論文の原稿用紙は、横25文字です。まともに、すべての「節タイトル」の要素を含めようとすると25文字以内に収めるのが難しくなります。ここで受験者の迷いが発生します。なぜならば、設問のすべての要求事項を網羅した「章タイトル」にしようとすると2行以上のタイトルになってしまうからです。しかし、結論から言うと、2行以上になっても構いません。できるだけ、すべての要素を含めたタイトルとしたほうがよいでしょう。もちろん、あまりに冗長にすぎるとタイトルらしくなくなるのは好ましくありません。必ず名詞で止まる表現でコンパクトにまとめるようにしましょう。 ちなみに、タイトルと言えば、ここ2年ぐらいで気になる書き方が目につくようになりました。どのような書き方かというと、「章」、「節」、「項」といったタイトルのレベルに合わせて、インデントをワープロ感覚で自由に使う書き方です。さらに、「節」や「項」の切り替わり部分で勝手に1行空白行を設ける人もいます。3階層をインデントしたり空白行を作ると、原稿用紙にかなりの空白部分が発生します。文字数の制限がありますので、採点者から見た場合、このような論文は意図的に「文字数稼ぎ」をしている見える場合があります。もちろんベテランの採点者ならばそれが、文字数稼ぎか、文章を見やすくするための意図なのかはすぐにわかります。しかし、特に「行空け」は厳しく減点する可能性が高いです。原稿用紙の基本的な書き方は守るようにしてください。 また、「。」や「、」の使い方も、基本を知らない人が急に多くなったように感じます。例えば、・・・ITストラテジスト試験対策の決定版!「情報処理教科書ITストラテジスト2019年~2020年版」と論文対策のロングセラー「ITストラテジスト最速の論文対策」(TAC出版)最新第4版で、ゴールデンウィークのスタートダッシュを図りましょう。どちらも2018年最新過去問に対応しています。午後2では、2冊間で同じ問題でも異なる模範論文で解説しています。合わせてご利用ください。