
今年1月には不二家の不正発覚があったばかりです。
自分のところは発覚しないとでも思ったのでしょうか。
社内の不正を正す声を黙殺し、いたたまれなくなった社員の良心が
内部告発に至り、発覚となりました。
アイスクリーム回収告知でも回収理由を説明せず、社内でもその対
応に憤りがあったと聞きます。
またもや社会に対する責任を果たしていませんでした。
石屋製菓:不正の経緯
●アイスクリームに大腸菌
6月30日には自主検査でアイスクリーム商品「ミルキーロッキー」の一部から
大腸菌群が発見されたが、そのまま出荷していた。
同社は7月5日から回収を始め、これまでに3万3741本を廃棄した。
同社は8月12日、アイスクリームの製造工程に問題点があったとして新聞に
「おわびとお知らせ」を出していた。
自社の自主検査において判明いたしました」との表現にとどまり、大腸菌群を
検出した事実には触れていない。
●賞味期限改ざん
賞味期限は製造日から4カ月間だが、同社はすべての返品商品について賞味
期限を1カ月延ばし、通常商品の「白い恋人」(28枚入り×2缶入り=商品番号
A-9)として再出荷した。
改ざんされた商品には賞味期限が「平成19年8月31日」「平成19年9月30
日」と記載されているという。
6月下旬に同社のホームページ(HP)に社員からと思われる内部告発のメールが
届き、発覚した。
内部告発のメールは社内で黙殺された。
●黄色ブドウ球菌検出
7月28日に製造したバウムクーヘンの一部から自主検査の結果、黄色ブドウ球菌
が検出されたが、この日に製造した全177個を出荷していた。
翌日に店頭の12個と工場にあった8個を回収したが、残りは市場に出回った。
問題の商品にはパッケージ底面に賞味期限「平成19年9月14日まで」と記され
ている。
●内部告発を黙殺、出荷
キャンペーン限定品、バウムクーヘンとも宮の沢本社工場(札幌市西区)で製造
されていた。
出荷の判断をしたのは取締役の伊藤道行統括部長。
●発覚は内部告発
一連の問題は八月九日以降、数回にわたって保健所に電話で同社の従業員を
名乗る人から内部告発があり、保健所の抜き打ち立入で発覚した。
◇不正発覚後の社長ら会見
「白い恋人」のブランドが大きく傷ついた--。
14日明らかになった石屋製菓(札幌市西区)の賞味期限改ざんなどの不祥事は
同社幹部が主導していた。
石水勲社長は「改ざんなど一番嫌いなこと。規範意識が欠如していた」と語気を
強めたが、失われた信頼回復の道は遠い。【三沢邦彦】
改ざんなどを主導したのは取締役の伊藤道行統括部長。
同夜の会見で伊藤統括部長は「申し訳ないとしかいえない。(当時の記憶は)
薄れている」と言葉少な。
バウムクーヘンから黄色ブドウ球菌が検出されたのに出荷したことや、アイスクリ
ーム商品「ミルキーロッキー」から自主検査の時点で大腸菌群が見つかったのにも
かかわらず出荷を止めなかった理由について具体的な言及はなかった。
発売から30年たつ「白い恋人」は同社の売り上げのうち、約8割を占める全国
的に有名な商品。
夏休みの観光シーズンを迎えた今が最も売り上げを望める時期という。
「白い恋人」の賞味期限は4カ月だが、石水社長は「包装技術の進歩で約半年は
味も変わらない」と説明。安全面も問題がなく、このことは社内で常識になってい
たといい、返品商品の賞味期限改ざん・再出荷の遠因になったとしている。
石水社長は「これまで挫折がなく、損をしていなかったことが原因。
あまりにも残念だ」と述べ、大きな体をすぼめながら肩を落とした。
●過去の同様な事件では
◇雪印乳業事件は元工場長ら有罪
大手食品会社では過去、ずさんな品質管理が原因で健康被害を実際に出したり、
出しかねない事案が相次いでいる。
00年6月の雪印乳業食中毒事件では、劣悪な衛生管理のもと黄色ブドウ球菌の
毒素が混入した脱脂粉乳から低脂肪乳が製造・出荷され、下痢など食中毒発症者が
約1万4000人に上った。
同社大樹工場の元工場長らは製品への苦情が出ると機器の洗浄を命じたり日報を
改ざんするなどの隠ぺい工作に走り、業務上過失致死傷罪などで有罪判決を受けた。
同社は乳飲料部門を売却するなど解体的な出直しを迫られた。
また、菓子メーカー大手の不二家で今年1月、消費期限切れ牛乳でシュークリーム
を作っていたことが判明。
社内調査結果の公表を2カ月間も遅らせ、隠ぺい体質が批判された。
また、食品衛生法の基準を上回る細菌が検出された洋菓子の出荷や、工場で大量の
ネズミが捕獲されていた衛生上の問題も発覚。
同社は洋菓子販売を一時全面休止。社長は退任し、業績も大きく落ち込んだ。
食品販売大手ニチレイの関連会社の工場では今年2月、出荷前の検査で基準の最
高18倍の大腸菌群が検出されているにもかかわらず、スモークサーモンや紅サケ
を出荷したことが明らかになった。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070815ddr041040007000c.html
