「赤い蝶と鳥」
赤い蝶と鳥は仲が良い
いつも一緒に翔んでいる
蝶はハラハラと軽やかに舞う
鳥はゆったり翔ぶ
浮きかたが違うんだ
いつもお互いに思いあっている
その素敵な姿に憧れているよ
そしてお互いに尊重してる
お互い自身のこと
知っているからこそ
尊重しあえる
私は自分のこと
どれだけ知っているだろうか
「湿原の小道」
湿原の小道が伸びる
木で出来た道は湿原の模様に
素晴らしく調和している
人が散策するために
掛けられた道なのに
あまりにその絵の中に
入り込んでいるのだ
その景色の一部を
切り抜いて持ち帰った
あの夏の日が甦る
「物は逃げる」
ふとした瞬間 物を手から
滑り落とす事がある
物はここぞとばかりに
逃げ出しているに違いない
いつも直ぐに見つかると
思いきや 見当たらない
きっと物は逃げ出したかったんだ
自由になりたかったに違いない
だからこちらが諦めたときに
物は気を許して
そっと顔を出すんだね