emitanの心にうつりゆくもの

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ゴーストライター 第6話

2015-02-18 14:48:30 | 2015冬ドラマ
第6話 「私は真実を述べます…嘘つきへの法の裁き」

完成披露試写会で川原由樹(水川あさみ)は遠野リサ(中谷美紀)のゴーストライターをしていたと告白すると、駿峰社の編集長・神崎雄司(田中哲司)は試写会を中断させる。
再開した試写会で、リサは「先ほどは何のドッキリかと思いました」と言って会場の笑いを誘い、試写会は無事に終了する。
帰るリサの車を由樹が待ち伏せしていて、由樹が「先生も全て失えばいい」と言うと、リサは「あんな事位で私が全てを失うと思った?私が誰だと思ってるの?」と返し、由樹が「先生って可哀想な人ですね。プライドが高くて虚栄心が強くて、現実を受け入れられなくて、自分が一番じゃないと気が済まない。先生が一番よく分かっているんじゃないですか?」と言い放つと、リサは由樹の頬を叩き、由樹が「私がいないと何もできないくせに」と言うと、リサは由樹に掴みかかって、二人は取っ組み合いになる。
リサが「ふざけんな!あなたに何が分かるのよ!ほら、言ってみなさいよ!」と怒鳴ると、由樹はリサを投げ捨てて「今までお世話になりました。今日で遠野先生のゴーストライターを辞めさせていただきます」と言い、リサは「首よ!」と言い放つ。
神崎と駿峰社の常務・鳥飼正義(石橋凌)の根回しにより、翌日のスポーツ新聞等には由樹の事は一切報道されず、由樹は愕然とする。
・・・遠野リサは全てを持っている、世間はそう羨ましがる。
 私だって他人を羨ましいと思う。
 私が羨ましいと思う人間、それは・・・

鳥飼は神崎に「遠野リサは出版界が全力で守る。ゴーストなど使っていないんだからな。そうだろ?」と念押しし、神崎は「はい」と答える。
編集者・小田颯人(三浦翔平)は同期・塚田真奈美(菜々緒)に、行き場のなくなった由樹を家に泊めてもらえないかと頼み、真奈美は「私はゴーストの事には関わりたくない。そういう話、家では絶対にしないで」という条件で引き受ける。
小田は、由樹のゴーストの事を記事にしてくれるという会社・ワールドネットプレスを探し出し、そこのネット配信サービスで由樹は今までの事を洗いざらい話し、動画が配信される。
その会社は出版社やテレビ局と繋がりのない会社で、ネット上で話題が沸騰し、駿峰社には多くの問い合わせの電話が来る。
翌日、リサは神崎に「彼女が書いた作品だけじゃないわ。本当に私が書いた作品にまで傷がつくの。10何年もかけて積み上げたものが、一瞬で消える」と話すと、神崎は「そうはさせない。今朝緊急会議を行った。駿峰社と遠野リサで、動画ニュースを載せたワールドネットプレスと川原由樹を名誉棄損による損害賠償請求で提訴することが決まった。ゴーストライターの疑惑を完全に払拭する」と話す。
神崎と弁護士はリサに、由樹は精神的に不安定でリサの小説を自分が書いていると勝手に思い込んで常軌を逸した行動に出たという筋書きで攻めていこうと提案し、動揺するリサに「遠野リサか川原由樹、どちらかしか生き残る事は出来ない」と話して説得する。
リサのアトリエに小田が訪ねてきて、自分が由樹の小説のファンである事を話し、裁判で本当の事を話してほしいとお願いするが、リサは裁判をすれば由樹が傷つくから先に謝罪するよう伝えてほしいと話すため、小田は「川原さん、こんな時でもこんな時だからって小説書いてます」と言い残して帰っていく。
家に戻ったリサは息子・大樹(高杉真宙)に「もし本当に彼女(由樹)が書いていたとしたらどうなると思う?大人同士の話をするわ。遠野リサの作品全てに傷がつく。作品だけじゃない。関わった出版社、映画化されたものは映画会社、キャスト、スタッフ、スポンサーら関係者、全ての人が傷を負うの。それからあなた。あなたがゴーストライターを使った小説家の息子だって言われ続けることになる。記事にならなかったのは私を守るため。私にはそれだけの価値があるの。いい?あなたが思っているより私は偉大なの。あなたは何なの?浪人生よ。何者でもないのに偉そうな事言うのはやめなさい」と話すと、大樹は「分かった。もう軽蔑なんてしない。だって遠野リサは可哀想な人なんだから」と言い残してリビングを出ていく。
裁判の前日、リサは神崎に「こんな事ならゴーストなんか使うんじゃなかった。いつだって引き返せると思ってたのに、気付いたら引き返せなくなってた。あなたよ。あなたが私にゴーストを使わせたのよ。私を引きずり込んだのはあなたよ」と話すと、神崎は「いや、全てリサが自分で選んで決めた事だ」と静かに話して帰っていく。
リサは母・元子(江波杏子)に「本当はずっと前から分かってた、彼はいつか私を裏切るんじゃないかって。私が必要なくなったら、彼はあっさり離れていく。私が川原由樹を利用したように、彼はずっと私を利用してきたのよね。本当は彼の事信じようと思ったのよ。でも出来なかった。信じたくても信じられない。お母さんのせいよ。私がこんな風になったのはお母さんのせいよ。私の事を認めてくれた事が一度でもある?何だってお母さんが決めた通りにしないと、お母さん気が済まなかった。頑張っても頑張っても褒めてくれなかった。私なんて何の価値もないって、ずっと思ってた。でもね、小説を書いたらみんなが褒めてくれて、私の作品を求めてくれたの。必死で書き続けたわ。私は小説家として誰からも認めてもらえるようになった。やっとお母さんに認めてもらえると思ったのに、どうして?どうして私の事分からなくなっちゃったの!?やっぱり無理…みんなが認めてくれた小説家・遠野リサの名前を傷つけたくない。そのために誰かを傷つけたとしても。ねぇ、私、可哀想な人でしょ?あなたの娘はこんな風にしか生きられないの…」と話して涙を流す。
裁判の日になり、リサは法廷で「(由樹は)精神的に不安定な部分がありました。1週間無断欠勤をし、全く連絡が取れず心配しました。土下座を強要されました。唐突に10億円払えと言われました。彼女にデビューのチャンスを与えましたが、本が196冊しか売れず、私を逆恨みしているようでした。婚約破棄をしたと聞いています。10年以上付き合った恋人でした。自分が書いた追悼文を私が勝手に使ったと思い込んだ事もありました。思い込みといえば、二人で遠野リサを続けましょうと言われました」と話し、由樹はパニックになって倒れ込んでしまう。
・・・遠野リサは全て持っている、世間はそう羨ましがる。
 私だって他人を羨ましいと思う。
 私が羨ましいと思う人間、それは自分の事が好きな人間だ。
 私がこの世で一番嫌いな人間は遠野リサ、私だ・・・



