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PICKUP ITEMS

色々なアイテムについてちょこちょこ書いて行きますよー

ランドナー四方山話

2014-02-08 13:46:41 | 日記


昨今27.5インチって言うMTBのホイールが流行っている、このサイズETRTOで表記すると584になるんだけれども、そもそもこの584、ランドナーの650Bサイズ(よくBリムって言われる)と同じである、

 

写真のバイクはシンプルな650B/MTB GIANT-グラビエ

って言うバイクなんだけれども、これって要はアルミMTBのフレームを使って作った650Bランドナーのフラットバーって言う解釈もできるよね?

日本のランドナーは結構650Aというサイズがついている場合も多いんだけれどもこれはETRTOで590になるからこれには互換性が無い。
そんなこんなで手持ちのランドナーの修理がしばしば持ち込まれることが多いのだが、多くはブレーキと駆動系に問題を抱えている場合が多くて、これを改善してほしいって言うユーザーの対応ってのを色々考えているっていう今回のお話。

(このCX70がリリースされてからシクロもランドナーもものすごい恩恵を受けることになるんだけれどもね、いや凄い)

特にブレーキは90年代はMTBのカンチブレーキで良質のものがあったため(シマノXTRからDXくらいまでね)当時はそれを使っていればさして問題が無かったのだけれども、こと2000年を超えてカンチブレーキって言うのはVブレーキに淘汰された感がものすごくあり、シマノで言えば子供車用でちらほらあったち、ダイヤコンペのちょっとユーザーレベルで調整が難しいものしかなかったからものすごーくチョイスに苦労したものだったが、このシマノのシクロクロス用ブレーキCXシリーズが出てから事情は改善した。

デザインこそ前衛的だけれども、鍛造の仕上げが非常によろしいので確実に制動が楽になるし、調整もVブレーキのそれに準じているのでちょっとコツが解れば仕様には問題が無いというわけ。ただ、初期のセットアップには少し癖があるからセットアップだけはコツのわかったメカがやらないと折角の良いブレーキが台無しになってしまうんだね。

で、これをランドナーにセットして試乗をすると確実に制動距離が短くなって且つコントローラブルになるのが体感できる、シューもロード用のカートリッジタイプが使えるから、制動の味付けに非常に便利だというおまけ付き。
押入れの中に古いランドナーがあったら、こういう建て直しってのもアリですよー、

ちなみに私はフラットバーに変えて普段使いにしているので、参考に見に来ていただいてもOK

実はものすごく安定感が高いからゆっくり町乗りしたいとか、通勤しかしないとか言う場合にもこのモディファイは有効なんだなー


おまけ
90年代のランドナーはパーツの調達上MTBのパーツを多用したのは前述の通りだけれども、気をつけたいのはクランク、IGチェンリングを使っているクランクは組み合わせがあるから、このクランクを使っている場合はちょっと作業の時間が掛かる場合があるかもしれません。

ま、きっちり仕上げるんですがね(笑


バラすと色々と良くなるんだよねっていう話

2014-02-01 16:09:44 | 日記

OHの一環でMAVICのホイールを整備することになった。

一先ず縦横振れとテンション、損傷チェックをしていくのが第一歩なんだがそこでまず登場するのがこのソフトストーンという砂消しこれでリム表面のヤレた部分を掃除してブレーキ面をリフレッシュする。
これがまたものすごくキレイになる、ブレーキの効きも良くなるんでこれはマスト作業なのですよ。

で、各パーツを外して洗浄に回っていくんだけど、これも洗浄で状態のチェックができるので特にスプロケットはどの歯を使ってどの歯にトルクをかけて、変速はスルスルやっているのかガチャガチャやってるのかなんてのも見えてくる。これすごく大事。

MAVICはフリーを簡単に分解できるんだけれども、バラす時に注意しないと元に戻らなくなるというか、戻せなくなるというか、修理に持ち込まれるホイールも案外自分で作業してどうにもならなくなってしまったものなんてのも多い。ユーザー単位でもできるんだろうけれども、まあこれに関しては任せてもらった方が良いのかも知れん。結局高くつくしね。

エンドを外すとフリーボデーが上がって来る、案の定デロデロに汚れているので要洗浄だし色々チェックが必要そうでは、あるね。稀にだけれども、フリーが回らない(乃至はラチェット掛からない)なんてときはこの爪が割れて粉々の破片が摘出されるなんてのも過去には有った。メンテナンス頻度は高くないとイカンのもこの手のフリーホイールの宿命かもしれん。

ピントが合ってないけど汚れたラチェット爪、当然汚れると回転がしぶくなるし音がうるさくなるなんて場合もある。何より洗浄してリターンスプリングやボデーにかかるポイントの摩耗磨滅をチェックするのがミソ。
結構な確率で減ってるから交換が必要な場合もある。

これは別ホイールの別タイプフリーだけど
もうすでにラチェット爪が一つ砕けて無くなってしまっているし、3、4、5枚目のスプロケットがフリー体に食い込んでしまっていて、あと半分食い込んだら回り出してしまうのでこれはフリー交換した方が早かったのです。こんな時もあるのです(w

ダストシールも外して洗浄するんだけれども、このシールもヤレてくると中で機能を果たさなくなるワケで、OHしても洗浄後の効果をキープできなくなるから、ダメな場合は交換。

ベアリングも露出するから洗浄と潤滑を欠かさず行う、シールドベアリングだから余程のことがない限り表面の清掃と潤滑をしておく、折角だからね。同時にスポークの受けが痛んでないかとかスポークが外れそうになっていなかとか、この時点で見つけておくと後々の安全確保にもなる。

