ゴミ焼却場をめぐる問題について一言。昨年の秋頃から,当市に新しいゴミ焼却場が建設されるらしいとのウワサが私共の身辺からもれ聞こえてきた。建設予定地は弘法山(県立公園,桜の名所)の山麓だそうだ。情報源は主としてアキラの幼児園及びタカシの小学校の父母などである。恥かしながら不肖私まったくの寝耳に水であった。一応これでも普段から市の広報や市議会議員の市政報告ビラ,住民運動関係の記事などは比較的こまめに目を通しているつもりだったが,当該情報に関しては当方のフィルターに全く引っかからなかった。要するにザルか。いや面目ない。
ところで,市当局は建設予定地及びその周辺の地権者に対して密かにそのような話を持ちかけてアレコレ折衝しているようで,一方,付近の一般住民(地主を除く大多数)に対してはさしたる事情説明もなく,それゆえに口コミで不安が広がっているというのが現状である由。恐らく住民の不安は,①建設場所の決定が密室で行われようとしている,②ダイオキシン等の毒物が出ないか心配だ,の二点だろう。マイ・スウィート・ホームの資産価値低下,とまで言えば少々アカラサマになろうが。
それにしても,ったく何考えてるんだか。情報開示は行政の基本のキじゃないのか。30年以上も前の三里塚の教訓は,この国では一体いつになったら生かされるのかいな? ブチブチ。
と思っていたら。新年1月1日の市の広報に,地区懇談会における住民と市側の質疑として概略次のように書かれていた。恐らくこの記事が私共を含めた一般市民に対する本邦初公開の情報であると思う。
[質問1]
第二清掃工場は,どうして弘法山のふもとが候補地となったのか?
[解答1]
①位置,②既存施設の有効活用,③交通事情,④収集作業の効率性,⑤し尿処理施設の処理水を冷却水として再利用できる,以上のことを検討し,弘法山のふもとの秦野衛生センターの隣接地が適地と判断した。
[質問2]
ダイオキシンなどの問題は大丈夫か?
[解答2]
ダイオキシン問題については,現在の清掃工場の調査結果を見ても,国の基準値を大幅に下回っている。
新しい施設は,当然に県の環境アセスメントにより,環境問題全般にわたり激しい審査を受けることになるが,ダイオキシンは,限りなくゼロに近づけることができる施設にする。
施設の建設に当たっては,市民が広く利用できる余熱利用施設の併設など,最新のシステム導入に向けて,地権者や近隣の皆さんにも参画願い,安心できる施設としていきたいと考えているので,ご理解いただきたい。
ありゃりゃ,候補地といいながら,これでは行政専行で既に建設地を決定しちまったようなもんだ。しかもその理由の①~⑤は全て経済効率優先であり,そこには地域住民の姿がまったく見えない。
そして後はお定まりのアメとムチ,最新技術を駆使して無公害施設を作ります,しかも住民の皆さん!温水プールとかの施設も作りましょう! あーあ,こんなこっちゃ先々コジレルでしょうな。いやいや,他人事ではない。ダイオキシン類を含めたゴミ焼却場の問題は,周辺近隣地域だけでなく,秦野盆地全体の問題として考えねばならないことである。とりあえずは序盤戦の経緯に注目したいと思う。
ところで,市当局は建設予定地及びその周辺の地権者に対して密かにそのような話を持ちかけてアレコレ折衝しているようで,一方,付近の一般住民(地主を除く大多数)に対してはさしたる事情説明もなく,それゆえに口コミで不安が広がっているというのが現状である由。恐らく住民の不安は,①建設場所の決定が密室で行われようとしている,②ダイオキシン等の毒物が出ないか心配だ,の二点だろう。マイ・スウィート・ホームの資産価値低下,とまで言えば少々アカラサマになろうが。
それにしても,ったく何考えてるんだか。情報開示は行政の基本のキじゃないのか。30年以上も前の三里塚の教訓は,この国では一体いつになったら生かされるのかいな? ブチブチ。
と思っていたら。新年1月1日の市の広報に,地区懇談会における住民と市側の質疑として概略次のように書かれていた。恐らくこの記事が私共を含めた一般市民に対する本邦初公開の情報であると思う。
[質問1]
第二清掃工場は,どうして弘法山のふもとが候補地となったのか?
[解答1]
①位置,②既存施設の有効活用,③交通事情,④収集作業の効率性,⑤し尿処理施設の処理水を冷却水として再利用できる,以上のことを検討し,弘法山のふもとの秦野衛生センターの隣接地が適地と判断した。
[質問2]
ダイオキシンなどの問題は大丈夫か?
[解答2]
ダイオキシン問題については,現在の清掃工場の調査結果を見ても,国の基準値を大幅に下回っている。
新しい施設は,当然に県の環境アセスメントにより,環境問題全般にわたり激しい審査を受けることになるが,ダイオキシンは,限りなくゼロに近づけることができる施設にする。
施設の建設に当たっては,市民が広く利用できる余熱利用施設の併設など,最新のシステム導入に向けて,地権者や近隣の皆さんにも参画願い,安心できる施設としていきたいと考えているので,ご理解いただきたい。
ありゃりゃ,候補地といいながら,これでは行政専行で既に建設地を決定しちまったようなもんだ。しかもその理由の①~⑤は全て経済効率優先であり,そこには地域住民の姿がまったく見えない。
そして後はお定まりのアメとムチ,最新技術を駆使して無公害施設を作ります,しかも住民の皆さん!温水プールとかの施設も作りましょう! あーあ,こんなこっちゃ先々コジレルでしょうな。いやいや,他人事ではない。ダイオキシン類を含めたゴミ焼却場の問題は,周辺近隣地域だけでなく,秦野盆地全体の問題として考えねばならないことである。とりあえずは序盤戦の経緯に注目したいと思う。