第3話 「絶体絶命の決断」
有栖川総合病院でDMATをしている内科医・八雲響(大倉忠義)が廊下を歩いていると、幼なじみの看護師・吉岡凜(加藤あい)が仕事に復帰していて、響に「私、DMATに登録するつもりなの」と話し、先日の事故現場の時の響の対応は間違ってなかったと伝える。
響は、ERもDMATも人手が足りないからと言われたからやっていただけでDMATも辞めるつもりだと話すと、凛は「なんで医者になろうって思ったの?」と問いかける。
そんな中、カリスマパティシエの柏木(中村俊介)が病院に現れ、3年前に舌ガンを見つけて味覚を守ってくれた響の元へ差し入れを持ってやってくる。
柏木は響に新しい店を出店することを伝えるが、響の暗い表情を見て「何かあったんですか?前はもっと明るくニコッて笑って…元気出してくださいよ。八雲先生は俺にとって、白衣のスーパーヒーローなんですから」と声を掛けて、親指を立てた拳を上げて帰って行く。
休みの日に、響は祖父で医師の八雲雷蔵(左とん平)が住んでいる実家に帰り、両親の仏壇に手を合わせる。
雷蔵は、先日凛がここを訪れて小学生の時のアルバムと文集を借りていった事を話すと、響は本棚に行く。
雷蔵は本棚から落ちた「内科学書」という教科書にヒポクラテスの箴言「人生は短く 術の道は長い 機会は逸しやすく 試みは失敗すること多く 判断は難しい」と書いてあるのを読んで、「医術の基本だからな」と話す。
響が「この診療所を継ごうかな」と話すと、雷蔵は「冗談じゃない、俺はまだ現役だ。ここに逃げ帰るほどシンドイのか?」と尋ねる。
響は先日の事故現場での凛への対応の事を話し、「このままじゃいつかきっと、誰かの命奪うことになるって最近考えちゃって。せっかく医者になったのにさ…俺、こんなの耐えられないよ」と打ち明けると、雷蔵は「死も含めて命だからな」とつぶやく。
青山の古いビルでエレベーター事故が発生し、DMATに出動要請が入るが、他に救急搬送者が病院に入ってきているため、響以外の医師は手が離せず出動できない。
響は、凛や看護師長・長谷川久美子(麻生祐未)らと共に現場に駆けつけるが、現場のエレベータに挟まれていたのは柏木で、両足の脛から下が挟まれていた。
呼吸数、脈、サチュレーション、触診等の状況から、血気胸と腎破裂と後腹膜出血を引き起こしていると考えられるが、エレベータを動かして下肢を引き出すには早くても90分はかかるとハイパーレスキュー隊隊長・桜庭周作(石黒賢)に伝えられる。
救う方法として両下肢切断があるが、内科医の響はその処置が出来ず、それ以外の処置で何とか90分救えないか考えることにする。
輸液製剤の投与、酸素マスクの装着、別のDMAT隊への支援要請をするが断られ、胸腔内にチューブを挿入してドレナージをしようとするが、ビル内で引火爆発の危険性が発生して、桜庭はDMAT隊に屋外退去を命じる。
響は柏木を置いて出て行けないと抵抗するが、桜庭は「医者に殉職はないんだよ!お前は医者だ。お前が怪我したら、誰が患者を助けるんだ?」と説得し、柏木も薄れる意識の中「行ってください、待ってますから」と声を掛けるため、響は止む無く退去する。
屋外でうなだれる響に長谷川は「迷惑を掛けないでください。医師が現場で怪我及び死に至ることは、美徳ではありません。無駄なヒロイズムは、消防にも患者にも迷惑です。その手は患者のためのものですから。(両下肢切断は)経験豊富な外科医でも困難なオペです」と言って叱咤激励する。
現場の安全確認が終了し、DMAT隊は慌てて柏木の元へ戻るが、柏木の意識は混濁し、響の存在を認識できず、響の名前を呼び続ける。
響はヘルメットを外し、いつもの白衣を着て柏木に「もう大丈夫ですよ」と笑顔で問い話しかけると、柏木は「先生…」と笑って親指を立てた拳を上げ、一粒の涙を流して意識を失う。
心臓が停止し、響は一生懸命心臓マッサージをするが、60分経っても回復兆候は現れず、死亡を宣告することになる。
響は激しく落ち込み、3日間欠勤したため、凛は響がいる妹・春子(瀧本美織)の病室に小学生の時の卒業文集をそっと置いていく。
響の作文の所に付箋紙が貼っており、そこには「大きくなったらお医者さんになって、命を救いたいです。僕や妹のようにお父さんとお母さんが死んで悲しむ子供をへらしたいです」と書かれてあった。
