「過去の災害経験は,次なる災害に備えるための最善の教訓を与えてくれます。」
とは、平成27年の第7回世界水フォーラムで(皇太子時代の)天皇陛下が述べたメッセージの一文である。
貞観地震(869年)の大津波は、歴史記録を科学的に分析した結果、東日本大震災の大津波とほぼ同じだった。
災害の被害を記した文献を探し、科学的に分析して防災に活かす
という活動を天皇陛下自らが実践し推奨しているのだ。
天皇陛下は学習院大学の文学部史学科出身。
私的な活動として様々な文献の調査研究を行なっている。
はるか昔の災害の被害状況を克明に記した一般人の日記等が日本各地に多数残っている。
日本人は筆まめ
和紙と墨の品質が良いので、手書きによる記録の長期保存が可能
という事で貴重な資料が沢山あるのだ。
悠仁様の進学先が話題となっているが。
昭和天皇は生物の研究をライフワークとし、「学者天皇」と呼ばれた。
そして、天皇や皇族がそれぞれ得意分野、専門分野を持ち、その分野の重要な活動を牽引する形を作った。
現在、皇族の専門分野は、大学の専攻で決まっているが、活動の牽引役となるにはその分野において、それなりの学歴が求められる。