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亡き父の想い。

2011年10月15日 | 日記

亡くなった義父が倒れて入院する前、父は94歳になる姉や若いころお世話になった親戚の人、そして妻のもうすぐ100歳になる母の所に行きたいと言っていた。ただ、父の住んでいた場所からは700~80キロ離れた場所のため、足の悪かった父は電車では無理で、主人の車で行こうかどうしようか思案していた。思案したのは、昨年の夏の暑さが厳しい事が大丈夫かと言う事、それから前立腺の関係で、トイレがとても近かったこと(各サービスエリア、パーキングエリアでトイレ休憩をしていたらとても長い時間がかかってしまって体力が大丈夫か?)などなど。

それでも、先方に父自ら電話をして、日にちなどを相談したりしていた。老いのため理解しずらい事も多々あったが、その行きたいという思いは強かったのだと思う。父の事を大切にしていた主人、それにここの所あまり外出しない母、父の思いを感じている私。それに、弟も含め4人で皆に会いにいってきた。

同じ県に実家のある私は先に実家に帰り、リフォームのための片ずけをしてそのあと合流した。遠い所をわざわざといってみんな喜んでくれた。

弟などは何十年ぶりの再会とあって、昔の話に花が咲いたり、母の母などはもうすぐ100歳になるのに、本当に頭がしっかりしていて驚いた。すべてを達観して物事に何も動じないような見据えた目が印象的だった。自分の娘や孫たちに会えて一言「嬉しい」といってくれた瞬間を私は忘れない。たった一回しか会ったことのない方たちがほとんどだったが、私も家族の一員になれた気がして嬉しかった。なにより、きっと父も一緒に来ていて喜んでくれていると思えたことが良かったと思う。

帰りの高速が途中ですごく混んでいて一般道の降り、カーナビで知らない道を走っていたら、偶然父のお墓の前を通った。父の気持ちかなあなんて勝手に思ったりして・・。

体力にあまり自信がなかったけれど、何とか疲れも出さずに有難かった。これで、実家の両親、主人の両親に一つ恩返しができたかな。

亡き義父の偉かった所は、何事にも好奇心旺盛、行動的、くよくよせずに明るい事。不思議と亡くなってからの方が父を近くに感じる。嫁いだ私に出来ることは、亡くなった父やご先祖さまの事を事あるごとに思い出し、たくさんの思いをほんの少しでも引き継いで行くこと。

 

 

 旅の途中の風景と庭のダリア。

 

 


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