響は院長・伊勢崎勝一(國村隼)の元を訪れて、DMATを辞めさせてもらえないのなら病院をクビになってもいいと話すと、伊勢崎は先日の現場で響は救命救急のABCを行っていたため問題はなかったと話し、「いいか、医者が患者が死ぬ度に落ち込んでいたら仕事にならん。死人の数を数える暇はない」と言い放つ。
響が「人の命を何だと思ってるんですか!?」と怒鳴ると、伊勢崎は「患者の死に取り乱してる軟弱な医者に診察される次の患者の命はどうなるんだ?心優しい医者の気持ちが落ち着くまで待つのか!?」と言って、響を車で連れ出し、ヒポクラテスの箴言を持ち出して「紀元前から医者の苦悩は変わらないらしいな」と声を掛ける。
伊勢崎は、先日の事故現場で柏木の新店舗になるはずだったビルへ連れて行き、柏木が先日病院に差し入れたマカロンを響に渡す。
そして、柏木の妻子が院長室を訪ねてきて伊勢崎が柏木の最期の様子を伝えた時の事を話し始め、柏木の妻が「あの人、ああ見えて繊細で臆病な人なんです。予想もしない事故であんな最期を迎えるなんて…なのに不思議だったんです。あの人、とても安らかな顔してたんで。八雲先生が最善の限りを尽くしてくれたおかげですね。八雲先生に伝えてください『ありがとうございました』」と話していたことを伝える。
伊勢崎は響に「医者の仕事は二つある。命を救う事。そして、正しく死なせる事。正しく死なせる事も医者の大事な仕事だ。お前は柏木亮の魂を救った」と話すと、響は泣きながら「俺は自分が許せません。俺は命を救いたかった」と話す。
伊勢崎は響の胸倉をつかんで「だったら何故逃げる!?百戦全勝でもする気か?勝てる勝利しかしないってのは、卑怯者がやるものだ!DMATはな、死に直面する命の最前線だ。悔しかったら手でも足でも切断できるよう、限界まで努力しろ!次の患者のため、次の命のために、技術学べ!だがいいか、今お前に試されているのは技術じゃない。医者としての信念だ」と怒鳴る。
すると響は「やってやりますよ…限界超えて、ボロボロになるまで…」と言って、柏木が開くはずだった新店舗のビルを見上げる。
翌日、響は凛に「続けることにした、DMAT。あの…ありがとう、文集返してくれて。頑張ってみるよ。(外科の勉強もすることについて)努力するしかないからさ、気合入れて頑張りますよ」と笑顔で話し・・・
というような内容でした。
あーーー!やっと来週から「ウジウジ響」じゃなくて「爽やか響」が観られるのかな!?
ちょっとウジウジした姿にイライラしかかっていたので、来週からが楽しみです♪
・・・っていうのが、一番に出た感想でスミマセン
意識が混濁した柏木を見て、とっさに白衣を着て微笑む響の姿・・・てっきり柏木は回復の方向に向かうのかと思ったけど、そうではなかったのですね
助からなかったのはあの状況では仕方がないのだと思うけど、もう少し早く微笑みが出ていたら・・・
冷静な判断ができずにパニック状態に陥る響の様子を柏木は薄れる意識の中で感じ取っていただろうから、かなり不安だったんじゃないかな?
美談に仕上げていたけど、そこに至るまでの(ウジウジの)時間が長かったように感じ、ちょっと美談には思いづらかったです
伊勢崎が「勝てる勝利しかしないってのは、卑怯者がやるものだ!」って言っていたのには「なるほど、そうだよな~」とは思ったけど、実際にDMATや救命救急の医師をしていない人はたくさんいる訳で、ちょっと響には酷なんじゃないかな?とは思います。
でも、初回や第2話では、響の土壇場での思い付きは他の医師にはないものを持っているような描写があったから、響の能力は買っているということなんですよね?
あと、伊勢崎って、響の祖父と個人的に親しいとかそういうのはあるのかな?
逃げ腰になっている響を叱咤激励しているけど、ただの大病院の院長=医師との関係だけだったら、あそこまで介入しないような・・・
「患者の死に取り乱してる軟弱な医者に診察される次の患者の命はどうなるんだ?心優しい医者の気持ちが落ち着くまで待つのか!?」っていうのは、キツイ言葉だけど、これもその通りであって・・・
辛い職業だけど、響には初心に戻って、これからは笑顔が増えていくといいなぁ~と願っています
東京消防庁と東京DMATが全面協力しているだけあって、題材や災害現場での対応の仕方についてはリアリティがあるなぁと感じ、安心して観ることが出来ています。
あとは、それに主人公のキャラクターやサブストーリーの展開が、もう少し自然に絡み合っていけば、もっと迫力のあるいい作品になるのでは?
これからに期待しています!