 

フリーの軸受けも同じように洗浄、チェックも同じ。今見えているベアリングは結構ヤレている場合が多いからこれがダメになっているとシールドベアリングの打ち替えをすることもあるんだけれども今回はそうでもなかったので割愛。

洗浄が終わったので元の状態に戻していくわけです。軸もフリーボデーも洗浄が終わったので元に戻す準備はOK

ってなわけで元の状態に戻ったのでこれでハブの整備は完了、1年に一回はやった方が良いよねえ、うん

 

 


色々と流用が効くという話

2014-01-17 16:09:46 | 日記

(よもやね、内装の仕事してた時のウレタンの使い方がこんなところで役に立つとはね、夢にも思わなかったですよ…ええ)

 

 

えーと、唐突に海苔巻きを出したわけではありません、カーボンのシートピラーに内蔵用バッテリーを仕込んだというお話。普通のピラーだとバッテリーを固定する金属リブが付いていないから低比重高発泡タイプの発泡ウレタンで固定してしまうって話になるんだけれども、まあこれが楽しい、どのくらい楽しいかというと1日これっばかりやっていても飽きないぞっていうくらい(個人的観測)

こうすることによってバッテリーはフレームの外側から姿を消して、そもそも電動用内装フレームの作業だったからジャンクションからe-tubeからぜーんぶフレームの中、やー、すっきりして気持ちいいですなあ。
シマノもこのe-tubeになってから格段に作業性が上がったというか、いろいろ楽しいマシンが作れるようになってきたので、後は前述の油圧キャリパーが普及すれば完璧だよなあ…などと考えていたりする。

早くマグラはe-tube対応のスイッチを付けたブレーキレバーを出すべきだよね


疲労ってのは見えないんだよねっていう話

2014-01-14 16:19:48 | 日記

(まあ写真見ればわかるんだけれどもね、ぽっきり逝ったんですよ、ぽっきり、ここまでキレイに折れるとある種諦めがつくようなもんですよ)


CAAD4だから年代的にも古いキャノンデールのロードで、更に数度OHしてパーツも2周とかしてる車両だからそろそろ車両の交換だなーと思ってたんだけれどもこの手のトラブルで大けがもなく持ち込まれたんだから、ラッキーといえばラッキーだった。
やっぱりハンドルバーは大きな力がかかるところだから、大径化は当然の進化なのかも知れんねと思ったりして新しいハンドルセットに交換すんべって作業してたら…

 

(別に工具を使わないで手でするすると上ワンが抜けてくるんだから、フレーム側の疲労が計り知れるというものだわいね)

ヘッドパーツの上ワンが手で抜けてきて、更に旧ESタイプのホローテックBBが抜けてガタガタだったからこりゃいかんわという話になり、結局マシン交換になりました。
奇跡的にもフレームのBBねじは無事だったので「おーっっ」って思ったんだけれどもヘッドがあの状態だったから、矢張り10年ってのはハードに使うマシンの寿命かもしれない、この前のシラスも10年でBBが割れたし、そりゃ使用のタフさで寿命は変わるんだけれども、最大値で考えて(事故抜きでね)矢張り10年っていう数字は垣根だよねっていう所。
規格的にも10年ひと昔ってのは本当だし、この間に色々規格的な世代が進んでいることを考えるとまあ、妥当だったのでしょう。


このマシンがキャノンデールCAAD4+105の9速、交換した車両がスペシャA1アルミ+SORA9速
でも、後者の方が軽くて操作性が良かった辺りに時代を感じるなあとかしみじみ思ってしまった…


積載量増加のお話

2014-01-10 10:28:58 | 日記

その昔軽運搬車ってのがあった、要は魚河岸のオッチャンが乗っていた黒くてごつい自転車で今もレアな人気を博しているヤツ、今でいうビンテージアイテムなんだけれども、これはもうすでにパーツが在庫も生産メーカーも時代の流れでかなり無くなってしまったから今からこれを作ってチョって言われるとちょっと弱ったことになっちゃうのね、で、いろいろ考えると似たような機能をMTBベースでいけないかしら?という事になるので、その話をちょいちょいしていった結果こんなになりましたっていうお話。

結果、ルイガノのTR2をベースにして軽運搬自転車みたいなのを作りましたよっていう話なんだけれども
これがまたこのマシンは専用の両立てスタンドを使うことができるのでこれにGAMOUのキャリアを追加したらいい塩梅で搬送力のあるマシンになったワケです。
色々重量物を載せるようになったらフォークの安定感というか直進安定だけはどうにかしたいなあなんて思ってるんだけれど、こればかりはどうにもならんのでタイヤの太さで安定感を出さねばならんのかしら?

前かごも追加すればホイールは強いし、ブレーキも効くのでお買いもの車両には最強なんだろうなあと思ったりします。
フロントはリクセンカウルだから取っ払ってしまえばすっきり街乗り車になるのも嬉しいところ。
下の台座は、リクセンカウルで充分だろうと判断したら取っ払うし、リクセンじゃ不安が残るって話になったらここを使って大きめの前かごをくくってもう少し搬送力を上げるという方向になるのでちょっとココは保留。

ハードに使ってホイールが負けてきたら、26インチの36穴トレール用リムかなんかでしっかり組めば強くなるでしょう、うん。
そうなると最終的にはサイドが強い1.75インチを突っ込むことになるのだろうか?
なんかこう言う妄想は…楽しい(笑