emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

ゴーストライター 第1話

2015-01-14 16:00:41 | 2015冬ドラマ
第1話 「罪への秒読み~偽りの日々の始まり」

・・・遠野リサは全てを失った。
 世間はそう騒ぎ立てた。
 でも、そもそも本当の私は初めから何も持っていなかった・・・

天才小説家と呼ばれる遠野リサ(中谷美紀)の新しいアシスタントがなかなか決まらず、大手出版社・駿峰社の編集者・小田颯人(三浦翔平)は頭を抱えていた。
そんな中、駿峰社に小説家志望の川原由樹(水川あさみ)が原稿を持ち込んで訪ねてくるが、受付で断られている所を小田が声を掛け、リサのアシスタントにならないかと頼む。
由樹は、自分の書いた小説「二番目のわたしへ」がダメなら故郷・長野に帰って尾崎浩康(小柳友)と結婚しようと決意していて、自分の小説を読んでほしいと小田に頼み、小田が自分の小説を読んでもらえるまではリサの小説のファンだったこともあり、アシスタント見習いとしてリサのアトリエへ通うことにする。
由樹は秘書・田浦美鈴(キムラ緑子)から、お茶を出す時に執筆中だったら声を掛けないようにと言われていたが、お茶を持って行くとリサは椅子に座って何もしていなかったため声を掛けてしまい、リサから「パソコン打っている時だけが執筆中だと思っているんだ。怒ってるんじゃないの。書かない人には分からない事だから」と言われてしまう。
大物作家・花屋敷寛(花王おさむ)が亡くなり、駿峰社の編集長・神崎雄司(田中哲司)は生前の花屋敷のお見舞いに足しげく通っていた事から、花屋敷から他社で出版した小説も含めた作品をすべて集めて駿峰社で追悼祈念全集として出しても良いという承諾を受けており、すぐさま手配を始める。
そして、日本を代表するベストセラー作家10名へ新聞広告に掲載する追悼文の依頼をし、リサにも依頼をする。
花屋敷の葬儀に出席する準備のために自宅に戻ったリサは、高校生の息子・大樹(高杉真宙)と一緒に食事をするが、大樹はリサに反抗的な態度を取り、リサの最新作に対するネットの悪評を吹き込む。
神崎は常務・鳥飼正義(石橋凌)から手腕を買われて取締役に推薦すると言われ、「最年少役員となると黙っちゃいない役員たちも出てくるだろう。彼らを黙らせるためにもデカイ花火が必要だからな」と遠まわしに遠野リサの次回作の映画化を失敗しないようにとプレッシャーをかけられる。
由樹の小説を読んだ小田は、とても感動したため神崎に「この原稿を読んでいただけませんか?まだ作家でも何でもない人の原稿なんですけど。本にしたいです!一度だけ自分の作りたい本を作るチャンスをください!」とお願いするが、神崎は「まだ分からないのか?本なんて売れないんだよ!全ての赤字をこの1冊の本(遠野リサの本)で回収してる。これが出版界の現実だ。欲しいのは良い本じゃない。売れる本、確実に金になる本だ。(金になれば何だっていい)」と一蹴する。
由樹は、リサが手掛けている執筆の参考資料を揃え、リサから「よく調べてくれたわね。ただ調べただけじゃなくて小説を書く前提でまとめてある」と言われたため、自分が小説を書いていることを打ち明けると、リサは「頑張ってね」と言って微笑む。
喜んだ由樹は、花屋敷の追悼文についても参考資料を揃え、「追悼文案」を添えてリサに渡そうとするが、田浦から「何のアピール?こういうものは先生の目に触れないようにして」と怒られ、文案はごみ箱に捨てられる。
トークショーでリサは「(物語のアイディアは)思いつくって感覚はないですね。登場人物が運んできてくれるっていう感覚かしら。最初に登場人物のハートに感情の種を植えるんです。あとは水をやるだけ。ひたすら登場人物を愛するという事なんです。そうすればその人らしく物語の中で勝手に育っていってくれるんです・・・(子育てにも通じるのかと問われ)そんなこと考えたことはなかったけど、そうですね。子供のありのままの存在を認め、見守る。信頼関係を築くにはそれが一番です」と答えるものの、アトリエに戻ってネットで検索するとショーについての酷評や最新作の批判を見つけてしまい、情緒不安定になってパソコンを机の上から投げ落としてしまう。