※これまでの感想
第1話 第2話
※公式HP(こちら)
有栖川総合病院でDMATをしている内科医・八雲響(大倉忠義)が廊下を歩いていると、幼なじみの看護師・吉岡凜(加藤あい)が仕事に復帰していて、響に「私、DMATに登録するつもりなの」と話し、先日の事故現場の時の響の対応は間違ってなかったと伝える。
響は、ERもDMATも人手が足りないからと言われたからやっていただけでDMATも辞めるつもりだと話すと、凛は「なんで医者になろうって思ったの?」と問いかける。
そんな中、カリスマパティシエの柏木(中村俊介)が病院に現れ、3年前に舌ガンを見つけて味覚を守ってくれた響の元へ差し入れを持ってやってくる。
柏木は響に新しい店を出店することを伝えるが、響の暗い表情を見て「何かあったんですか?前はもっと明るくニコッて笑って…元気出してくださいよ。八雲先生は俺にとって、白衣のスーパーヒーローなんですから」と声を掛けて、親指を立てた拳を上げて帰って行く。
休みの日に、響は祖父で医師の八雲雷蔵(左とん平)が住んでいる実家に帰り、両親の仏壇に手を合わせる。
雷蔵は、先日凛がここを訪れて小学生の時のアルバムと文集を借りていった事を話すと、響は本棚に行く。
雷蔵は本棚から落ちた「内科学書」という教科書にヒポクラテスの箴言「人生は短く 術の道は長い 機会は逸しやすく 試みは失敗すること多く 判断は難しい」と書いてあるのを読んで、「医術の基本だからな」と話す。
響が「この診療所を継ごうかな」と話すと、雷蔵は「冗談じゃない、俺はまだ現役だ。ここに逃げ帰るほどシンドイのか?」と尋ねる。
響は先日の事故現場での凛への対応の事を話し、「このままじゃいつかきっと、誰かの命奪うことになるって最近考えちゃって。せっかく医者になったのにさ…俺、こんなの耐えられないよ」と打ち明けると、雷蔵は「死も含めて命だからな」とつぶやく。
青山の古いビルでエレベーター事故が発生し、DMATに出動要請が入るが、他に救急搬送者が病院に入ってきているため、響以外の医師は手が離せず出動できない。
響は、凛や看護師長・長谷川久美子(麻生祐未)らと共に現場に駆けつけるが、現場のエレベータに挟まれていたのは柏木で、両足の脛から下が挟まれていた。
呼吸数、脈、サチュレーション、触診等の状況から、血気胸と腎破裂と後腹膜出血を引き起こしていると考えられるが、エレベータを動かして下肢を引き出すには早くても90分はかかるとハイパーレスキュー隊隊長・桜庭周作(石黒賢)に伝えられる。
救う方法として両下肢切断があるが、内科医の響はその処置が出来ず、それ以外の処置で何とか90分救えないか考えることにする。
輸液製剤の投与、酸素マスクの装着、別のDMAT隊への支援要請をするが断られ、胸腔内にチューブを挿入してドレナージをしようとするが、ビル内で引火爆発の危険性が発生して、桜庭はDMAT隊に屋外退去を命じる。
響は柏木を置いて出て行けないと抵抗するが、桜庭は「医者に殉職はないんだよ!お前は医者だ。お前が怪我したら、誰が患者を助けるんだ?」と説得し、柏木も薄れる意識の中「行ってください、待ってますから」と声を掛けるため、響は止む無く退去する。
屋外でうなだれる響に長谷川は「迷惑を掛けないでください。医師が現場で怪我及び死に至ることは、美徳ではありません。無駄なヒロイズムは、消防にも患者にも迷惑です。その手は患者のためのものですから。(両下肢切断は)経験豊富な外科医でも困難なオペです」と言って叱咤激励する。
現場の安全確認が終了し、DMAT隊は慌てて柏木の元へ戻るが、柏木の意識は混濁し、響の存在を認識できず、響の名前を呼び続ける。
響はヘルメットを外し、いつもの白衣を着て柏木に「もう大丈夫ですよ」と笑顔で問い話しかけると、柏木は「先生…」と笑って親指を立てた拳を上げ、一粒の涙を流して意識を失う。
心臓が停止し、響は一生懸命心臓マッサージをするが、60分経っても回復兆候は現れず、死亡を宣告することになる。
響は激しく落ち込み、3日間欠勤したため、凛は響がいる妹・春子(瀧本美織)の病室に小学生の時の卒業文集をそっと置いていく。
響の作文の所に付箋紙が貼っており、そこには「大きくなったらお医者さんになって、命を救いたいです。僕や妹のようにお父さんとお母さんが死んで悲しむ子供をへらしたいです」と書かれてあった。
