見てくださる方に向けてアメリカや帰国してからの生活状況を載せてみていました。で、その移設することになったブログにも向こうでの生活に関する記事が少しあったので、まあ大した内容ではないんですが、こちらに集めてみました。今のブログサービスは記事の日付も指定できるようになっているので「New」とか出てくれなくてやたら昔の記事ばかりになっているのですが、もし暇で暇でしょうがなかったりしたら読んでみていただいて時間つぶしにしていただければ幸いです。移設した記事はカテゴリ「発見アメリカ」と「日記」の2007年以前に入っています。


最後の晩餐

2014-08-22 11:25:43 | 新天地より

何回最後が続くのか、って話ですが。

Img_0378 家族の出立前にも行ったイタリアンのお店でパスタとピザ、絶対ハズれないマルゲリータとホワイトクラムです。後輩が気を利かせて誘ってくれました。




Img_0379 余ったピザも横取り。



NYの思い出のひとつです。