その晩、神崎はリサのアトリエに行ってリサを慰め、コーヒーを淹れに行った神崎はゴミ箱から由樹の書いた追悼文案を見つけ、何も思い浮かばないというリサに「これでいけるじゃないか。うん、冴えてる」と言って渡すが、リサは「私が書いたんじゃない。アシスタントの子ね」と文案をクシャクシャにする。
神崎から「代筆という手がなくもない」と言われて、リサは「代筆って何?ゴーストって事!?ゴーストなんてありえない。簡単に書いてる訳じゃないのよ。アイディアが次から次へと浮かぶと思ってる?登場人物が勝手に動き出すとでも思ってる!?そんな事あり得ないから!普通に面白い話じゃダメなの。遠野リサは凄いって、そう思ってもらえる物じゃなきゃダメなの。どんなに苦しくても期待に応え続けなきゃダメなの!こんなに苦しいなら死んだ方が楽だって思いながら書いてるの!」と怒鳴る。
神崎が「分かってる。そうやって生み出した文章だから、遠野リサの本を必要とする人はたくさんいるんじゃないか」と話すと、リサは「そんな事言ったって、私は分かってるから。あなただって私が書けなくなったら離れていくんでしょ?みんな私から離れて誰もいなくなるのよ」と話すため、神崎は「遠野リサは書ける。俺は絶対離れない」と言ってリサを抱きしめる。
翌日の夕方、追悼文の締め切り時間ギリギリになってもリサは書けず、神崎に「あなたのせいよ。あの追悼文が頭から離れないの。あなたが良いって言ったから。私は外して」と電話をかけるが、神崎は1時まで待つと告げる。
リサは田浦に由樹の追悼文案を駿峰社に送るよう指示し、受け取った小田は入稿して帰宅することにし、由樹を呼び出して「原稿、傑作でした!僕、スゲエって言ってもらえるような本が作りたくて、出版社に入ったんですよ。でも実際の僕は大先生の担当って言っても原稿受け取るだけで、本当は意見言う権利もないんですよ。しょうがない、そういうもんだと思ってやってきたけど、でも川原さんの原稿読んだら入社した頃の気持ち思い出して、何か元気が出て。だから、あの原稿にはそういう力があったんです。ありがとうございました。でもスミマセン、僕は自分が作りたい本を作れる立場にないんで」と話す。
すると由樹は「本にしたいって思ってもらえたんですか?困ります…つまんなかった、才能ないよって言ってもらわないと。決めてるんです、もう田舎戻って結婚するって。アシスタントの仕事は続けられません。とにかく読んでいただいてホントありがとうございました」と話し、リサが追悼文を書いたのか気になっていた由樹は小田に追悼文の原稿を見せてもらうと、自分の文案が書かれていて驚愕する。
翌朝、出勤した由樹がリサに「お役に立てて嬉しいんですけど、出来れば前もって一言言っていただけたらなって」と話すと、リサは「勝手に使われて怒ってるの?じゃああなた、どういうつもりで書いたの?気に入られたくて書いたんじゃないの?違う?自分が書いたものを認めてもらいたかったんでしょ?自分の文章を使ってもらいたかったんでしょ?だったら喜べばいいじゃない」と話すが、田浦が新聞広告を由樹に見せると、そこには由樹が書いた文案とは違う文章が掲載されており、驚いて謝る由樹に「私は気に入ったわ、あなたの野心。採用よ、正式にアシスタントをお願いするわ。期待してるわ」と話す。
昨晩遅く、リサはやっと追悼文を書くことが出来て、「やっぱり人の書いたものは出せない」と神崎に頼み込んで原稿を差し替えてもらっていたのだった。
神崎は役員会で「(リサは)かつての筆の勢いはなく、それに気づき始めた読者が少しずつ離れています」と話し、鳥飼が「あと3年で遠野リサを切るという事か?」と尋ねると、神崎は「はい。(映画化を心配する役員に対しては)筆の勢いがなくなったとはいえ、遠野リサのブランド力はあと3年通用します」と答える。
・・・遠野リサは全てを持っている、世間はそう羨ましがる。
 でも、出来る事なら私は人生をやり直したい。
 私は人生を、生れる前からやり直したい。
 生まれ変わって、偽りのない人生を生きたい。
 生まれ変わって、偽りのない本当の私の人生を生きたい・・・

