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人参座

2018-08-24 | 日記

自然教育園の植物について,命名方法などを調べてみた。


■ミズタマソウ(水玉草 アカバナ科ミズタマソウ属)
 花後,かぎ形の毛のついた子房が大きくなる。それを逆光で見ると毛が
 光って「水玉」のように見えるからこの名に。(「野草の名前 夏」より)
●この命名はなるほど。この写真が逆光でないのが残念だ。もっと早い
 時刻だったらよかったかもしれない。


■キンミズヒキ(金水引 バラ科キンミズヒキ属)
 タデ科のミズヒキに花のつき方が似て,花が黄色なのでキンミズヒキに。
 (野草の名前 秋・冬」より)
●仲間の種類に関係なく名前が付けられたことが分かる。


■キツネノカミソリ(狐の剃刀 ヒガンバナ科ヒガンバナ属)
 晩夏,昔の人は森陰で見る炎のような花を「狐火」と見た。葉は
 日本剃刀のようだから,この名に。(「野草の名前 夏」より)
●植物園の中に突然この色が登場して,とても目立っていたので,
 なるほど。納得の命名だ。


■ナンバンギセル(南蛮煙管 ハマウツボ科ナンバンギセル属 別名オモイグサ)
・長い柄の先につく花の形がキセルに似ていることによる。『万葉集』の
 「草のべの 尾花が下の思草 今さらになどものか思はむ」の思草が 
 古い名前。山野に生える1年生の寄生植物。ススキ,ミョウガ,サトウキビの
 根によく寄生する。(「野に咲く花」より)

・古代中国では,「南蛮」はインドネシアを始めとする諸国を指した。日本も,
 南方から渡来したポルトガル人を南蛮人といった。日本へタバコが伝来
 したのは1542年。その後,スペイン人宣教師が,徳川家康にタバコを献じ,
 急速に普及した。この頃の南蛮人がタバコを吹かすクレイ・パイプ 
 (陶磁製のパイプ)が,ナンバンギセルに似ているので,この名前がついた。
 (「野草の名前 秋・冬」より)

●古い名前より,この名前の方が分かりやすい。だから古い名前は使われなく
 なったのだろう。


■ナガボノシロワレモコウ(長穂白割木香 バラ科ワレモコウ属)
・名前の由来が難解で,多説ある。御簾(みす)の外側に張った帽額(もこう・木瓜)
 という布に花が似て,蕾は十字に割れる。(「野草の名前 秋・冬」より)

・我木香説・・・キク科の木香(もっこう)は根に芳香があるが,ワレモコウは葉に
 スイカのような香があるだけで,由来はよく分からない。(「野に咲く花」より)

・源氏物語にも見える古い名称である。漢字表記においては吾木香、我毛紅、
 我毛香、我妹紅ど様々に書かれてきたが、「~もまた」を意味する「亦」を「も」と
 読み、「吾亦紅」と書くのが現代では一般的である。

 名の由来には諸説あるが、前川文夫によれば木瓜文(もっこうもん)を割ったように
 見えることからの命名というほか、「我もこうありたい」の意味であるなど、様々な俗
 説もある。 別名に酸赭、山棗参、黄瓜香、豬人參、血箭草、馬軟棗、山紅棗根な
 どがある。(ウィキペディアより)

●とのこと。おもしろい。花穂が長いので「長穂」,白いので「白」という名づけ方だろ
 う。


■ツリガネニンジン(釣鐘人参 キキョウ科ツリガネニンジン属)
・花はお寺の釣鐘に,根は高麗人参の根に似ているからこの名に。
 江戸時代までは「人参」といえば,薬用の高麗人参(朝鮮人参)のことを
 指し,当時,高麗人参を独占販売する権利を与えられたのが「人参座」
 という組合だった。野菜のニンジンは室町時代に中国から渡来していたが,
 畑人参,菜人参,セリ人参と呼んだ。(「野草の名前 秋・冬」より)

・春の若芽は「ととき」といい,キク科のオケラとともに古くから山菜として
 親しまれてきた。(「山に咲く花」より)

・朝鮮人参は、朝鮮から輸入した薬用人参である。対馬藩が一手に輸入、
 販売を手掛けていた。同藩は江戸屋敷などでも人参を販売していたが、
 延宝2年(1674年)には幕府の許しを得て江戸に座を設けた。
 この座は徹夜行列もできたほど盛況であったが、宝永7年(1710年)には
 幕府から座での小売を停止するよう命じられた。 (ウィキペディアより)

●分かりやすい命名方法だ。人参の背景がおもしろい。


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