響は院長・伊勢崎勝一(國村隼)の元を訪れて、DMATを辞めさせてもらえないのなら病院をクビになってもいいと話すと、伊勢崎は先日の現場で響は救命救急のABCを行っていたため問題はなかったと話し、「いいか、医者が患者が死ぬ度に落ち込んでいたら仕事にならん。死人の数を数える暇はない」と言い放つ。
響が「人の命を何だと思ってるんですか!?」と怒鳴ると、伊勢崎は「患者の死に取り乱してる軟弱な医者に診察される次の患者の命はどうなるんだ?心優しい医者の気持ちが落ち着くまで待つのか!?」と言って、響を車で連れ出し、ヒポクラテスの箴言を持ち出して「紀元前から医者の苦悩は変わらないらしいな」と声を掛ける。
伊勢崎は、先日の事故現場で柏木の新店舗になるはずだったビルへ連れて行き、柏木が先日病院に差し入れたマカロンを響に渡す。
そして、柏木の妻子が院長室を訪ねてきて伊勢崎が柏木の最期の様子を伝えた時の事を話し始め、柏木の妻が「あの人、ああ見えて繊細で臆病な人なんです。予想もしない事故であんな最期を迎えるなんて…なのに不思議だったんです。あの人、とても安らかな顔してたんで。八雲先生が最善の限りを尽くしてくれたおかげですね。八雲先生に伝えてください『ありがとうございました』」と話していたことを伝える。
伊勢崎は響に「医者の仕事は二つある。命を救う事。そして、正しく死なせる事。正しく死なせる事も医者の大事な仕事だ。お前は柏木亮の魂を救った」と話すと、響は泣きながら「俺は自分が許せません。俺は命を救いたかった」と話す。
伊勢崎は響の胸倉をつかんで「だったら何故逃げる!?百戦全勝でもする気か?勝てる勝利しかしないってのは、卑怯者がやるものだ!DMATはな、死に直面する命の最前線だ。悔しかったら手でも足でも切断できるよう、限界まで努力しろ!次の患者のため、次の命のために、技術学べ!だがいいか、今お前に試されているのは技術じゃない。医者としての信念だ」と怒鳴る。
すると響は「やってやりますよ…限界超えて、ボロボロになるまで…」と言って、柏木が開くはずだった新店舗のビルを見上げる。
翌日、響は凛に「続けることにした、DMAT。あの…ありがとう、文集返してくれて。頑張ってみるよ。(外科の勉強もすることについて)努力するしかないからさ、気合入れて頑張りますよ」と笑顔で話し・・・
というような内容でした。
あーーー!やっと来週から「ウジウジ響」じゃなくて「爽やか響」が観られるのかな!?
ちょっとウジウジした姿にイライラしかかっていたので、来週からが楽しみです♪
・・・っていうのが、一番に出た感想でスミマセン
意識が混濁した柏木を見て、とっさに白衣を着て微笑む響の姿・・・てっきり柏木は回復の方向に向かうのかと思ったけど、そうではなかったのですね
助からなかったのはあの状況では仕方がないのだと思うけど、もう少し早く微笑みが出ていたら・・・
冷静な判断ができずにパニック状態に陥る響の様子を柏木は薄れる意識の中で感じ取っていただろうから、かなり不安だったんじゃないかな?
美談に仕上げていたけど、そこに至るまでの(ウジウジの)時間が長かったように感じ、ちょっと美談には思いづらかったです
伊勢崎が「勝てる勝利しかしないってのは、卑怯者がやるものだ!」って言っていたのには「なるほど、そうだよな~」とは思ったけど、実際にDMATや救命救急の医師をしていない人はたくさんいる訳で、ちょっと響には酷なんじゃないかな?とは思います。
でも、初回や第2話では、響の土壇場での思い付きは他の医師にはないものを持っているような描写があったから、響の能力は買っているということなんですよね?
あと、伊勢崎って、響の祖父と個人的に親しいとかそういうのはあるのかな?
逃げ腰になっている響を叱咤激励しているけど、ただの大病院の院長=医師との関係だけだったら、あそこまで介入しないような・・・
「患者の死に取り乱してる軟弱な医者に診察される次の患者の命はどうなるんだ?心優しい医者の気持ちが落ち着くまで待つのか!?」っていうのは、キツイ言葉だけど、これもその通りであって・・・
辛い職業だけど、響には初心に戻って、これからは笑顔が増えていくといいなぁ~と願っています
東京消防庁と東京DMATが全面協力しているだけあって、題材や災害現場での対応の仕方についてはリアリティがあるなぁと感じ、安心して観ることが出来ています。
あとは、それに主人公のキャラクターやサブストーリーの展開が、もう少し自然に絡み合っていけば、もっと迫力のあるいい作品になるのでは?
これからに期待しています!
※これまでの感想
第1話 第2話
※公式HP(こちら)