自分のところは発覚しないとでも思ったのでしょうか。
社内の不正を正す声を黙殺し、いたたまれなくなった社員の良心が
内部告発に至り、発覚となりました。
アイスクリーム回収告知でも回収理由を説明せず、社内でもその対
応に憤りがあったと聞きます。
またもや社会に対する責任を果たしていませんでした。
石屋製菓:不正の経緯
●アイスクリームに大腸菌
6月30日には自主検査でアイスクリーム商品「ミルキーロッキー」の一部から
大腸菌群が発見されたが、そのまま出荷していた。
同社は7月5日から回収を始め、これまでに3万3741本を廃棄した。
同社は8月12日、アイスクリームの製造工程に問題点があったとして新聞に
「おわびとお知らせ」を出していた。
自社の自主検査において判明いたしました」との表現にとどまり、大腸菌群を
検出した事実には触れていない。
●賞味期限改ざん
賞味期限は製造日から4カ月間だが、同社はすべての返品商品について賞味
期限を1カ月延ばし、通常商品の「白い恋人」(28枚入り×2缶入り=商品番号
A-9)として再出荷した。
改ざんされた商品には賞味期限が「平成19年8月31日」「平成19年9月30
日」と記載されているという。
6月下旬に同社のホームページ(HP)に社員からと思われる内部告発のメールが
届き、発覚した。
内部告発のメールは社内で黙殺された。
●黄色ブドウ球菌検出
7月28日に製造したバウムクーヘンの一部から自主検査の結果、黄色ブドウ球菌
が検出されたが、この日に製造した全177個を出荷していた。
翌日に店頭の12個と工場にあった8個を回収したが、残りは市場に出回った。
問題の商品にはパッケージ底面に賞味期限「平成19年9月14日まで」と記され
ている。
●内部告発を黙殺、出荷
キャンペーン限定品、バウムクーヘンとも宮の沢本社工場(札幌市西区)で製造
されていた。
出荷の判断をしたのは取締役の伊藤道行統括部長。
●発覚は内部告発
一連の問題は八月九日以降、数回にわたって保健所に電話で同社の従業員を
名乗る人から内部告発があり、保健所の抜き打ち立入で発覚した。
◇不正発覚後の社長ら会見
「白い恋人」のブランドが大きく傷ついた--。
14日明らかになった石屋製菓(札幌市西区)の賞味期限改ざんなどの不祥事は
同社幹部が主導していた。
石水勲社長は「改ざんなど一番嫌いなこと。規範意識が欠如していた」と語気を
強めたが、失われた信頼回復の道は遠い。【三沢邦彦】
改ざんなどを主導したのは取締役の伊藤道行統括部長。
同夜の会見で伊藤統括部長は「申し訳ないとしかいえない。(当時の記憶は)
薄れている」と言葉少な。
バウムクーヘンから黄色ブドウ球菌が検出されたのに出荷したことや、アイスクリ
ーム商品「ミルキーロッキー」から自主検査の時点で大腸菌群が見つかったのにも
かかわらず出荷を止めなかった理由について具体的な言及はなかった。
発売から30年たつ「白い恋人」は同社の売り上げのうち、約8割を占める全国
的に有名な商品。
夏休みの観光シーズンを迎えた今が最も売り上げを望める時期という。
「白い恋人」の賞味期限は4カ月だが、石水社長は「包装技術の進歩で約半年は
味も変わらない」と説明。安全面も問題がなく、このことは社内で常識になってい
たといい、返品商品の賞味期限改ざん・再出荷の遠因になったとしている。
石水社長は「これまで挫折がなく、損をしていなかったことが原因。
あまりにも残念だ」と述べ、大きな体をすぼめながら肩を落とした。
●過去の同様な事件では
◇雪印乳業事件は元工場長ら有罪
大手食品会社では過去、ずさんな品質管理が原因で健康被害を実際に出したり、
出しかねない事案が相次いでいる。
00年6月の雪印乳業食中毒事件では、劣悪な衛生管理のもと黄色ブドウ球菌の
毒素が混入した脱脂粉乳から低脂肪乳が製造・出荷され、下痢など食中毒発症者が
約1万4000人に上った。
同社大樹工場の元工場長らは製品への苦情が出ると機器の洗浄を命じたり日報を
改ざんするなどの隠ぺい工作に走り、業務上過失致死傷罪などで有罪判決を受けた。
同社は乳飲料部門を売却するなど解体的な出直しを迫られた。
また、菓子メーカー大手の不二家で今年1月、消費期限切れ牛乳でシュークリーム
を作っていたことが判明。
社内調査結果の公表を2カ月間も遅らせ、隠ぺい体質が批判された。
また、食品衛生法の基準を上回る細菌が検出された洋菓子の出荷や、工場で大量の
ネズミが捕獲されていた衛生上の問題も発覚。
同社は洋菓子販売を一時全面休止。社長は退任し、業績も大きく落ち込んだ。
食品販売大手ニチレイの関連会社の工場では今年2月、出荷前の検査で基準の最
高18倍の大腸菌群が検出されているにもかかわらず、スモークサーモンや紅サケ
を出荷したことが明らかになった。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070815ddr041040007000c.html