オランダ静養で雅子様と愛子様は女王から招待されたクルージングをキャンセルし、行かれたのは皇太子殿下お一方だった。
それは３年後に公務でオランダを訪問する秋篠宮ご夫妻がクルージングに招待されない事が分かっていたから。
愛子様が秋篠宮ご夫妻よりも厚遇されたとなれば秋篠宮殿下の権威に関わる。
雅子様と愛子様は遠慮して皇太子殿下お一方だけが特別なおもてなしを受ける為・・・だったのだろう。
当日の朝に女王からの招待をキャンセルしたと報道された事から、
「女王の招待を当日断わるとは失礼すぎる」
と皇太子ご夫妻、特に雅子様がかなり批判されたが。
当日キャンセルした事にしないと皇太子殿下お一方だけが招待を受ける形にはならない。
オランダ静養とは、体調を崩して静養中の雅子様の気分転換にと、オランダ女王がオランダ王室へご一家を招待した旅行。
雅子様のご両親が父小和田恒さんの仕事の関係でオランダ在住。
オランダ女王の夫も結婚当初から受けていたバッシングで心身を病み長らく静養していた。
という事から、オランダ女王が皇太子ご夫妻に同情的で熱心な誘いがあったと報道された。
しかし、この旅行は個人的なものではなく、日本の外交、日本の政治にとって大きな意味を持っていたと思われる。
それについては改めて記事にしたい。
秋篠宮殿下は日蘭協会の名誉総裁。
その関係で、オランダ関連の行事では名誉総裁を務める。
オランダ静養から３年後、日蘭通商400周年記念行事に日本側の名誉総裁としてオランダ政府から招待された。
それ以前、オランダ静養の１年前の平成１７年には「愛・地球博」という愛知県で開催された国際博覧会の「オランダナショナルデー」式典にオランダ皇太子夫妻と出席している。
天皇陛下と内廷皇族は公平性から国際機関の名誉総裁以外には就かない決まり。
日蘭協会の名誉総裁も前任は三笠宮殿下であった。
しかし、行事の出席者がオランダ側は皇太子夫妻なのに日本側が秋篠宮ご夫妻というのはバランスが悪い。
オランダ国民にとっては、日本の皇太子ではなく弟宮がなぜ出てくるのかと、軽視されている感があると思われる。
また、日蘭通商400周年記念行事に秋篠宮ご夫妻を招待するとオランダ王室が男女不平等の男系男子継承を支持していると疑われかねない。
だからこそオランダ静養が企画されたのだろう。
そして、
オランダ静養は皇太子殿下がそれまで通り皇室外交を担う為にも、皇太子ご夫妻が欧州王室から重視されていると内外にアピールする機会でもあった。
オランダ静養は紀子様の出産直前。
秋篠宮家に男子が誕生し、雅子様が静養中となれば、皇太子ご夫妻を軽視して皇室外交をもっと秋篠宮ご夫妻にやってもらおうと働きかける人達が出てくる。
しかし、欧州は王室だけでなく全体的に女性の地位向上を目指しており、皇太子殿下に女子しかいなくても国際社会においての皇太子殿下の立場は変わらない。
例え秋篠宮殿下に男子が誕生しても、皇太子殿下が重要である事は変わりない、皇太子妃の静養に王室が理解を示している事を内外に示し、皇太子殿下がお一方でも海外を訪問できる形を作る必要があった。
