レトロ電子工作

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S1モジュール(仕様)の基本

2019年08月17日 06時30分14秒 | 回路
昨日 紹介した 「ピンソケットによる テストLEDモジュール」のような
 シングル・ライン(1列)のソケットを用いたテストモジュールの事を
   【 S1モジュール : エス・ワン・モジュール】
 と名付けることにしました。(シングル=Singleを本だけ使用したモジュール) 何かしら名前があった方が呼びやすいので。

 その基本形として 1ビットの信号の Hi/Lowを1個のLEDで確認するためのモジュールを以下に説明します。 回路図は ↓ こんな感じ。

 これまで通り、
  1番ピン   +5V
  2番ピン    GND
  3番目以降が 「信号」。・・・とします。

ここでは3番のピンの信号名を D0 とし、そこにLEDを付けています。
その実物の写真が ↓ これです。
 3ピンソケットに小さな基板
ここでも1番ピンが分かるよう 1番側の基板を削って目印にしています。 もしくは、1番側に赤い印を付けることにします。
3番ピンに(例えば /RESET)信号がつながるよう配線しておき、その信号がLowならLEDが点灯するので 信号がONになった事がわかります(負論理)

基板側の工夫:
 基板側にはピンヘッダを付けておくのですが、ここでもどちら側が1番ピンなのか分かるようにしておかないといけません。 1番ピンを区別するアイデアとしては、マジックで赤い点を付けておくのが一番 簡単ですが 色が消えてしまうことがあります。

もう1つの案として、1番ピンだけを少しだけ(0.5mm~1mm)短くしておき ピンの長さで区別する方法です。 「+5Vが短い」というのは逆のようなイメージをもたれる(「プラスが長い」方がイメージ通り)かもしれませんが、モジュールを刺した時、先にGNDと接触し 最後に+5V電源に触れる方が、回路的にも壊れにくく、安全です。
ただ、この加工もなかなか面倒ですので、たとえばちゃんと基板をアートワークしパターン化する場合なら、シルクで白い△(三角)マークを1番ピンに付けるものとします。  手ハンダで配線する手作り回路の場合は、シールで赤い▲三角を1番ピンに貼り付けるものとします。

このピンヘッダ(PH-1)は、基板に入るところも含めたピンの全長が 11.6mmある(基板上部に飛び出ている部分が 5mm~6.1mmある)長さが「長め」のピンです。 もっと短い(ピンの全長が9mm)基板上部に飛び出ている部分が 4mmというタイプの部品もあります。 (  ↓ 奥が「長め」、手前は「短め」のピンの例)

4mm出ていればちゃんとピンソケットと接触するので問題ありません。
 よって、1番ピンは4mm程度、それ以外は5mmの長さのまま使うことを基本とします。(この加工が面倒でなければ…です)
  ハンダ付けする前に、ニッパーなどの工具を使ってピンを無理やり引っ張って 1番ピンだけ長さを短くしておきます。 半田コテの熱をピンに充てておくと土台のプラスチックが軟らかくなり、比較的 簡単にずらせます。 (ハンダ付けしてから やると基板のランド(銅箔)が取れてしまったりするので注意)

 部品選びの注意点として、ピンの太さを間違えないようにすること! このPH-1はピンが0.64mm角です。 これならしっかりと接触しますが「細ピン」と呼ばれる0.5mm角のピンも売られています。(PHA-1??)  これでは ゆるゆるで接触不良を起こします。(ブレッド・ボードに刺すには この「細ピン」の方が良いのですが・・・)


 ここで 写真入りで紹介した LED1個だけのS1モジュールですが、1ビットの信号を確認するために 3ピンも必要となるのは、 けして効率のいいものではありません。 よって 通常は1モジュールに2ビット以上 まとめることをお勧めします。 (2ビット仕様なら4ピン必要:これなら まだ許せる)
 通常は、昨日 紹介ような 4ビット(=6ピン)や 8ビット(=10ピン)でまとめて確認するモジュールを作った方が効率的です。 

 これらも 1列のシングル・ソケットを1本だけ使ったモジュールなので、総称して 「S1モジュール」 と呼ぶことにします。


■ S1モジュールのルール:
 ○  シングル(1列)ソケットを(1本だけ)孫基板側に使ったモジュールを 「S1モジュール」と呼ぶ
 ◎ 1番ピンを+5V、2番ピンをGNDにする。(3番ピン以降は自由に使用)