 

というような内容でした。

結構面白かったです!
ドロドロというよりはゾクゾクする感じで、まだ静かだけどこれから間違いなく破滅に向かって熱くなっていきそうな感じが予見されて・・・
随所に今の出版業界やマスメディアに関しての風刺も入っているので、そういった面では社会派ドラマになるのかな?
でもやっぱりサスペンス!?

最初と最後のシーンで、雨の中の取っ組み合いがありましたが、
由樹がリサに言った「私がいないと何もできないくせに」という言葉は、お母さんもリサに言っていた言葉だったのかな?
リサの母・元子(江波杏子)は、今は認知症のようだけど、昔は厳しい人だったのかなぁ?
江波さんが認知症の役で驚いたけど、過去に遡った描写もこれからありそうですね。

神崎は、かなりのクズ男表裏がある人物のようですね
出版社の利益のため=自分の出世のためになら何でもするという感じ?
余命がわずかな大物作家から版権を取るために足しげくお見舞いに行ったり、「遠野リサブランド」で稼ぐためにリサを励まし、一緒に寝たりしているにも関わらず、3年経ったら見限ると言っているなんて
ずっと悪役のままなのか、リサに対しての愛は偽物ということでいいのか、ゾクゾクします。

映画化された6作品は全て興行収入30億円を突破の大ヒット。
文庫も全て150万部を売っていて、他にも二次利用で50億の売り上げ。
映画化は、もっともスケジュールの撮れない女優と俳優のラブストーリーだから、最低でも25億円の利益が見込める。
本がまだ出来ていない段階で役者が出演了承したのは、遠野リサが原作だから…「断る役者がいたら会ってみたい」
・・・こういう会話って、けっこう業界ではされているのでしょうね
私は現代作家については「この小説家の作品はほとんど読んでいる」という方はいないのですが、コンスタントに作品を出している小説家 or 漫画家の方は、こういう商法に疲れている方も多いような気がします。
特に漫画家の方って、結構病気を理由に休刊する方がいらっしゃるような・・・(ネットニュースでよく見かけます)

あとは、ファンの方に一番好きな本として10年前の作品を言われた時に、
リサは「10年前の作品よ!それって、この10年私がアレを超える作品を書いてないって言われたのも同然よね!?」と話していたけど、
行き詰ってしまうと、そういう風に考えてしまうものなのかも・・・!?
歌手の方は、結構割り切って10年前とか昔に流行った曲をまた歌っていますけどね~。
(NHKのコント番組の竹脇みつるは、ずっと自分のデビュー曲をアレンジを変えて歌っていますけどw)

なんだか色々と興味深いセリフ、そしてタイムリーなネタも多く入っていそうなので、今後の展開がとても楽しみです!

中谷美紀さんがとても美しく、10数年間ベストセラー作家として凛として生きていたものの、裏では苦悩に満ちていてすぐに崩れてしまいそうで・・・という役を好演されていると思います。
水川あさみさんは、最初と最後のシーンの取っ組み合いを観ていると、今後一番豹変していくのだろうな~と思って、とても楽しみです。
そして、ほとんどしゃべらないキムラ緑子さんが、何だかとても新鮮でした(ずっと優しいまま!? 笑)。

9時からのドラマっていうよりは10時からの「大人のドラマ」という感じだけど、9時からの方が観終わった後にクールダウンしてから寝ることが出来るということで、この時間の方が私としてはいいかも
刺激の強いドラマを平日の10時台に観るのは、けっこう疲れるので(私、感情移入しやすいので

今後も興味が沸く展開だといいな~と願っています

←web拍手です。

※公式HP(こちら
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 警部補・杉山真太郎~吉祥寺... | トップ | ○○妻 第1話  »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。