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ジンサンシバンムシ Stegobium paniceum

2003年09月16日 | タカシ
 数日前から,家の中に「シバンムシ」が多数発生するようになった。正確にはジンサンシバンムシStegobium paniceumの成虫で,昆虫綱コウチュウ目シバンムシ科に属する,いわゆる家屋害虫である。体長は約3mm程度とごく小さく,これが部屋の中をチョロチョロと飛び回ったり,フローリングの床やカーペットの上を這っていたり,壁にじっと止まっていたりする。一旦気になりだすと何ともウットウシク感じる。特に1階の居間に多いようで,一昨日など,父は計13個体を撃墜した。母も10個体近く捕まえたそうだ。

 親が害虫駆除に熱心なのに対して,タカシとアキラは,ともに虫などにはまったく無関心の子供ゆえ,こんな小虫の存在は大して気に止めてもいないだろうなと思っていたら,今日の夕方,タカシがこんなことを聞いてきた。


「ねぇ,オトーサン。最近,変な虫がウチの中に飛んでるよ。お風呂場にもいたし,2階にもいたし。あれ,何かなぁ?」

「それはね,シバンムシという名前の昆虫なんだ。毒虫じゃないから,あんまり気にしなくてもいいよ。さわっても大丈夫だよ。けど,結構ウルサイから,もし見付けたらティッシュなんかでつまんで潰しちゃった方がいいかもね。」

「さっきだって3匹見たよ。そのうち1匹は手で潰しちゃった。」

「上等,上等。変にナサケをかけたりしなくていいからね。どんどん潰しちゃいなさい。」


 なんともヒドイ父親であるが,現実は現実として直視せねばなるまい。

 ものの本によれば,シバンムシ類は夏場を中心にしばしば多発し,生育適温は22~30℃,幼虫は乾燥野菜,種子,皮製品,毛織物などを食害するという。また,シバンムシが家屋内に発生すると,これに寄生する「シバンムシアリガタバチ」が発生して,就寝中に刺されたりする被害があるそうだ。むしろ,こちらの方が気になる。

 駆除方法は,室内の清潔・整頓・清掃を常に心掛け(ああ耳が痛い),発生源を除去することが第一である。畳やゴザ,スダレなど乾燥植物の加工品によく付き,また,古くて固まった小麦粉,パン粉などにも付くそうだから,まずそれらが発生源となっていないかチェックする必要がある。ひととおり家捜しした結果,1階居間のフローリングの端っこに敷いてあるゴザ(=母の安息場)が最もアヤシイと思われたので,背に腹は代えられない,母みずからが泣く泣くそのゴザを廃棄処分にした次第であります。以後は,とりあえず様子見とした。

 ところで,ジンサンシバンムシの近似種にタバコシバンムシLasioderma serricorneというのがいる。漢字で表記すると煙草死番虫と書く。何やら大変不吉な名前である(そっちでなくて良かった)。

 タバコといえばタカシくん,君がお待ちかねの当地名物《たばこ祭り》も,もうすぐだね。今年の露店のメダマは,さて何だろか。 デュエルマスターズかな? あるいは,未だにベイブレードかな? ひょっとして松井人形だったりして?(意味不明)
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