8月のお盆を過ぎ、うだるような熱帯夜が続くある夜、
安眠妨害の声が一晩中我が家を悩ませました。
子猫らしき鳴き声です。
夕方から夜明けまでずっと続いており、
一体どこで鳴いているんだ?
と近所を探し回りますが一向に見つかりません。
でもどこかすぐ近くで鳴いていることは確かです。
翌朝、やはり鳴き声はしますが
どうしても見つかりません。
ただ、鳴き声の間隔が遠くなったことと、
声に張りがなくなってきていました。
何となく我が家の車からするよな気がするので、
下をのぞき込みましたが、それらしき姿はありません。
ひょっとして・・・・・
と思いボンネットを開けてみると、
エンジンルームの下の方でかすかに動く影があるではありませんか!
どうも小さい子猫が挟まって動けなくなっているようなのです。
ちょうどお向かいのピアノの先生宅には猫がいて詳しいので
連絡したところ、すぐにバスタオルと鰹節を手に
来てくださいました。
手が届かないほど下なので鰹節でおびき出そうと
してくれたのですが、もう弱っておりしかも挟まっているようなので
まったく効果がありません。
仕方ないので、そのピアノの先生
まるでエンジンルームへダイブするように頭を突っ込むと
片手で持ち上げて下ったのです。
すぐに近くの動物病院で脱水症状の手当てと、
栄養補給をしてもらい、
ピアノの先生宅で一時的に面倒を見てもらいながら
里親探しをすることになりました。
生まれて1か月半くらいの子猫で
意外に人なつっこい性格が幸いして
1週間後には、めでたく里親さんのところに
行きました。
こんな暑い日にエンジンルームに入るなんて
少し間抜けな子ですが、
ホッとした、珍事件でした。