というような内容でした。

リサは、完全にポキッと折れてしまうと思っていたのですが、やっぱり「遠野リサ」は凄いですね
由樹に負い目は感じているのだけど、自分自身で書いて積み上げてきた十数年の作品まで否定されるのは困るという事で、完全にスイッチを切り替えた姿を見たら、本来は呆れなければいけないのだけど、あまりにも凛とした姿に「あっぱれ」という感さえ抱いてしまいました。
リサが「遠野リサ」を見事に演じ切っている!
演じている中谷さんが見事に弱さと強さを体現しているから、ある意味「美しさ」さえ感じてしまいます。

それにしても、リサが絶体絶命かと思いきや、「遠野リサは出版界が全力で守る」という言葉通り、由樹は全く相手にされなかったのにはビックリしました。
週刊誌も親会社は大手出版社が多いですし、持ちつ持たれつの何かがあるということなのかな?
時々、某大手芸能事務所所属タレントが大きい不祥事を出したのにマスコミでの扱いがほんの少しで終わる、という事があるようだけど、こういった感じなのでしょうか??

裁判で嘘を言ったら偽証罪に問われるよ!とドキドキしていたら、見事に違うストーリーになって、でもリサの話す言葉は一つ一つは間違っていなくて(「エターナルレシピ」は自分が書いたといった事以外は)、本当に怖いなぁ・・・と震えました。
由樹は、暴露するタイミングや、相談する相手を選べば、きっとここまで完敗はしなかっただろうに・・・
世論というのは、結構マスコミの力で操作されてしまうという事が、とてもよく分かりました。
損害賠償、払う事になるのでしょうか??
いつか由樹名義の小説が売れる日が来るといいのですが・・・

リサと息子・大樹との関係は最悪の状態になりましたね
「何者でもないのに偉そうな事言うのはやめなさい」と親が言うのは、普通の親や大人がビシッと言うのは時には必要な事なのだけど、ゴーストを隠蔽しようとしている親にそんなことを言われても・・・ねぇ
遠野リサは可哀想な人なんだから軽蔑もしない、と言う大樹の言葉は、人間として否定されているようなものですよね
リサに真っ当なことを言える人間って、もう秘書・田浦美鈴(キムラ緑子)位しか残っていないのでは?
田浦は、最後まで今のままなのか、最後までには化けてリサを叱咤激励するのか、それとも離れていくのか、どうなるのでしょう?

神崎は、優しい顔をしてリサを守っているように見えて、やっぱり自身が責任を負うという事はしないようですね
明らかに神崎が今回の問題を根深くしたと思うのですが・・・
リサにも由樹にも「ゴーストをしないという選択肢」はあったというのは本当だけど、その選択肢はないかのように誘導していましたから。

リサは、認知症の母・元子(江波杏子)に話す事で、自分の気持ちを整理していましたが・・・
元子は折り紙を折りながら、リサの言葉は理解できていないはずなのに時々ドキッとする言葉を発して、分かって話したかと思いきや自分の折り紙の事ばかり・・・という絶妙なタイミングの数々に、見入ってしまいました。
元子を演じている江波さん、本当に素晴らしいですね。
リサにも震えるシーンが何度もありましたが、元子も凄すぎて震えました。

リサと対等に渡り合っている由樹を演じている水川あさみさんも凄すぎです!
ストーリーはとてもドロドロしているのですが、リサ側にも由樹側にも共感できる部分が多く、その按配が素晴らしくて、中盤になってもどんどん引き込まれています。
視聴率はあまり・・・のようですが、私としてはとても作り方が丁寧で素晴らしい作品だと思っていて、中盤戦の今も今期1~2位と思う位ハマっています!
(「デート」も、書いていませんがジワジワハマっています
ヒロインのキャラが作り込み過ぎているのが、私としてはちょっとマイナスポイントですが
←web拍手です。
※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
※公式HP(こちら
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