
(かあさんがお風呂なので、待っている・・・の図)
全く放置状態のブログにおこしくださっている方
ありがとうございます。
こんなブログが、何か少しでも気持ちをやわらげるお役に立てれば嬉しいです。
義母は元気にしています。
ほとんど車椅子を使うようになりましたが、
時には、ふたりで両側から介助されながら数歩歩くこともあるようです。
会話はうまくできなくなりました。
言葉が出てこないようです。
ときにはタイミングよく、こちらの問いかけに対してうまくお返事をくれることもあります。
話す内容はニュアンス的には理解できるようです。
お箸を持って物をつかむことはできますが、
口まで運ぶことが難しく、ほぼ全介助になっています。
食事は普通のものをゆっくり時間をかけてですが、全て食べます。
口をゆすいだり、うがいをしたりができなくなりました。
歯は20本以上ありますのでハミガキは職員さんがしてくださっています。
介護用の口の中をきれいにするスポンジや
子供用、あるいは、毛が前面についているタイプではなく先端にちょこっと毛のついている歯ブラシを使っていただいています。
うがいができないので液体ハミガキ、あるいは、デンタルリンスを歯ブラシにつけながら
ハミガキしていただいています。
いつももぐもぐカミカミしているので、とても難しいと思います。
月に2度。歯医者さんでハミガキと口腔ケアをしていただいて、歯周病予防をしています。
お薬はずいぶん前に、最低限に減らしてもらいました。
興奮することなど全くなくなり、すっかり穏やかになり、静かになったし、
「穏やかにするための薬は必要なし」になりました。
病気らしい病気はありませんので
飲んでいる薬はコレステロールの薬リポバス。
興奮することもなくなって、血圧が上がることもなくなったので血圧の薬はやめました。
運動障害、脳障害改善薬グラマリールや精神安定剤セロクエルもやめました。
(お薬手帳はホームに保管していただいてますので)
利尿剤もやめています。(むくみもないので)
排便促進剤のマグミットは毎食後。
やめてみたけれど、眠れない様子なので睡眠導入剤グッドミン。
メマリーも効果なしとみられ、やめたと思います。
それぞれ、やめたあとも変化なし。
歌も歌わなくなり、
言葉も失いつつあります。
というか、言葉が出てこないからあまり歌を歌わなくなったのかもしれません。
かあさんは、このところ、たくろーを連れて行っても
なかなか視線がたくろーにあわなくなったし、
見せても、たくろーを思い出すのか忘れてしまったのか、理解できているのか、
こちらにはわかりません。
たまに「たくちゃん」という単語は出てきますが。
あ。もちろん、私のこともわかっているかどうかなぞです。
ただ、ものの言い方が昔どおり私へのもの言いなので
わかっているのかなぁ~?程度です。
息子のことも、わかるときには兄、弟の区別をした風の口ぶりです
(が、何を言っているかは意味不明のことが多いです)
最近、布団から起こす時、
お茶を飲ませるために前かがみにさそうとするとき
カラダの硬直がみられるようになっています。
足も左足はきゅっと指をにぎったような状態であることが多いようです。
で、カラダをなでているとフッとチカラが抜けて動きます。
自分で動こうとするので緊張して硬くなるのかしら?と職員さんは言われています。
最近まで、床に布団を敷いておりましたが、
寝返りもうたなくなり、体位交換していただくようになったので、
介護ベッドを入れていただきました。
先日も
「かあさん、ベッドいいねぇ~。フカフカで気持ちいいねぇ~」と言うと
「ええよ~」と言ってくれました。
これで、寒くないだろうかという心配はしなくてすむようになりました。
私はといえば・・・・・
義母が答えやすいような言葉かけを選ぶのに苦労しています。
「かあさん、来たよ~♪今日はご機嫌いかがですか?」
「?」
「元気~?」
「元気よ」
「ごはんはおいしかった?」
「おいしかったよ」
「いっぱい食べた?」
「いっぱい食べたよ」
「痛いとこある?」
「ないよ」
手をさすりながら
「かあさんの手、冷たいね~」あるいは「私の手、冷たいでしょ」
それに反応してくれる。
「お菓子持ってきたけど、食べる?」
「食べる」
「おなかいっぱいになった?」
「いいや」
「まだ食べる?」
「食べる」
「もういい?」
「食べる」「もうええわ」
「お茶いる?お茶飲む?」
「ええわ」「もらおうかね」
「息子達はがんばってるよ」
「ほうね。がんばっとるんね」
「また来るよって言ってたよ」
「ほうね」
「かあさん、立てる?」
「立てるわいね~」
「立ってみて」
両側から支えてベッドから椅子へうつしたり、車椅子に座り換えたりする
「・・・・なにやら文句を言われます・・・」
私が職員さんにおもしろがって告げ口めいた発言をすると
怒ります(笑)
まだ、コミュニケーションは取れてる・・・・うちに入りますよね(笑)。
そんなこんなの近況です。
さて。タイトルに書いてあるのは写真の犬のことです。
別に介護と、かかわりはないことですが、
ちょっとここに書いておきたいと思いましたので書かせてください。
最近、たくろーに腫瘍ができていることがわかりました。
家族全員がいろいろな意味で大変であった時期、
これではイカン!何かせねば!というときにやってきた犬です。
それまで、何度も犬が欲しいと求めてきたけど、
頼んでいた子犬が死んでしまったり、
産まれなかったり、・・・・・。
ここぞというタイミングで、まさに「やっと来た」犬でした。
子犬の頃から、
見かけもかわいく、静かで優しく穏やかな犬で、動きもおっとり。
ものわかりも良く、
食べ物にも口がきれいで、床にある食べ物も口にせず
年寄りが相手をするには、最適な犬で。
とても賢く、困らせることなどほとんどせず。
自分が決めた人にだけ、親しくし、甘え、触らせる。
義母の姉家族、弟家族にもかわいがられ、
それぞれの病中の気持ちをやわらげるのに役に立ち、
それを見送る家族に寄り添い。
義母の鬱をはじめとする、認知症初期の気持ちに寄り添い支え、
義母をひとりで介護し、家事をしていた義父を支え、
義父なきあとの寂しい義母に寄り添い、
ますます進行する認知症による不穏を和らげ、見守り、
介護ストレス満載の私をなぐさめ、介護を手伝い・・・・・。
義母がホームに入所し、たくろーの老いを感じてはいました。
ここに至って病気であることがわかったわけですが、
この子のこの世での仕事は終わったのかもな・・・・と。
いるべき時にそこにいて、
「あとは自分たちでなんとかやりなっ」と去っていくのだな・・・と。
無理やりに自分を納得させているところです。
幸いにも亡くなるまでに「時間」を与えてくれる病気でよかったと思っています。
もう一匹犬がいてもいいね。。。。と言い始めてから数年。
そして、そこに、また
「ぼくが必要そうだから来たんだよ」というような
見るからにおもしろく、愛想よしで、まったく、おばかで騒々しい犬が、ひょこっと我が家に訪れました。
破綻したブリーダーから保護された、たくろーと同種のデカイ子犬で
いろいろ何度もお見合いをしたあげく、もらい先が決まらず、遠方から、ながれながれてきました。
「ずいぶん前に聞いてた、犬をもう一匹飼いたいって言っていた話って・・・まだ生きてる?」と。
人だけでなく、生き物の「縁」て、こんなものなのかも。
