パン馬鹿回顧録 Vol. 11

2021-09-26 09:14:27 | Weblog

いつの頃か整形外科の院長から駐車場が狭いので
近所で土地を貸してくれるところは無いかと相談を受けた
数軒当たるも貸してくれるところは無かったので
考えた末私の自宅の土地を提供する事にした
嫁さんと2人では大きすぎる家で築後30年経っていろんな所にガタが来ていたので
なくなった親父には申し訳なく思いながら更地にして駐車場が出来た
半分は残してそこに倉庫を改装してパン屋にし小さい家も建てる事にした
サンドイッチも販売出来るよう飲食の許可も取った
機械は殆ど中古品を整備した物にしたけど
オーブンだけは中古の良いものが見つからなかったので
仕方なく新品の価格が安いものを選んだ(このオーブンが後にって頭を悩ませる事になるとは)
狭い店の図面は得意なので二週間ぐらいで描き上げ
3ヶ月で店は完成し4年前の2月初めに開店
前のお店の顧客名簿で開店のお知らせの葉書を出していたのでそこそこの来店客はありがたい
後で聞いたことは何度近くを通っても店が判らなかったそうで
やっと見つけて来る事ができたのでもう大丈夫と笑顔で話してもらった
いくら家賃が無いからと言ってもまだ採算ベースにはならない
何か注目してもらうことはないかと考えた末
看板のポールに親子2匹の赤い鯉のぼりを泳がせる事にした
風が良いときには気持ち良さそうに泳いでいるけど風のないときには死んだようになっていた
昨年と今年はカープが最低の成績なので泳がせる気にならない
来年は気持ち良く泳がせたいものだ
話は前後して
開店して2ヶ月経った頃道を歩いている撮影隊の一団が見えた
どこに取材に行っているのだろうと話していると
この店に向かってきた
TSSの駅なんとかの取材で以前お世話になった懐かしいレポーターの取材を受けた
放映後偶然見てまたパン屋を始めたのだと懐かしいお客さんが増え食パンの予約も増えてきて
何とか経営も軌道に乗ってきた
真面目にやっていれば良いこともあるとしんみりと思った
もちろん石窯のパンを買っていただいていた方々も
やっとまた食パンが食べられると喜んでいただいた
次回からは私のパン作りについて色々書いてみたいと思います
問題のオーブンの話も出てきます
コメント
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